某テレビ局の失敗から学ぶ
こんにちは、みやびのです。
普段は芸能ネタを扱わないんですが、今回の件は企業の大きな失敗例としては学ぶところがあるなあと思ったので〇ジテレビの何が問題だったのか私なりに考察していきたいと思います。
なお、ゴシップ的な話は本記事では扱いません。主に問題対応に関して焦点を置いています。ゴシップ的な話はYouTubeでたくさんまとめている方がいるのでそちらをご覧ください。
某テレビ局の問題点
私が今回の件でフ〇テレビが特に問題だと思ったのは以下の通り。
テレビ業界様としてはいつものことですが、事態の大きさを全然理解していないと思いましたね。あるいは理解していながらどうにか事態を矮小化しようとしているのかもしれません。
それにしてもこの件に関しては、会見をしてからの展開が驚くほど早くびっくりしましたね。こんなすぐにスポンサーが一気に動くとは。まあ、それくらい対応がまずかったのは事実ではありますが。
ろくに調査せずに見解を出す
フジ〇レビが最初の発表は社員の関与の全否定でした。
この見解の是非はともかく、後に違った証言が出てきたことを考えるとろくに調査をせずに出した回答である可能性が高いです。
問題が起きた時の回答は早い方がよいですが、ろくに調査もせずに見解を出すのは論外です。
ひとまず調査中として回答しておき、しっかりと調査してから回答した方がよかったですね。
また、その後に行った会見でもろくに調査をしていない状態で行ったため、1時間以上行った会見でありながら重要な事実はほとんど出てきませんでした。
株主やスポンサーに会見をせかされたのはあるのかもしれませんが、もう少し準備ができてから会見をした方がよかったのではないかと思います。
俺ルールを通す
この期に及んで俺ルールを通すフジテ〇ビ様。
会見の内容はひどかったですね。大手以外のメディアは締め出し、中継も禁止。撮影は静止画のみ。完全俺ルールといった感じですね。
そして今後行う調査も日弁連のガイドラインに沿った第三者委員会ではなく第三者を交えた調査団体。こちらも俺ルール。
問題を起こしたのですから株主・スポンサー・視聴者に対して誠意を見せるためにも俺ルールではなく、形式に沿った内容であった方がよいです。
問題の発生を把握していながら隠していた
会見でフジテレ〇が認めたことで最も大きな事実は、問題発生直後に既に問題について把握していたのにそれを隠していたことです。
問題を隠すというのは企業の対応としては非常にイメージが悪いですね。さらに知っていながら問題のタレントを使い続けるというのも信じられない対応。
降ろす機会を伺っていたという話をしていますが、事件から1年以上経過しているので言い訳としての説得力に欠けます。
しかし、他の事実は「知らぬ存ぜぬ」や「第三者(的なもの)に調査してもらう」で通したのになぜこんな重大な事実を認めてしまったのか謎。もしかして重大な事実だと認識していなかったのかもしれません。
無論事実を正直に話す方が正しい対応ですが。というかどうせ事実を話すなら知っていること全部話した方がよかったのではないかと思いました。
某テレビ局の失敗から学ぶ
さて、事態を笑ってばかりもいられません。
昨今は世間の目が非常に厳しくなり大企業であっても対応のまずさ一つで一瞬で転落してしまいます。
問題を起こすのはテレビ業界に限った話ではありませんからね。どんな業界のどんな会社、そして個人であっても問題を起こす可能性があります。個人でも他人事ではありません。
今回の某テレビ局の失敗から学ぶことは以下の通り。
第一報は早く、ただしその後の調査はしっかり行う
問題が起きた時に第一報を早くするのは大前提です。報告が遅くなれば遅くなるほど顧客や提携している企業の信頼を失います。
が、結論をいきなり報告する必要はありません。というか短期間で結論を出すのは無理です。まずは現在調査中の旨を伝えて、しっかりと調査を行った後改めて報告を行いましょう。問題の大きさによっては経過報告することも必要となります。
形式に沿った形で対応をする
問題を起こした時に俺ルールで通すのは厳禁です。保身に走って俺ルールを持ち出すと誠意を感じてもらえず、ますます問題が大きくなってしまいます。
というわけで問題が起きた時はやはり形式に沿った対応をするのが無難ですね。
形式に関してはネットに聞くなりChatGPTに聞くなりすればいくらでも事例は出てくるのでそれを参考にして対応を行いましょう。
あんまり形式ばっているとそれはそれで叩かれますが、俺ルールで叩かれるよりはマシです。
問題を隠さない
問題を隠したくなる気持ちはわかります。報告すれば確実に面倒なことになりますからね。しかし、隠すともっと面倒なことになる場合が大半です。バレた時に問題が非常に大きくなります。
よくも悪くも高くなったネットの影響力
昨今はよくも悪くもネットの影響力が大きくなりました。企業だけでなく個人のちょっとした言動であっても問題視され対応を迫られる場合が多くあります。
SNSのちょっとした発言も多くの人に見られていることを忘れてはなりません。X(旧ツイッター)などは反応が少ないから見られていないと思いがちですが、意外と多くの人に見られているので注意が必要です。
私自身もnoteなどで情報発信している以上、他人事ではないですね。
できる限り問題を起こさないように発言には注意したいところですが、完全に問題を防ぐのは難しいかなと思います。
なので、他人の失敗を見て問題が起きた時の対応をしっかりと学んでいくことが大事ですね。