還付金詐欺

先日、私の所に典型的な還付金詐欺と思われる電話が掛かってきました

電話の主は
「5月にA4サイズの緑色の封筒が届きませんでしたか？」
と、言うのです
覚えがないけれどとりあえず探してみるけどやっぱりない
・・・と言うか、今10月だし・・・5月のことなんて覚えてないよ
それに、これ何だか怪しい・・・
まてよ・・・最初に名乗ったと思うけどもう一度聞き直してちゃんとメモしておこう
そこでもう一度名前を聞くと
「日本年金機構○○事務所の金丸です」・・・と名乗る
後でそこへ電話をすれば本物かどうかわかるよね

要するに返金するから、その緑色の封筒に入れておいた書類に記入して欲しいのだけど、書類がないのなら手続きはこちらでするので返金先の銀行を教えて欲しいとのこと
本物なら年金振込先の銀行がどこかわかるはず・・・
ますます怪しい

銀行名をいくつか言ってどこでもいいのか尋ねるとどこでもいいとのこと
ゆうちょでもいいのかと聞くと、ゆうちょはダメらしい
へ～～～どうしてだろう？
じゃあ、JAは？と聞くとJAならいいらしい
のらりくらりと、こちらが話を延ばしていると
相手はしびれを切らしたのか
「どれかひとつ決めてください」と言い出した
それで適当な銀行名を言うと
「では、こちらで手続きをした後、銀行から電話が掛かってきますから」
と、言うのです

おお～～！これが噂の＜劇場型詐欺＞！！！
わくわくする気持ちを抑えながら
「え～～と・・・何かよくわからないんですけど、どうすればいいのですか？」とかなんとかダラダラと話を延ばしてみるが相手は辛抱強くきちんと受け答えをしてくるんですよね
誠実そうに話すから､真面目な人はこれで騙されるんだろうなあ・・・

「あの～～～これって還付金詐欺とかに似ているような気がするんですが・・・ATMに行ってくださいとかいうんじゃないですか？」
ああ・・・とうとう言ってはいけないことを言ってしまった
ガチャって電話を切られてしまうかな？
ちょっと失敗したかもしれないと後悔したのだけど
相手は真面目そうに
「そんなことはありませんから大丈夫です
ちゃんと銀行に行ってくださいって言ってますから、その後のことは銀行側とお話ししてください」
なんて答える
この人って、かなり神経図太いんだろうなあって思いつつ普通に電話を終えました

その時、時刻は夕方の5時過ぎ・・・
日本年金機構なんて、もう仕事終了しているかもと思いつつも電話をすると嬉しいことに電話が繋がり､当然のことながら
「ここには金丸という人もいないし返金するなんていうこともありません」
とのこと・・・やっぱりね・・・

それから待つこと30分！とうとう電話が掛かってきました！
例の銀行からです
おお！！確かにこれは劇場型詐欺！！！
頑張っているねえ・・・
銀行はもう閉まっているからATMで返金するとのこと！
おお！ATM!・・・出ました！！！
あ、正確に言うと＜現金自動預け払い機＞という表現だったかな？
近頃は＜ATMを使った詐欺＞が有名だからATMという言葉をつかわないのかもしれない
そう言えば最初の電話でも＜還付金＞という言葉は一度も使わなかったなあ

その後、電話の相手がATM  の説明を延々とし始めるからもう面倒くさくなって
「詐欺ですね！」
と言ったら相手がすぐに電話を切ったのだけどね、

はっきり言って真面目で素直な人なら騙されても仕方ないかも・・・って思ってしまいました
私はいつものことながら友人や家族から＜悪趣味、人が悪い＞などと言われる性格なので詐欺の電話などは話のネタになると喜ぶ方なのですよ

でも・・・
「あまりにも喜んでバカなことをしてると詐欺師たちから頼んでもいない寿司が大量に届いたりするかもしれないよ・・・」
と、ある人に釘を刺されてしまった
そうだよね、反省、反省・・・