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新田たつお (静かなるドン)

面白そうだなー・・・でも絵柄が私の趣味じゃないし・・・と本屋でいつも悩みつつ結局買わずに帰る。という事を何度も繰り返しつつ、ある日義兄から借りて読んだらやっぱり面白くて、どうしてもっと早く読まなかったのかと、ちょっぴり後悔した作品。

普段はさえない男なのに、実はとっても素晴らしいヤツだった。
という、世の中に腐るほどあるヒーローもののパターンそのもの。
単純すぎるほど単純なストーリーなんだけど、これが面白いんですよね。
惚れた女が普段のかっこ悪い自分が、実はかっこいい男と同一人物だという事を知らない。
・・・っていうシチュエーションが、たまらなく好きなのです。
だから、本当は、27巻で正体を知らないでいてほしかったんですけど、しかたないですね。

この作品の中で一番格好いいのは、やはり龍宝でしょうね。
背も高いし、顔もいいし、勇気もあるし、男気もある。
くそ真面目過ぎる所がまたいい。鳴戸もいいんだけど、柔軟な考え方が出来る為、賢過ぎる、というか、おちょくって遊べない。
その点、くそ真面目な龍宝なら、おちょくって遊べそうで面白い。(ごめんね、龍宝・・・。)

2013年にとうとう完結してしまいました。その時、
<漫画史上に燦然と輝く大河ロマン、堂々の完結です!!>・・・と、Amazonの内容紹介に書いていました。

そうなんですか。大河ロマンだったんですね。

確かにそう言われるとそうですね。長い長い連載でした。

この作品世界の中でもいろんなことが起こり、それを読んでいる一読者である私の周りでも小さないろんなことが起こり・・・作品が長く続くとそれなりに作品に関連したいろんな思い出があるものですね。

ラストも静かに終わってなかなかいい終わり方だと思いました。

108巻・・・108って煩悩の数ですね。

この作品って人間たちのいろんな煩悩が描かれていたように思います。

この作品のラストにふさわしい巻数かもしれませんね。

↑の画像は昔私が描いた似顔絵です。

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