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いい言葉は、いい人生をつくる (斉藤茂太)

(2002年12月ぶんか社より刊行された『いい言葉は、いい人生をつくる』を再編集したもの)


ご存知の通り、斉藤茂太の父は精神科医であり歌人であった斉藤茂吉。
弟は精神科医であり作家である、北杜夫。
祖父も精神科医。
自分自身も精神科医であり、著書も多数ある。
これだけを聞くと、何だか凄いエリート一家で、野心も人一倍あるのではないかと思ってしまいそうだが、本人曰く「もともとのんきなタチなのか、私は若いころから、人一倍の野心をもつこともなければ、立身出世を夢見て切歯扼腕することもなかった。」そうだ。

2006年、残念ながら90歳で亡くなった。
まさしく「美意延年」をそのまま実行したような人生だったようだ。

蛇足ながら「美意延年」とは『意(こころ)を美(たの)しませれば年を延ぶ』くよくよしては駄目だよ、いつも明るく楽しい心でいよう、そうすれば達者で長生き出来るよ。というような意味である。

<「はじめに」より一部抜粋>

人生、楽しくなくては生きる意味がない。
これが、私の持論である。
私流の「人生の成功」とは、どれだけ楽しく生きたか、どれだけ楽しく仕事をしたかにかかっている。
(中略)
そうした、私の手帳にある言葉をご紹介しながら、人生の楽しみ上手になるコツを伝授させていただきたいと思ってまとめたのが、この本である。

1章 私をささえた「楽天発想」の言葉
2章 私を変えた「人間関係」の言葉
3章 私を強くした「エラー逆転」の言葉
4章 私を明るくした「成功暗示」の言葉
5章 私をラクにした「お金と運」の言葉
6章 私を幸福にした「心身健康」の言葉


何だか、こういう「いいこと」をいっぱい書いているような本には、
胡散臭いものも結構多いような気がする。
何か新興宗教だったり、霊感とか、そういう類だったり・・・。
(そういうもの全てを否定しているわけではありません。)
しかし、この本は勿論そういうものではない。

私など、まだまだ人間が出来ていないものだから、腹をたてたり、くよくよしたり、人を嫌いだと思ったり、とかく物事をマイナス方向へ考えがちだったりする。
たまにはこういうプラス発想になる本を読んでは自分自身を反省してみたり・・・。

この本の中には「いい言葉」がいっぱいあるのだが、ひとつ実行しようと常々思っていることがある。

相手をほめると自分も元気になる。
ほめる習慣はプラス発想の習慣なんだ。

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