海外進学にイギリスをおすすめしたい理由!
こんにちは。私がイギリスへの大学受験を通して、「他の英語圏の大学受験よりいいのでは?」と思ったことがいくつかあるので、イギリス大学受験のメリット的な話をしようと思います。
⚠️私はイギリスの大学受験のみ経験しています。他の英語圏の大学受験は一切経験していません。あくまで見聞きした内容をもとに、書いています。
ファンデーションコースが必要
1つ目のメリットはファンデーションコースが必要なことです。
日本の普通の高校生がイギリスの大学へ進学する際、それぞれの教育の差を埋めるためのコースなので必須です。
ファンデーションをやらなくていい場合は、IBやっていたり、海外の高校に通っていたりする場合なので、普通の高校に通っていてイギリスの大学へ進学したい場合は、みんな受けるものです。
ファンデーションの何がいいかと言うと、ファンデーションで求められる英語力が学部直接進学より低いことです。
ファンデーションの場合は大体IELTS5.0/5.5くらいですが、
学部直接進学だとIELTS6.5以上、
学部の名門だと7.0以上必要になるので、
ファンデーションで英語力のハードルがグッと下がります。
北米に進学する際に、大学入学前に現地で語学学校に通う、最初はコミカレに入学して大学への編入を狙うと等、英語力を考慮して、こういった選択をする場合もあると聞きました。
これだと、語学学校の場合は余計なお金がかかって親を説得しずらかったり、コミカレも編入が前提なので不安定な時間が続いたり、とデメリットもあるかと思います。
でもイギリスのファンデーションは、大学付属のファンデーションへ入学します。ファンデーションでよっぽど悪い成績を取らない限り、再度受験をする必要もなく、大学の学部課程へ進学できます。
ファンデーションからの入学だと、学部直接進学より低い英語力で出願でき、ファンデーション在学時も安定を得られます。
さらにファンデーション中は、授業内容にはエッセイの書き方、アカデミック英語についてなど、英語圏の大学で学んでいけるように留学生を育成するような授業も含まれています。
学費は学部とほぼ同じ、少し安くても全体で見れば誤差程度なので、金銭面でのメリットはあまりないですが、ファンデーション=学部の準備期間と肯定的に捉えてもいいのかなと思います。
出願書類が少ない
2つ目のメリットは出願書類が少なく、準備も比較的楽だということです。
イギリスの大学受験における出願書類は、
・志望動機書
・推薦書
・IELTS等のスコアレポート
・成績証明書/卒業証明書
と言った感じです。
推薦書は高校の先生に書いてもらうので、実質自分で用意するのは志望動機書くらいです。
しかも、イギリスの大学受験では、併願する場合でも出願書類を使いまわせるように用意します。志望動機書も、出願している大学名/コース名やその大学を選んだ理由などの項目を除いて、使いまわすことを想定して作成します。もし5校受験するとしても、志望動機書を5枚書く必要はありません。
それに対しアメリカは、エッセイは大学によってテーマが違ったり、1つの大学に複数提出したりするなど、エッセイの時点で大変です。さらに、課外活動やSATの受験もあり、本当に大変そうに見えます。。(受験していないので見聞きしただけですが)
カナダについても大学によってはエッセイを何通も提出しないといけないなど、出願準備は比較的イギリスの方がシンプルです。
質の高い教育が受けやすい
イギリスには約100校の大学がありますが、多くが国立大学で、教育の質に定評があります。さらにそのうちの10校が世界ランキングトップ100に、世界トップ200になれば29大学がランクインしているようです。
ちなみに同ランキングによると、トップ100にランクインする日本の大学は東大と京大のみで、大阪大学が251‐300位だそうです。
日本の大学は日本語でやっていますし、留学生も少ないので比べるのも難しいかもしれませんが、シンプルにイギリスすごくないですか!!
アメリカについてですが、アイビーリーグなどの超名門校はあるものの、大学数が多いあまり、全体的に見ると「名門」と言われる大学の割合は低いイメージです。教育のレベルに差があるとも聞きました。
(アメリカの大学事情に関しては無知なのでこれくらいにしておきます。)
寮は1人部屋が普通
イギリスはプライベートを大切にする習慣があるとかで、寮は1人部屋が普通です。専用バスルームまでついているen-suiteが最も多い部屋タイプで、この場合キッチンのみをシェアします。
北米だと、2,3人で1つの部屋を共有する、プライベート空間0の寮生活をイメージしますが、イギリスは1人部屋が多いです。ほんとに面積を考えたら逆のはずなんですけど、面白いですね笑
もし寮生活に不安があったり、そんな全空間共有何て無理、という場合は、1人部屋がノーマルのイギリスは良いと思います。
「1人部屋は高いのでは?」と思うかもですが、イギリスでは1人部屋が普通なので、1人部屋が高いというよりも、2,3人でシェアする寮プランが格安というイメージです。
自炊についてですが、食事付きの寮はイギリスは少ないイメージです。私が行く大学も食事付きの寮は提供していません。
イギリスの大学のデメリット
一応デメリットも書いておこうと思います。
専攻以外のことは学びにくい
これは人によってメリットにもなりえますが、「色んなことを幅広く学びたい」と思っている場合、専攻に関する授業しかないイギリスの大学はおすすめできません。
他学部の授業も取りづらくて、テストもoverbookingになりかねなく、そもそも物理的に(?)無理という大学もあるとか。。
都市部にすみたいなら選択肢は少ない
イギリスで都会なのはロンドンくらいだと思います。第2の都市といわれるような場所でも、ロンドンに比べるとすごく人口が少ないです。
つまり、都市部で生活したいと思う場合はロンドン一択になってしまいます。海外進学する場合って、海外大に莫大な学費を払うから、「それなりに良い所へ行きたい」「ある程度難関大を目指したい」と思う人も多いと思うのですが、且つ「大都市がいい」という条件まであると、選択肢は少なくなります。
ロンドンにある名門と言えば、インペリアル、LSE、UCL、その次にKCLって感じですが、インペリアルは理系大学、LSEは社会科学に特化した大学、UCLとKCLは総合大学なんです。名門校でロンドンにあり、さらに自分の専攻に強いかとかまで考慮すると、選択肢が少ないです。。
もちろんそれ以外にも、ロンドンに大学はたくさんありますが。。
反対に、多くの大学が地方にあり、イギリスの穏やかな生活を楽しみたいなら、とても良いと思います。
名門中の名門校はファンデーションを提供していない
もし、イギリスの超トップ校を受験したい、且つ日本の普通の高校出身となると、イギリスの名門校はファンデーションを提供していないため、日本の大学1年生を修了しないと入学できません。
オックスフォード、ケンブリッジ、インペリアル、LSEは、ファンデーションを提供していません。
UCLは提供しています。
イギリス進学 学費はどう?
学費に関してですが、イギリスの多くの大学が1年当たり£20,000(留学生向け)なので、円安でなければ学費は1年300万とかだったんですね。それが今や1年400万、大学レベルがあがれば500万、名門中の名門になれば600-700万とか普通になってしまい、円安のせいで高騰しています。
参考程度に各国の名門大の学費を調べてみました。カナダとオーストラリアは専攻はcomputer science、アメリカの大学は専攻ごとに分けられているのを見つけられませんでした。どれも学部の1年の授業料、留学生値段です。
カナダ 1CAD=114円
UofT $63,830 約728万
UBC $ 48,610 約554万
アメリカ 1USD=155円
ハーバード(私大) $56,550 約881万
UCLA(州立大トップ) 約$43,000 約669万
オーストラリア 1AUD=102円
メルボルン大学 $53,248 約547万
シドニー大学 $56,000 約576万
こう見ると、イギリスの大学の学費は他の英語圏と比べて高すぎるわけでも、リーズナブルでもないですね。
イギリス以外の英語圏は、名門中の名門しかしらないので、イギリスをここに比較として出すならオックスブリッジでしょうか。海外進学しようとなって、オックスブリッジ目指すぞ、とはなりにくいと思うので、ちょっと現実味がない比較ですね。。 ちなみに、オックスブリッジの学費も1年で700万します。いやあすごい世界です。。私が行く大学はもちろんそんなしません笑
最後に
最後まで読んでいただきありがとうございました。
なんか後半はトップ校の話ばかりしてしまいましたが、そこまで名門中の名門を目指すわけではない場合は、あまり気にしなくていい話ではあります。
脱線し過ぎてしまいましたが、総合的に私はイギリスの大学をおすすめします。特に全体的に教育の質が平等なのが気に入っています。もちろん、就職に強いとか、大学ごとの特徴はありますが、日本で言うFランとか、全く聞いたことがない大学が少ないイメージです。
ファンデーションでイギリス生活に慣れていく段階を踏めること、寮は1人部屋が普通な点を踏まえても、日本人という視点からかなりメリットではないでしょうか?
アメリカが華やかに見えてしまいますが、海外進学を考えていたら、イギリスもぜひ見てみてほしいです!
最後まで読んでいただきありがとうございました:)