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漆喰の魅力とは


はじめに

古くから世界中の建築物に使われている漆喰。家をリノベーションするにあたって、壁材に漆喰を使う方が増えています。
漆喰は独自の風合いや質感、デザイン性があり、最近人気となっています。

今回は、漆喰のメリット・デメリットをご紹介いたします。


漆喰とは

漆喰とは、消石灰(水酸化カルシウム)に糊や繊維質の植物であるスサなどを加えてつくる塗り壁材です。漆喰の主な素材である消石灰は、もともと貝殻やサンゴ、有孔虫など海の生物や堆積したサンゴ礁からつくられる自然素材です。

漆喰壁は自然素材のため、シックハウス症候群の原因となるホルムアルデヒドを放出せず、さらに部屋に漂うホルムアルデヒドを吸着・分解する効果もあります。

漆喰壁のメリット


■ デザイン性がある

コテやハケで模様をつけることができるので、様々なテイストに合わせたデザインで統一感のある雰囲気に仕上がります。
また、経年変化を楽しめる美しい仕上がりになる点も魅力的です。

■ 調湿機能

漆喰壁は、吸湿性・放湿性に優れており、室内の湿度を調節します。湿度が高いと余分な水分を吸い取り、湿度が低くなると水分を放出するため、快適な室内環境を保ちやすいです。
梅雨の時期も、乾燥する真冬も、快適な湿度を保った部屋の中で過ごすことができます。

■ 消臭効果

漆喰にはアンモニアや生活臭などのにおいを吸着・分解する効果があります。そのため、生活臭、ペット臭などを気にすることなく、快適な空間で過ごすことができます。

■ 抗菌・防カビ性

漆喰に含まれるアルカリ成分は、細菌やカビの繁殖を抑制する効果があります。特に湿気が多い環境で衛生的な空間を維持しやすいです。

漆喰壁のデメリット


■ 施工に手間、時間がかかる

漆喰は基本的に手塗りとなるので手間がかかります。また、養生後に下塗りと仕上げ塗りをする必要があり、貼るだけの壁材とは違って工期も長くなってしまいます。
そのため施工費用で比較すると、少し高めな素材ではあります。ですが貼り替えは必要なく、長く見れば費用は抑えれる場合も多いので、ほかの素材とよく比較して検討するといいでしょう。

■ ひび割れしやすい

時間の経過とともに固くなり、大きな地震などの影響でひび割れする可能性があります。繊維物の植物でありスサなどが含まれていて多孔質で吸収する素材のため、自然にひび割れすることもあります。自然にひび割れした場合には、見た目のデメリットはありますが、構造的な問題はありません。


まとめ


以上、漆喰についてご紹介いたしました。理想的な壁材として選ばれることも多い漆喰。特徴やメリット・デメリットをよく理解しておくといいでしょう。




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