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平屋風の住まい方


はじめに

夫婦二人になったし、そんなに広くなくていいから平屋に住みたいとか、一階で生活の大半が過ごせるようにしたいと考えている方は多いですよね。
初めての家は家族の成長や将来の拡張を考えて、二階建てやマンションを選ぶことが多く、既に一度住宅を購入した経験がある方が、子供が独立した後や退職後に平屋を選ぶことが多かったのですが、一次取得層でも平屋を選ぶ人が増えています。

平屋の特徴

平屋の魅力とは何なのか、どういった要素に惹かれるのでしょうか。

1.シンプルな生活動線
上の階へ上り下りする必要がなく、移動がスムーズで効率的に動くことができます。
洗濯や掃除などの家事を行う際に1階と2階を行き来する必要がありません。

2.コミュニケーションのとりやすさ
すべての部屋が同じ階にあるため、気配が感じやすく自然とコミュニケーションが増えます。逆に限られたスペースでプライバシーを確保するのには工夫が必要です。

3.メンテナンスのしやすさ
構造がシンプルなためメンテナンスにかかる費用を抑えることができます。

4.安全性
2階建てなどより重心が低く構造もシンプルなので地震や台風に対しても強いです。

限られた空間だからこそ、住む人に合わせた工夫が必要になります。

1階中心のリノベーション 

平屋への建て替えや住み替えは選択肢の一つではありますが、住み慣れた土地を離れる不安や資金面での課題が伴うこともあります。
そのため、現在の住まいに手を加えることで暮らし方をする方法もあります。
一般的な家は1階に家族・友人が集まるリビングなどのパブリックな空間があり、2階に各個室のプライベート空間になっている間取りが多いと思います。1階に寝室が取れれば生活の大半が1階で完結でき平屋風の暮らしに近づきます。
しかし、既存の間取りや構造を活かしながらそのようなリノベーションを行うには、いくつかの工夫や注意点が必要です。たとえば、1階に寝室を配置する場合、日当たりや風通し、そしてプライバシーの確保をどうするかが重要になります。また、バリアフリーの導入も検討すると良いでしょう。床の段差を解消したり、手すりを取り付けたりすることで、日々の暮らしがより安全で快適になります。

さらに、断熱性や気密性を高める改修も合わせて行うことで、1階を中心とした生活空間が四季を通じて快適に保てるようになります。特に、窓やドアの断熱性能を向上させたり、床下や壁の断熱材を追加することは、冷暖房費の削減にもつながるためおすすめです。

これらの工事は、家全体の快適性を高めるだけでなく、長く安心して住み続けられる家づくりにも貢献します。平屋風の生活を実現するためのリノベーションは、既存の住まいの価値を活かしつつ、家族の暮らし方に合わせた柔軟な対応が可能です。その結果、住み慣れた土地や思い出とともに、新しい暮らしの彩りを加えることができます。

住まいを見直し、手を加えることで、これからの暮らしをより豊かで快適なものにする第一歩を踏み出してみませんか。



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