私がヴィジュアル系にハマった訳
私は元々音楽に興味がありませんでした。
というより、曲を聴くという習慣が無きに等しい状態でした。
記憶している音楽は、視聴していたアニメかゲームの音楽だけ。
これは今から十数年以上前の話です。
ちなみに、私の好きなバンドは
・D
・D'espairsRay
・DEATHGAZE
・DuelJewel
と、何故かDから始まるバンドが多いです。
以下本編です↓
■音楽に興味を持つまで
時代は私が中学生の時まで遡る。
今から15年以上前だ。
当時、中学生だった私の家には音楽プレイヤーがなかった。
あるにはあったが、「ラジカセ」だった。
なのでCDを買って聞くという習慣がなかった。
家にあるのは、幼いころに買ってもらったであろうアンパンマンのカセットのみ。今の若い人たちには「ラジカセ」や「カセットテープ」、「MD」なんて通じないだろう。
あと「VHS」とかね。
テレビで音楽番組やCDランキングがやっていても、ぼーっと眺めながら、「フーン」と思ってた。
そんな中、夕食中に名探偵コナンのOP主題歌、B'zのギリギリchopを見て、「なんや昨今の音楽は」とキレていたのを思い出す。
父ちゃん、それB'zよB'z。
それはさておき、中学生といえば多感な時期、思春期の周りは流行りの音楽に敏感だった。
なんとか話をあわせようと、今はもう交流がなくなってしまった友人宅に行って、オススメのCDをカセットテープにダビングさせてもらった。
厳密には、「MDに録音した曲を流して、カセットテープで録音する」というアナログなやり方だった。
宇多田ヒカルとか平井堅とかアンダーグラフとかの曲が入っていたと思う。もちろん音質は糞ほど悪かったが、その録音させてもらったテープは擦り切れるまで聞いた。
しかし、何故かハマることができなかった。
そんなズレたミヤビス少年の心に、バッチバチの衝撃が訪れた。
■元凶の友人A
この元凶の友人とは今でも交流がある。
もう20年以上の付き合いだ。
私とは違い、素晴らしい企業に勤めている尊敬する友人の一人だ。
当時中学生の私が、彼の家に遊びに行く機会があった。
友人Aは、頭も良くスポーツも万能、生徒会長も務めるというような絵に描いたような優等生で、今でも頻繁にやりとりしているのがおこがましいぐらい輝いている人だ。
ちなみに、昨年彼の結婚式に参加したが、周りに知り合いがおらず、孤独で参加した結婚式で、ガンガンにお酒を頂いて、急にフラれたスピーチでやんややんや発言した結果ドンズベリした。
話を戻す。
当時の彼の実家には、ゲームをしに遊びに行ったと思う。
部屋にお邪魔すると、けたたましい曲が流れていた。
まず、「部屋にBGMを流す」という行為に度肝を抜かれた。
今ではPCやスマホ、ゲーム機などで簡単に音楽をかけることができるが、当時の私には衝撃的だった。
「音楽って一人で聴くものじゃないんだ」
そう思った。
そして何だ、このヴァーヴァーいってる曲は。
「この曲おもしろいやろ?」
彼は笑いながらそう言った。
確かに、何言ってるのかわからない。
ヴォエヴォエしてるかと思えばクリーンなハイトーンで歌い上げる。
私は彼に尋ねた。
「なんていう人なん?」
アーティストとか歌手なんていう単語は出てこなかった。
純粋に聞いた。
「ディルアングレイっていうバンドやで」
これが私をV系好きにした発端だった。
■拗れた中二病モンスターの誕生
当時、今から十数年前はパソコンも一般家庭にはそこまで普及していなかったし、ましてやスマートフォンなんて便利なものはなかった。
それでも何とか「流行りに付いていかなければ」という思いから、親にせがみ、CDを再生できるプレイヤーを買ってもらった。
そして、友人Aに「ディルアングレイ」とやらのCDを借りて聞きまくった。
そこで、ドンバマリした。
多分、友人Aはネタで聞かせてくれたのだと思う。
そんな彼の気をよそに、当時のミヤビス少年の心にピンズドでヴィジュアル系の曲は心に刻み込まれた。
中学生にもなると、娯楽の幅が広がる。
音楽、スポーツ、その他諸々の娯楽に手が伸ばせる環境になった。
その娯楽の一つにカラオケがあった。
正直、カラオケは嫌いだった。
理由は、幼いころに父親の知り合いの集まりで、飲み屋+カラオケが備えられている近所のお店に行った時のことだ。
人前で自分が歌うのが嫌で、グズった記憶がある。
その場のノリで「お前も歌えよ」、「何で歌わんの?」という言葉に殺意が芽生えた。
今でも「ふざけんな」と思う。
強制的に歌わせようとするのやめろ。
そんな中でもミヤビス少年は、食事のお鍋を涙とともに頂きながら「このノリについていかねば」と思った。
意を決して、「ポケモン言えるかな(初代)」と、ドラゴンボールGTの「DANDAN心魅かれていく」だけ参加した覚えがある。
最悪の思い出だ。
もう一度繰り返す。
「強制的に歌わせようとグイグイくるのやめろ」
こういう経験があるからこそ、カラオケ嫌いな人がいる場合はカラオケに誘わないし、最悪行かなければならない状況になった場合は、その分多めに払うようにしているが、大体拒否される。
なんでだ。
そこは受け取ってくれ。
とはいえ、楽しめる娯楽の一部としてカラオケは好きになった。
当時、スパロボ(スーパーロボット大戦シリーズ)が流行っていたというのもあり、参戦したロボット物のアニメの曲は大体網羅していた。
近所にめちゃくちゃ安いカラオケボックスがあったのを覚えている。
休日昼からフリータイムで入っても、フリードリンクもあるのに1000円でお釣りがくるぐらい安かった。
無論、潰れた。
潰れる直前だったと思うが、カラオケの最中に、頼んでいないのに何故かおにぎりがサービスでふるまわれた。
ちなみに、今はラブホテルになっている。
そんな「オタク友達」とのカラオケも楽しかったが、その中でも自分を開放できずにいた。
ヴィジュアル系の曲を歌いたいという欲求は抑え込まれたままである。
何度か部活の集まりの際に、Dir an grayの「蜜と唾」を歌った気もするが、ドンズベリしたので途中で止めた。
■欲望の解放
当時のヴィジュアル系は、ネオ・ヴィジュアル系ブームと呼ばれていた世代らしい。
ガゼット・シド・ナイトメア等々、番組とのタイアップ曲も多い世代だ。
ミヤビス少年は、ヴィジュアル系を歌いたい欲を秘めたまま高校へ進学した。別の記事でも触れたが、不登校になり転学することになる。
しかし、ここで欲望は解放された。
「最終警告! たけしの本当は怖い家庭の医学」という番組をご存じだろうか。
テレ朝で夜20時に放映されていた番組である。
そのEDテーマが、今も私の大好きなDuelJewelというヴィジュアル系バンドだった。
「これなら人前で歌える!」
そう思った。
シャウトやデスボイスもなく、キャッチーなメロディーかつ番組のテーマソングだぞという謎の自信もあり、高校でのV系普及につとめた。
その時、DuelJewelの「azure」という曲がリリースされた。
当時高校生の我々からすると、現在の状況にピッタリ当てはまる歌詞だったので、DuelJewelその曲だけ身内だけで流行った。
友達もカラオケで歌ってくれるぐらい流行った。
ここで吹っ切れた。
カラオケは歌いたい曲を歌うべきなんだ。
そこから高校から現在に至るまで、ある程度空気関係なくヴィジュアル系の曲は歌うことにした。
皆様もぜひ吹っ切ってほしい。
あ、「この子V系好きなんだ」で済むので。
それでも気にするなら、ラルクとかグレイとかジャンヌとかが安牌。
ネタに寄るなら、仙台貨物や金爆など(仙台貨物はリスク大)。
結局、それを拡大して好きな曲を突き付けめていき、モノマネ好きかつA型の性格もあってか、曲はそのボーカルに似せて歌わなければならないと思い続けた。
・ヴィドールの樹威さんのようなちりめんビブラートの練習
・DのASAGIさんorナイトメアの黄泉さんの声(結構似てるらしい)の練習
・RaphaelのYukiさんのような綺麗なロングトーンビブラートの練習
・VersaillesのKAMIJOさんのような耽美な声の練習
等々
で、色々やった結果、自分の声を見失った。
でも、それぞれの出し方を練習した結果、今の自分の歌声があると思う。
ちなみに今は、ヴィジュアル系ではないが小林太郎さんという仮面ライダーアマゾンズの主題歌を歌った人(同年齢)を参考に、シャウトの練習をしている。
DのASAGIさんや、DuelJewelのShunさんともまた違う、デーモン閣下のようなヘッドシャウトなのでぜひ習得したい。
ヴィジュアル系好きの皆様、是非とも恥を捨てて自分をさらけ出してみてはいかがでしょうか(無理やりまとめる)
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