ラジドラの履修が途中なんだけどちょっと考え事が脳からあふれそうだったから個別メモ
殿下の中での戒律とか恋愛とかに対する認識の話
殿下ってもともと恋愛にまったく興味ないように見えたのに、それがどうやって花怜になるんですか?? というのがね…アニメ視聴しながら気になってたことのひとつでして
今は無事に完全版の魔翻訳を走り抜けたので、だいたいの流れはわかったんですが…殿下ではなくて読者の私自身が初めから三郎を好きなので…!どうしても感情面で「そりゃ〜好きになるでしょうよ!!」ってフライング気味に納得してしまっている感じがあるなと思って…
私ではなくて殿下の立場と性格からみて、どういう経緯で殿下の認識が変化していったのか、というのをちょっと整理しておきたいなぁ!と思ってこれを書きます
それでタイトルから始まるんですけど、3回目の飛昇を果たした冒頭の状態では殿下って恋愛にまったく興味をもっていない…というのが明らかなんだよな…この点については私の願望や誤読ではなく本当にそのはず、と思いながら書いています
ただそれは殿下が恋愛を好まないのではなく、状況的に「余計なことに興味を持たないように自分の生活を整えて生きてきた」っていうだけで、そしてそれが特に苦ではないタイプだったのかな〜という前提です(恋愛しなくても生活できるタイプってこと、逆に裴将軍は誰かと恋愛してないとストレスで心が死ぬタイプ!ただし結婚はしない主義らしいので彼にとっての恋愛の定義はたぶん殿下とは全然違ってる! 殿下はおそらく恋愛と結婚をほぼ同義で考えてて、人生を共にする覚悟で考えてそう 裴将軍にとっての恋愛は美味しい食事を一緒に食べましょう、ぐらいの感覚に見える)
この文章での恋愛という単語は殿下を基準に使用するものとします!
それで殿下が恋愛に興味を持てなかった状況についての話なんだけど、元々が皇子様なので結婚というものに自分の感情を混ぜることができない立場から人生がスタートしてたせいもあるかもしれないな〜という仮説も私の中で存在してる…完全版だと複数の公主さまたちとのお見合いの話がでてきたけど、試しに会ってみることさえなくて「私は修行に集中したいので全員お断りです!」みたいな空気を醸し出してた気がするし…当時の殿下って皇族男子として子孫を残すことが期待されてたであろう立場なんだけど、それにあまり乗り気でないっぽいんだよな…衆生済度のほうが殿下の中では重要だったのと同時にお見合い結婚への拒否感みたいなの感じる
仮に結婚の話がなくても使命に燃えてたかもしれないけど…これは何かのきっかけがあって志したのか、幼少期から民衆のことを第一に考えるよう教育されてたか、そもそもの性格か、それら全部の理由が合体した結果かな…わからん…(これはほとんど推測です)
理由は推測だとしても、殿下はとにかく全ての人間を助けられるように修行に励むこと、そしてそのために童子である状態を保つ、という生き方がべつに嫌ではなかったし、結婚するとなったら周りが選んできたどこかの公主とそうしなければならない状況で、「それなら結婚する人生はいらないな」という道を選んでいたわけだな〜と思って
800年の間にいろいろあったので今は軽々しく口にすることはできなくて、大言壮語はよろしくないと理解して殿下が身につけた謙虚さだと思ってるけど、でも殿下が神官になったらやりたいと思ってたことはたぶん今も昔もそのままで、万人を救えないとしても、自分にできる範囲の人間は最大限みんな救いたい、困ってる人の力になりたいってことなんだろな〜志しが変わったわけではなくて…
それで花城って、その殿下のやりたいことを完璧にサポートしてくれてて、手伝いたいって意思を全面にだしてくるんだよな…今の殿下にとって花城はすごく条件にあってるというか、花城は莫大な法力を供給することが可能なので、殿下の破戒による能力減退に対しての懸念もなく、神官として働く上でほぼなにも問題がない…おそらく呪枷のない頃(全盛期)と同じ状態を保たせることができると思う
殿下が人に条件を出すときってわりと最初からそうで、任務に行くときに自分の隣にいてほしい人の条件として「人並みに仲良く話ができて、貸してもらえるぐらい法力に余裕のある人に同行してほしい」って言ってて、このときは風師ちゃんが一緒に行ってくれるんですけども…花城も完璧にこの条件をクリアできる…
どうせ呪枷があったら法力は使えないんだから800年の間に誰かと恋愛してたってその点では同じでは?っていう疑問もでてきてるんですけど、神官に復帰するつもりがあるのに誰かと戒律を破ってたらまずいよな…実際にそのあとで3回目の飛昇が叶っても、誰か他の人に法力を貸してくださいって頼みづらいよな〜体面的に…というのも今おもった…誰かに法力を借りて活動するなら自分のたてた誓いはせめて守ってるか、または当事者に直接借りるかのどっちかだよな…つまり殿下のお相手は必然的に法力がすごく強い人でないと務まらない…
そして三度目の飛昇をした今は正式に神官なので、依頼された任務は遂行しなければいけない職務で、「法力が足りなくて失敗して任務は果たせませんでした」だと困っちゃうから…自己責任ではなく職務上の責任がしっかりあるので…しかも呪枷を外さないのは殿下の個人的な理由だから「法力が足りなくて任務が果たせない」っていうのは言い訳にしちゃだめな類のやつなんだなたぶん…
そういう理由がいくつか重なってるので、殿下にとっては「いつでも法力を貸してくれる人」というのはものすごく貴重でありがたい存在なんやろな〜 今まで考えたことなかったけどそんなに外れてもいない気がするな
殿下のなかでの意識の変化って、恋愛というのは「自分の意思で選ぶことは許されてない(皇子時代)」→「修行や神官として仕事をする上で邪魔になるもの(1回目の飛昇時代)」っていう認識で、それ以上深く考えることがなくて、今までそれで困ったこともなかったから誰かに迫られても即座にみんな断ってただけで、800年後の現在は「別に自分の選んだ誰かと恋愛しても仕事に支障はない」っていうのを殿下がわかってくれたらたぶん殿下もすこし考えてみようかな…ってなって今に至ったのでは?ってこと(全部妄想だよ!)
それで花城は本当に根気よく丁寧にこの手順をふんでて、自分のことをどういう順番で知ってもらえば殿下の心に負担をかけないか…というのがすごくよくわかってるんだなぁ…という感じ
最初は任務を手伝いつつ、自分は鬼だから人間みたいな寿命はないこととか、いつでも法力を貸せることとか、神官としての殿下の職務を最大限助けるつもりがあることをわかってもらって、そのあとでできればずっとそばに置いて欲しいっていうアピールをちょっとずつしていって…
その順番通りに花城がどんな人物なのかを理解していったから、殿下はこの人のことを好きになっていくことができたんだろなぁと…思いました…完結にまとめるとそれで終わりなんだけど、本当にそれで破綻はないのか、もうちょっといろんな場面を掘り下げていこうと思います
殿下の目線からいくと花城は最初から与君山で任務の手助けをしてくれた人、(陣を壊して道案内をしてくれた)親切な人!って印象からスタートするじゃん
そのあとは半月関を騒がせていた亡霊たちを全部やっつけてくれて、やっぱり任務遂行を助けてもらったことになっている〜
そしてそのあとは朗千秋との間にあった溝をちょっと強引にだけど埋めてくれたというか 芳心国師の不名誉な評判を正常化してくれたというか… ここは特に、殿下だけだと過剰に自分を悪者にしたがるので、他人が介入してくれてよかったところだな〜と思う
次の任務は胎霊のお祓いで、酸素くれたりとか
怪我した足を治療してくれたりとか…ターゲットの胎霊を捕まえてつぼにいれたのも花城だった気がする
ここまでで殿下の目線から見た花城、なんの理由もなくめちゃくちゃ親切に殿下の任務をサポートしてくれる…
仮に殿下ひとりだったとしても頑張ってなんとかしたかもしれないけど、三郎が手伝ってくれたので殿下の負傷が少なく済んだりとか…殿下が自分だけじゃ大切にできなかった自分の名誉や自分の怪我を三郎は放置しなかったりとか…そんな感じ
次は風師編だけど、これは花城がいなかったらかなり大変だったと思う 事前に花城との協定をしてなかったらたぶん黒水ももっと遠慮なく殿下を邪魔者扱いしてた気がする 殿下、危ないとわかってても友達の風師ちゃんが困ってたら助けようとしちゃうだろうから…
このへんまでくると殿下もかなり三郎のこと頼りにしてる感じあるな
「なんでか理由はよくわからないけど三郎は私の任務をすごく手伝ってくれるいい人」、そして普通の人間ではない(寿命がない)、天界の事情にも詳しく、頼りにしやすい、あとたぶんだけど殿下は武器が大好きだし弓や刀や剣の才能がある人が好きだと思う…
殿下って今までは追放扱いだったし、飛昇したあとは任務が優先だったから寿命的にも立場的にも恋愛について考える気が初めからなかっただけで、「考えても大丈夫なんだ、何も支障はないんだ」って理解したらわりと自分から三郎のこと知りたいなって近寄ってる感じがある
殿下の人生の中で恋愛的な意味で近づいてきた人とか鬼とかがいたことはあるけど、殿下が「自分も恋愛しながら仕事する人生を選んでも大丈夫なんだ」って認識してる状態になってから近づいてきたのは花城が初めて、ってことになってるっぽいな…
「殿下のやりたいことを邪魔するような存在には絶対にならない」という花城の決意が実体験を通して最初に伝わってて、殿下の認識をそのように変えたから、殿下も三郎のことを恋愛の対象として見ることに抵抗がなかったんじゃないかな〜という感じかな!
殿下の法力が減る、という点については「神官は信徒がそうであれと望んだ姿のときに法力が強くなる、信徒の期待を裏切ると法力が減る」みたいな話が元になってるので、殿下が本当に10代や20代の青年だった当時ならともかく800年後の民衆が殿下にそれを望んでるか?って考え方もあると思う 本編後は一般市民のみんなたちも花城と謝怜はペアで祀ることで御利益があると思ってるらしいしな…
どちらの理由にしても花怜が成立した状態でも殿下は神官として立派に活動することができるので、三郎との仲を深める上で殿下がその点を心配する必要がない…
今の殿下は国民や肉親が存在しない状況なので誰と結婚しても自由の身の上だし、おそらく童子でなくてもそれほど法力が減らない状況かもしれないし、仮に減ったとしてもすぐに充填できる、というのがその1
ここまでがその1 (殿下の育った環境と法力への懸念)
あと、殿下の修めた流派の師匠っぽい立場である梅念卿から「あなたが好きならそれでいい、今さら何も言うことはない」と認可されたことが最後のひと押しかなって気もしている〜!破戒というか破門というか、そういった単語から解放されてるというか…育ててくれた恩師に対する礼儀などもおそらくこれ以降は気にする必要がないので 殿下が気に病むことは何もなくなるのよな…
なんかこのへんから殿下も浮かれてるというか国師公認なので開き直ったというか、法力を借りる口実で自分から花城のとこにいったりしてなかった?!という記憶が…ある…あれ違うな、これまだ梅念卿のところにいく前から殿下はすでにそう(自分から法力を借りにいってる状態)だったかも 国師の許可がでてから堂々と人前でもぎゅっとしにいくようになったのは花城のほうだったかも なにしろふたりとも浮かれている
殿下にとっての「身内」と認識してる存在の中で、殿下より立場が上というか…結婚するにあたって許しをもらいたい相手がもしいるとしたら、この人かなって感じがしたので…
風信や慕情ももちろん肉親ではないけど殿下の「身内」のカウントには入ってるだろうし、威容が実際に親族として存在はしてるんだけど、どちらも殿下の方が立場が上っぽいので…許可とらなきゃいけないっていう認識はないと思うんだよな…
殿下も「国師には女避けの方法しか教わってなかったから…」みたいなこと考えてた場面があって、国師の教えにはなるべく従おうという気持ちが今もあるっぽいので…この人が殿下の恋愛に関して「だめ」って言わなかったのはかなり精神的に安心できる要素だったんじゃなかろうかな〜って話
これがその2 (梅念卿からの公認)
あとは三郎の惚れ方が殿下の信念に対するものなので、殿下も断る理由があんまりない…? 自分の信念を理解してくれない相手と生涯を共にしたいとはあんまり思わないかもな…と思ったので…これは人によるけども…
殿下があのとき紅紅ちゃんを助けて、その境遇の不憫さは君のせいではないと慰めてくれたこと、生きる目的として自分を使ってもいいと言ってくれたことってさ〜、つまるところ博愛というか慈愛というか…紅紅ちゃんのことが特別に好きだからそうしたわけではなくて、個人的な好意とは関係ないんだよなこの時点では…これは殿下が万人を救いたいとの信条を行動で表しただけなので…
でも三郎のほうからみるとそれはぜんぜん些細なことではなくて、そこに惚れたわけじゃん……本編でも、風師ちゃんがたいへんな目にあってるとき関わらない方がいいって忠告しても殿下はどうしても風師ちゃんを助けたくて、最終的には三郎も殿下をとめるのは諦めて、「あなたが黙って見てるはずないってわかってた」って言って、最後まで危ない橋を渡るのを裏であれこれ苦労しながら助けてくれたじゃん……三郎が選んだ好きになり方ってそういうことだから、殿下の隣にいると苦労するとかそういうことを全然気にしないどころかそれを助けたくて、自分もその優しさに救われてここまできたひとだから三郎は…
殿下は自分のことを好きになってくれた人が自分のどこを見てそう言ってるのか、ちゃんと理解してるんだろうな〜ってことを言いたくて…
すごく極端な例だけど、鬼市で最初に蘭昌に出会ったときって殿下に対して「お兄さんすごくかっこいいね、わたしと一晩遊んでいかない?」って言ってて、殿下はそういうタイプの好きになり方をしてくる人にはあんまり興味がない…という感じ
まぁ紅紅ちゃんがあのとき落っこちたのも一目惚れが原因だったそうなので、きっかけにそれが含まれてるのは別にいいんですけどね!!見た目の美しさが整えられてると良くも悪くも人の目にとまりやすいっていうのはあると思うし
でも紅紅ちゃんが本気でこの人に自分の全部を託そうと思ったのはそこが原因じゃなくて、君の運が悪いのは君のせいではない、って言ってくれたことと、私を生きる理由にしてもいいよって言ってくれたことじゃん…前半はともかく、後半は責任重大だって殿下も言ってたけど、これは殿下がすでに神官になってたからこそ言えたよな〜とも思うよな〜 普通の人間だったら本人が思いがけない事故や病気などで先に死んでしまう可能性もあるから…それなのに自分を生きる理由にしてもいいなんて誰かに言ってしまったら、それはたしかに無責任な発言ともとれると思う
殿下はあのときすでに常人ではなく不老の神官だったから、人間だった紅紅ちゃんにそう言ってあげることは責任重大だったかもしれないけど、無責任ではなかったよな〜って思って…
それで紅紅ちゃんは一生この人(神官)についてくって決めたので、殿下の顔が好きとかできれば結婚したいとかの感情だけが理由で殿下に接近してきたわけではなくて、殿下もそれを感じとってたんだろな〜というか…最初に書いてた法力の話と少し被るんだけど、神官としての殿下の任務を補助できる能力がある、ってだけではなくて、「ぜひそうしたい、困ってることがあればなんでも言ってほしい」っていう態度を全面にだしていくタイプの好意のぶつけ方だったので殿下も受け入れやすかったのかな…っていう話です
これがその3(花城にとっての「好き」の理由は殿下と相性がいいって話)
前置きが長くなったけど、殿下の中で恋愛というのがどんな位置づけかって話をするとして
興味がないっていうか、恋愛するより衆生済度の方がやりたかったから眼中になかったっていうか 仕事の方が優先度が高かったから、特定の誰かと一緒に生きる選択肢が浮上したことがないって感じかも…殿下は17歳で飛昇してそこからは神官なので、寿命的に普通の人間はおそらく対象外だっただろうし
そうなると同じ神官か、そうでなければ妖魔鬼怪や土地神ということになるけど、その中でも殿下の志した衆生済度を一緒にやってくれる人、その能力と意志が両方ある人となると、花城がほぼ初めて全ての条件をクリアしていた存在なのでは…っていう話
もちろんそれは偶然じゃなくて、殿下をあらゆる悪意から守りたい、殿下がやりたいことをやれるように尽力したい、って思った花城がそれに適う能力を身につけたっていう方が正確だと思う
殿下の視点で時系列に書いてみると
幼少期から17歳まで「結婚相手は人が決めるもの」そして「そんなことより修行したい」
のコンボで童子の状態を保つ道を進む
そして1回目に飛昇して神官になってからの800年間は普通の人とは違う寿命なので、おそらくここからは全ての「人間」は対象外になる、神官か妖魔鬼怪が何らかの目的で殿下に近づいてきてた様子はあるけど、殿下の法力をカバーできる能力や意志のあるものは現れなかった、って感じかも
ただその当時はちからが及ばず自分の形を保てないほど消耗してしまった無名の鬼は殿下を助けたい意志だけはあって、殿下はその鬼のことを恋愛の意味で好きになったことはなかったけど、人面疫の浄化に尽力してくれたその恩人ことは「忘れない」と心に決めた
次に800年後、3回目の飛昇をしてから、出現した花城への感情の時系列で書いてみます
宣姫編
「通りがかりに道案内してくれた親切な人」
「天庭では有名な鬼王だったらしい」
半月編
「おもしろい坊や、話しやすくて気が合う」
「噂で聞いたほどの恐ろしさは感じない」
「君が乞食でも皇帝でも関係ない、気が合う人は友達だし、友達には誠実でありたい」
これの隙間に小花の顔の造りについては殿下から見ても美少年だなとは思ってるし、物知りで会話も上手だからきっと三郎を好きな娘さんはたくさんいるし、結婚相手には困らなさそう、というのが挟まってる
千秋と威容編
「鬼市には潜入捜査で来ただけなのにすごく歓迎してくれるのでなんだか騙してるみたいで心苦しい」
「なぜ指輪をくれたかはわからないがやはり大事なものらしいので、こちらも丁重に扱わなければいけない(賭けには出さない)」
そのあと芳心国師の嫌疑で天庭に幽閉されてしまった殿下、三郎のことを考えながらもらったサイコロを振る→会いたかったらいつでも…とのことなので、たぶん
「会いたかった」
「千秋のことはこれでよかったのかもしれないが、この人は私のことを美化しすぎている」
「この人は「仙楽太子」のことをかなりよく知っている、威容のことも知ってた、何者だかわからなくて謎が深まる」
胎霊編
「君は私が溺れそうだったから手を貸してくれただけなのに大騒ぎしてしまって申し訳なかったけど、たぶんこれは国師に男避けを教わってなかったせい」
ほんとならなんでもないと思えるはずなのに必要以上に大騒ぎしてしまった自覚はある
田植え編
「三郎は未婚で、好きな人にずっと片想いをしているらしい」
風師編
「結婚しようとか一緒に住めばいいよとかいう言葉は冗談で言っちゃダメだし、もう冗談だと思って受け流すのは無理だからやめてほしい」
「三郎が服を脱いでる状態はあまり人に見せたくないのでみんな早く目を閉じてほしいし三郎は服を着てほしい」
「ここまで面倒ごとに巻き込んでいてそれでもなお、やりたいようにやればいいと私に言ってくれるなら、自分も三郎のために何かしてあげたい」
「三郎は大工仕事も料理も完璧だし、三郎の好きな子が誰だか知らないけど、その人は幸せ者だ」
「受け入れてもらえてないというならその貴人とやらは人を見る目がないと思う」
「怖くて踏み出せないなら応援したい」
なんかあれだな、ここまで見てきた感じだと3巻はすごく殿下の感情が「三郎って好きな人がいたんだ?!」ってことに集中してるな…そしてそれを応援したい、三郎のために何かできることがあれば自分も協力したいけど、でも…ちょっと寂しいような…という気持ちと、そんな自分の気持ちを知らずに「冗談」を言う三郎への憤りのような気持ちもあり…三郎の好きな人って誰なの?!っていうことに興味があるんだな殿下は…
読んでる立場から見れば「応援というか、殿下が三郎の気持ちに応えてくれたらそれが三郎に対してできることの中でいちばん喜ばれることだよぉ…」て思うんだけど、実は殿下もそう思ってるとこあるのかもしれないな 特に恋愛とか興味なかったけど、私とそういう関係になることで三郎が喜んでくれるなら…という感情がその興味のなさを上回って飛び越えてった感じある もちろん殿下のことを好きな人なら誰でもいいわけじゃなくて、前置きで書いてた各種の条件を三郎が満たしてて、その状態で殿下に近づいてきたのは三郎しかいなかったからそうなったんだと思うけども
このあと銅炉山が開いて花城の自我がなくなった夜のあたりで殿下も自覚してるんだけど、もうそのあと山へ行って烏庸の壁画を見たら洞窟だから、わりとすぐなんだな…ものすごく長かった気がしてたのはここのあたりで霊文編と引玉編と雨師編がちょっとずつ入ってるからかも
殿下にとっての恋愛だけに焦点を絞った場合は黒水の無人島で三郎の恋を応援したいって思ってから万神窟でそれが自分だって判明するまでそれほど間はあかないっぽい…?
あとさっきかいた梅念卿との再会、公認まで考えるとその間に2度目の過去編が挟まってるせいで読んでるときはすごく長く感じるのかもしれない…
そのあとの殿下はね〜本当に初めての「お付き合い」を満喫してらっしゃるな〜って…思った……私は万神窟で花城の好きな人が誰だったのかバレて殿下がそれを許容したところから(実際にいつだか知らないけど再会後に)結婚するまでの間のことは「交際期間」と考えることにしています…
特にあそこ、千秋のことを盾にして目隠しとして使いながら背後で法力を貸してもらってるとこ、「殿下って恋愛に対してふっきれたら意外とやること大胆なんだな〜!!」って読んでて大笑いした記憶がある!口移し以外の方法で借りてもいいんですよ殿下!! 手のひらとか!だけど初めてのお付き合いが始まったばかりの相手とそんな味気ないことしないか…そっかぁ…了解です…
それと最終決戦後に殿下がひとりですごしてる期間は「遠距離恋愛だな」って思っています…会えないときに相手のことをゆっくり考える時間や降りつもる感情が遠恋の醍醐味やん…付き合うと決めた相手が実はかつて「忘れない」と決めた恩人だったこととか…離れる直前に判明したから、いっぱい考える時間があるし…慕情にも、三郎のことはここで待つよ、天庭にはまだいけない、ってちゃんと説明してて…あの場面すき…もう慕情もあれこれ言わなくなってるし、殿下は三郎を好きだってことを誰に憚ることなく説明できるんだなぁと思って…
あと結婚してからも!殿下ってけっこうノリノリで花城のこと押し倒してなかった…?? あの…誕生日の贈り物を何にするかこっそり探ろうと思ったけど本人にばれそうだったから、押し倒して誤魔化しちゃおう…みたいな…花城もわかってて流されてくれるし…
そういうわけなので、恋愛についてというか三郎とそういう関係になることについておそらく殿下の中ではもう決着がついてて、ひとりで考える時間もたくさんあったし、花城が戻ってきてからは殿下のほうの意向でわりとサクサク結婚までいったんじゃないかな〜殿下にとっての恋愛や結婚は能動的なもので、ふっきれたあとは自分から楽しんでる、恋人、または伴侶として接することを楽しめているような印象を受けるな〜というところまで行きつきましたので、ここでようやく長い考え事もゴールです…
これ頭の中で散らかってることをまとめるのにものすごく集中力がいるから大変だったんだけど、花城編もできればやった方がいいな…自分の中でいろいろ整理しておくためにも…ただ花城の視点でなに考えてたか読者がわかる部分って殿下に比べて更に少なめだから、今回よりもっと推測と妄想で空白の箇所を捏造する必要があるな!!
花城については「彼に心配をかけないように、隠れて守ることにする」っていう鬼火ちゃんの約束が、どのようにして「哥哥、結婚しよう」になったのか……というのを整理しておきたくて…ここでその話を始めたら収集つかないので今回はここで終わりですが、いつかやれるといいな…
だいぶ話の内容が重複するところあったり文章がめちゃくちゃだったり何言ってるかわかんない箇所もあったと思うけどだいたい考えてたことは書き切れたと思います、読んでくれてた人もここまでほんとにお疲れさまでした!!