ちょっと方向性が違うだけで。【ひねくれ育児日記】
夫はよくやってくれていると思う。毎日風呂掃除をする。ごみ出しをする。時間が合えばお風呂の前後の世話をする。時々食器を洗う。週末には片付ける。私が歯医者やスーパーに行くときは子どもをみている。たまにご飯をつくる。
在宅で仕事をしながら、十分すぎるほどやってくれていると思うのに、それでもいらいらしてしまうことがある。在宅勤務が始まったころ、私がぐずる子どもを抱っこしている間に、夫は昼ご飯を食べた後、食器を洗って仕事に戻ろうとした。しかしこちらとしてはご飯も食べられずに子どもをみていて腹が減っているのだから、食器を洗うよりしばらく子どもを抱いていてほしい。そう言ったら「それは無理だな」とにやにやしながら返されて、沸点に達してしまった。
食器を洗ってくれているのだから、ありがたいはずなのだが。
週末、子どもが昼寝したときに「食器洗っとくわ」と言われたけれど、やらせておいてその横でゆっくりくつろぐこともできないし、かといって別の部屋は夫が在宅勤務で占領しているし、狭い台所に一緒に立って夕食の仕込みをすることもできない。居場所がなくていらいらして、20分ほど散歩してくると言ったら迷惑そうに「この後俺オンライン英会話があるんだけど」と。それに間に合うように20分と言ったのに。また沸点に達してしまった。
夫は家の中が片付かないのが嫌らしい。掃除機をかけて埃には気を付けるけれど、片付かなくても洗い物が少々たまっても死にゃあせんという私とはえらい違いである。
そういう夫のおかげで助かることもあれば、いらいらしてしまうこともある。
経済ニュースと育児情報。
夫が子どもをみてくれているときは、bluetoothイヤホンで経済ニュースを聞きつつ、iPadをいじりつつ、ということが多い。それを見ていると、お前も子育てしながら勉強できるだろ、何でもできるだろ、と言われているような気になることがある。
でもやはり今の私は、イヤホンをしていて子どものたてる音が聞き取りづらいのも、ずっと目を合わせないのも抵抗がある。横で家事なんかをしているほうがまだ動きがあるので、子どもにとってもよい刺激になるかもしれない、とも思う。
そして、経済ニュースを詳しく追いかけるモチベーションが今の私にはあまりない。それよりも、子どもにとってよい刺激って何なのか、とか、最近抱っこしているときに反ってばかりだけど大丈夫なのか解決策はあるのか、とか、調べてインプットしたいことが他にたくさんある。
夫にはそういう思いはそれほどないらしい。特に引っかかったもの以外は、子どもに関する情報は私から聞けば満足のようだ。調べることなく自分の感覚で意見することもあるので、誤解を解くのに時々手間がかかる。
夫は仕事をしているから、経済ニュースは必要だろう。夫婦で同じことを勉強しなくてもいいだろう。でもどうしても、夫を見ると焦ってしまう。仕事とは結び付かなさそうなことをしている自分は、職場復帰できるのだろうか、社会から遅れていくばかりなのではないかと思ってしまう。そして、子どものことを考えているのは私ばっかりなんじゃ、と思ってしまう。
夫は特に悪くない。それなのにいらいらしてしまう。それは私の人間的小ささのせいなのか、ホルモンバランス的なもののせいにしていいのか。
最近、ついつい「Conobie」の記事を見て時間が経ってしまう。見ていると、いらいらの原因はわからずとも、とりあえずいらいらしているのは自分だけではない、と思える。そして子育てはまだまだ長く続くことに気付いて、やや途方に暮れる。
授乳のときに遊び飲みをするようになった。
助産師さんに人見知りをした。