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桜か花火か。【ひねくれ育児日記】

子育てサークルに見学に行った。

4月から仕事に復帰する予定だったが、起こったことを書くと、会社の都合で育休を延長することになった。

働くお母さんになりたいという一つの夢は目の前でさらわれていった。

これ以上、同じ暮らしを続けていくのは辛いと思った。
一応、神奈川県は緊急事態宣言も解除になったし、気をつけつつも、息子とあちこち出かけよう、と思った。人と話したい、オンラインでもオフラインでも。

子育てサークルというものがあると知ったのは2月ごろだった。
その時は緊急事態宣言中だったので、活動を休んでいるサークルが多いようだった。もっと早く知っていれば育休中に参加できたのに、と思った。また、知らずに時期が過ぎてしまったことが増えたと。

今月になってまた、その時もらったちらしが目に入った。改めてよく見た時に、いくつかのサークルの中で気になったのは「国際子育て」サークルだった。日本人と外国人が両方入っているという。

以前、取材で何人か、国際的な活動をしている方にお話を伺った。そのとき、子どものころに外国の方が身近にいたという人が複数いた。
私も夫もそんな環境にはなく、成長してからも自ら積極的に外国の方と交流しようとする方ではなかった。息子に、国際的な環境に触れられる機会を少しでも作れたら、息子の未来に何か影響を与えるかもしれない、未来の選択肢を増やせるかもしれない、と思った。たとえまだ1歳といえども。

前置きが長くなった。その見学の時にサークルで一緒に作らせてもらったのが折り紙のこまだ。折り紙を3枚使い、のりやはさみは使わずに仕上げる。
折り方も組み方もやや複雑で、私は一度聞いただけでは分からない箇所もあった。しかしその日「まだ春休みだから」と遊びに来ていた幼稚園の年長の子も、お母さんに教わりながらちゃんと折っていた。5歳ってこんなにできるのか。

どうにか組み上げて回してみる。最近、換気扇の羽が風で回っているのを見つけると喜んでいた息子。こまが回るのも気に入ったようだった。

ただ、これを息子に渡すとすぐに壊れる気がした。過去に手作りしたモビールや、型合わせ、起き上がり小法師などは軒並み、すぐに壊れている。
息子への受けだけを見れば、市販のおもちゃに太刀打ちできるものもあったのだが、どれも短命であった。今度これを作ったら喜ぶかな、でもきっとすぐ壊れるしな……と、手作りをさぼる言い訳にしたこともある。

でも本当は、一瞬だけでも楽しませることができるのなら、手作りおもちゃの価値は十分にあるのだろうと思う。子育てって、今しかない一瞬の積み重ねなのだから。
なんて、いいこと言った風。

たびたび立っちをするようになった。
たまに2、3歩歩くようになった。
でも、まだ本格的に歩くに至らず。

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