それは、まるで「歌う映画」のように〜2021.7.04 UT×YOASOBI「SING YOUR WORLD」
はじめに〜初ライブからのYOASOBI
2月14日、バレンタインデーに行われた緊張の初ライブ「KEEP OUT THEATER」から約5か月、YOASOBIの勢いはこの間もさらに加速し続けていきました。
ニッポン放送「オールナイトニッポンX(クロス)」パーソナリティ抜擢、めざましテレビのテーマソングに抜擢された「もう少しだけ」、ahamoのCMソングとしてリリース前から大きな注目を集めた「三原色」、「THE BOOK」全曲ストリーミング1億再生達成など、もうトピックを追いかけるのも大変なほどあまりにも濃すぎる5か月が過ぎていきました。
そんな中、ファンが待ち望んだライブも2本アナウンス。1本は初の有観客ライブとなるROCK IN JAPAN FESTIVAL(ロッキン)出演、しかも初の有観客ライブがGRASS STAGEのトリです。誇張なしで「事件」と言っていいほどです。
そして今回ライブレポートを書くUNIQLOとのコラボライブ「SING YOUR WORLD」、2本目の配信ライブです。ライブ2日前にはYOASOBIとコラボしたUTも発売、UTを着ながら今回のライブを見たファンも多くいるはずです。もちろん自分もその1人です。
果たして彼らがどんなパフォーマンスを繰り広げるのか、どんな演出が待っているのか。その一部始終をぜひ楽しんでいただけたらと思います!
※なお終演後の「アフターパーティ」については、YouTube Premium会員限定の配信であるため意図的に今回のレポートでは書きません。見た方だけのお楽しみで!
今回は初ライブと異なりアーカイブがありませんので、ネタバレを気にせずライブが終わった当日の余韻のままお楽しみください!
(そして前回の初ライブのライブレポート、ものすごい反響をいただきました。読んでくださった方に感謝です。本当にありがとうございました!)
開演前
開演は19時からですが、その1時間前、18時からはYOASOBIのおふたりが楽曲やコラボUTについて語るインタビュー、そして2月に行われた初ライブのダイジェストが公開されました。
開演約10分前のこのタイミングでの視聴者数はなんと10万人超え…!コメント欄もものすこいスピードで流れていきます。日本では既に国民的といっていいほどの人気を誇るYOASOBIですが、コメント欄を見ると日本のファンだけでなく海外の方のコメントも非常に多く、YouTubeという世界をつなぐコンテンツならではの光景が見られました。
開演
19時、YOASOBIにとって2本目となるライブが始まりました。前回は建設中の工事現場(新宿ミラノ座跡地)という普通では絶対やらない場所でのライブでしたが、果たして今回の会場は…?
①三原色
1曲目はahamoのCMソングとしてもおなじみ、おとといリリースされたばかりの三原色から!
初ライブではさすがに緊張していた2人でしたが、この日はスタートからノリノリ、YOASOBIの楽曲では初の試みとなったラップ、通称「ikurap」も初披露されました。
②ハルジオン→MC
続いてはYOASOBIの第3弾の楽曲としてリリースされたこの曲。ここでバックに現れたのは、本!?果たしてライブをしているこの場所は一体どこなのでしょうか。
曲が終わり最初のMCへ。どう考えても普通はライブをやるような場所には見えない。YOASOBIは初ライブでも工事現場という普通では絶対やらない場所でライブをしていた。そして明かされた2度目のライブの会場となるその場所は、
「UNIQLO CITY TOKYO」
なんと、まさかのオフィスでした。
この本が多くある場所はライブラリー。「小説を音楽にするユニット」の如く、本に囲まれながら演奏する2人とYOASOBIバンド。
③もう少しだけ
続いては「めざましテレビ」のテーマソングとしておなじみ、朝を彩るこの曲。
オフィスを回るikuraさん。朝の晴れ渡る空を見るかのような開放感いっぱいに歌います。
④たぶん
今回発売されたコラボUTに囲まれながら歌われた「たぶん」。ノリノリな2曲から一転、オフィスらしく落ち着いた2人の姿が映されます。
が、その落ち着いた空気は一気にここから壊されます。
不気味なネオンと音楽、そして悲鳴。始まったのはこの曲でした。
⑤怪物
初ライブでは大量のスモーク(もはや火事レベル)とともに披露されたこの曲ですが、今回のライブでもぶっ飛んだ演出とともに披露されました。
「怪物が襲ってきた…!」と思わせるほど書類が舞い、先程まで流れていた落ち着いた雰囲気は怪物に壊されるかのように一変。
ikuraさんのボーカル、Ayaseさんの作るメロディーと歌詞はもちろんですが、ライブの演出でも曲の世界観を引き立てていきます。
⑥Epilogue→アンコール
怪物がオフィスを荒らし、世界の終わりがやってきたかの如く流れるEpilogue、「明日世界が終わるんだって」という歌い出しから始まるアンコール。まるで1本の映画のようなライブが繰り広げられていきます。
⑦夜に駆ける→MC
続いてはもはや説明不要、YOASOBIの代表曲であるこの曲。景色を見下ろせるこの場所、そして夜景というシチュエーションがまさにこの曲にピッタリ。ライブ終盤へ向けてまだまだ止まりません。
演奏が終わり、2度目のMCへ。あまりにも非現実的な、映画のような演出とともにライブが繰り広げられていたせいか、ここで2人が現在の視聴者数(この時点で24万8000人…!)やコメントを読むなど、全力の生配信アピール。笑
スクショタイムでは「愛の交換会」も!
MCが終わり、次の曲を歌うのかと思いきや2人は「次の場所へ」と言い残して移動します。まだあるのか…?まだサプライズがあるのか…!?
意味深なアングルで映される2人。サプライズはまだ残されていました。
⑧ハルカ
え、吹奏楽部!?と驚きつつ、「遥とマグカップの物語」が吹奏楽部とともに壮大に繰り広げられていきます。しかしこの吹奏楽部は…?ここでこの吹奏楽部は一体誰なのか。
実はこの吹奏楽部は「大阪桐蔭高校吹奏楽部」のみなさんでした。その人数なんと172人…!!
紹介も終わり、ライブはついに最後の曲へ。「あとは楽しむだけだ!」という前フリとともに、吹奏楽部のみなさんとともに披露されたのはこの曲でした。
⑨群青
172人の吹奏楽部、YOASOBIバンドのメンバーも加わっての合唱パート、圧巻でした。まさにラストを飾るにふさわしい演出と楽曲、大きな余韻を残し2本目となるライブは幕を下ろしました。
(ちなみにYouTubeに、今回登場した大阪桐蔭高校吹奏楽部が演奏する「群青」の様子がアップされています。ぜひ!)
おわりに〜初の有観客ライブへ
2本目の配信ライブということで「YOASOBIのことだからまたリアル夜遊びするだろう」と考えていた通り、今回のライブも配信ライブならではの贅沢な演出とともに繰り広げられました。夜のオフィスを壮大なライブ会場にする、まさに彼らにしかできない「歌う映画」、圧巻のパフォーマンスでした。感動しました。
そして次のライブは初の有観客ライブであるロッキンです。茨城県に住む自分としては、まさか初の有観客ライブをひたちなかでやってくれるとは…!めちゃくちゃ嬉しいです。
子供の頃は乗り物に乗ったり、学生時代はひたち海浜公園でマラソン大会をしたりなど、楽しい思い出も大変な思い出もある場所です。ロッキンも社会人になってからは毎年参加している特別な夏フェスです。
YOASOBI初の有観客ライブ、そして個人的に思い入れのある場所でのライブ、2つの意味でワクワクが止まりません。配信ライブで圧倒的なパフォーマンスを見せた彼らが、ついに初めてリスナーの前でパフォーマンスします。
8月8日、YOASOBIを愛するみなさんとともにひたちなかで会えますように。