【MtG】召集、アブザンチーム【旧枠モダン】
全文無料公開です。
1.総帥の召集、使いたい
モダンホライゾン2発売後、話題にはなるもあまりデッキを見かけなかった総帥の召集、5マナでお互いに指定した部族すべてのクリーチャーをリアニメイトできるパワーあふれるカード。
使いたい、使おう。大量リアニメイトはマジックの華。
2.部族を決めよう
旧枠モダンの部族と言えば何が思いつくだろう?
有名どころでは「エルフ」「ゴブリン」だ。
個人的にエルフは色を厳しくしてまでやることでは無く、不純物の印象を受ける。
ゴブリンはサクリファイスによる効果起動があるので相性も良く、選ぶならやはりこちらだろうか。しかし、ゴブリンは軽いカードも多い、どうせなら重いフィニッシャーを召集してみたい。
ではまずは重いが出たら高い暴力性を発揮する部族「アバター」!
こいつ墓地に落ちんやんけ
気を取り直そう、どうせなら重くとも素で出せるラインかつ出てすぐ盤面を制圧できる部族。そんな都合の良い部族が……
ありました
3.リストを考えよう
デッキを作るにあたり、まずは色だ。
天使と総帥の召集を組み込む以上、白と黒は確定しこの時点でタッチカラーはあまり考えたくない(タップインデュアルランドもフェッチも無いので色がまるで安定しない)
では、次はデッキに必要な要素を考えよう
・実用的な効果で墓地を肥やす手段
・素キャストまで届かせるための序盤防衛の手段
これらの要素はまず必要だ。
まずは墓地を肥やす手段だが、天使を1体でもリアニメイトできるなら総帥の召集はコスト通りの活躍はしてくれている。であれば、ただ墓地を肥やすだけのカードではなく有用なカードであるべきだ。
《脅迫状》《ゾンビの横行》《隠された恐怖》……
よし、ダメそうだ
まだ、まだ序盤を固める2マナ以下のカードが……もちろん無い。
除去で対応できるかどうかだが墓地肥しの薄さ含めてあまりに怪しいだろう。
ではタッチカラーの検討だ。マナベースはさらに厳しくなるが、こうなると足す色は分かりやすい。
《根囲い》でマナサポートをしつつ墓地を肥やし、キャントリップとマナ加速でそれぞれデッキを補助できる耐久要員《花の壁》《根の壁》を採用できる緑がベストだろう。
序盤に緑、後半に白白と黒黒を要求する邪悪なデッキが産まれているが致し方ない犠牲だろう。
序盤守りたいと言ったのにもうペインランドから8点くらい飛びそうなマナベースである点は本当に狂っていると思う。
4.デッキリスト
クリーチャー(22)
3《花の壁》
4《根の壁》
1《隠された恐怖》
1《万物の声》
2《堕天使》
4《霊体の先達》
4《セラの天使》
1《クローサの大牙獣》
2《怒りの天使、アクローマ》
スペル(13)
4《根囲い》
3《エラダムリーの呼び声》
2《狂気の祭壇》
4《総帥の召集》
土地(25)
4《コイロスの洞窟》
2《低木林地》
2《エルフェイムの宮殿》
2《近づきがたい監視塔》
2《反射池》
1《真鍮の都》
4《ラノワールの荒原》
2《吹きさらしの荒野》
2《平地》
1《森》
3《沼》
サイドボード(15)
3《防御の光網》
2《解呪》
2《赤の防御円》
1《花の壁》
1《万物の声》
1《雲を追うエイヴン》
1《ネビニラルの円盤》
1《流転の護符》
2《撲滅》
5.採用カードについて
《花の壁》《根の壁》
序盤を支える圧倒的タフネスのクリーチャー群です。
本当は《極楽鳥》などでマナサポートをしたいですが、あまりにも序盤が脆すぎる上に火力に恐ろしく弱くなるので断念。色は気合で引き、気合でライフを支払ってください。
《根囲い》《狂気の祭壇》
旧枠モダンでは貴重な墓地肥し手段達です。
根囲いはこのデッキのマナベースを何とかしつつ墓地を肥やせる最高のカードです。
また、早い段階でこのカードを唱えると引き次第でディスカードフェイズに天使を捨てることが出来ます。旧枠モダンの統率者領域荒地ですね。
狂気の祭壇は最も弱いカードですが、《崇拝》などの詰み要素を解消する手段でもあります。要検討。
《万物の声》《クローサの大牙獣》《隠された恐怖》
《エラダムリーの呼び声》から呼び出す1枚差しのカード群です。
クローサの大牙獣はマナの安定に加え、《霊体の先達》から蘇生できる巨大クロック。
万物の声は天使でありつつ場を4マナから固める壁役。
隠された恐怖はディスカード手段です。複数は弱いが1枚なら便利。
《セラの天使》《堕天使》《霊体の先達》《怒りの天使アクローマ》
本デッキの主役たち。
セラの天使は警戒持ちであり、象トークンや3点火力で沈まないシンプルながら優秀なクリーチャー。
堕天使は2種類の壁を使って攻めにも守りにもなれると同時に、《霊体の先達》2枚から無限パワーにできるコンボ要員です。
霊体の先達は追加のリアニメイト手段、生け贄手段と合わせての無限コンボにもなる便利な一枚。
怒りの天使アクローマは旧枠モダンの中でも有数のフィニッシャーです。
6.デッキを回してみて
強かった点
・純粋なビートダウン相手にセラの天使と壁が非常に固い。空の通りも非常に良い
何なら壁+堕天使の並びも十分固い。時間をかけられるならクリーチャーの質とリアニメイトで押し切れる場面が多い。
・8枚のリアニメイト手段で墓地を強く使える
墓地を肥やす理由付けとして8枚あるのは非常に大きい。
・天使がたくさん出ると気持ちが良い
きもちいい
弱かった点
・土地が痛い
痛すぎる。8点くらい普通に飛んでくる。
白黒のタップインデュアルが無いのに要求はほぼすべて白白と黒黒である。マナクリも緑しか出ないので更に痛い。
・対コンボ、コントロールが半ば詰んでいる
クロックの最低マナが4マナである。無理。まともなダブルアクションなんてものは勿論無い。
・引きムラがすごい
天使の枚数自体は多くないので、ほとんど引けないまま負けることもままある。
7.最後に
GP旧枠モダンを終え、環境に羽ばたく多様なデッキを見て、始めたばかりの私はこのフォーマットでまだまだ味わっていない沢山のデッキに触れてみたいと思っています。
その人ごとの思考が見えてくる多様なリスト、カード選択や枚数選択は読んでいるだけで心を躍らせるMtGの楽しみの一つだと私は思います。
ぜひ、皆様もデッキリストだけで良い、何かしら形に残してデッキに込められた想いを魅せてください。
ここから先は
¥ 100
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?