【韓国競馬】韓国競馬の重賞を日本の重賞に例えて理解しよう~2歳馬路線編
このシリーズの第4回です。
2歳馬路線の重賞競走
韓国では2歳馬は6月よりデビューします。新馬戦からデビューする馬もいれば、3歳馬以上との混合戦からデビューする馬もいます(例:昨年のルーキーステークス@ソウルを制した캡틴피케이 (CAPTAIN P.K.、キャプテンピーケー)は6/15の3歳馬以上混合クラス6でデビュー勝ち) 。
なお、今年から新馬戦が拡大されるとの情報も入ってきています。詳しくは以下のリンクから施行計画をご購入ください↓(南洋朧月様いつもありがとうございます)。
また、2歳馬の重賞競走はほとんどが内国産馬限定となります(外国産馬が出走できる重賞は11月の果川市長杯・慶南道民日報杯のみ)。そのため、以下に示す重賞競走はほとんど内国産馬のためのものと捉えていただいて問題ないかと思います。
それに加え、年末のブリーダーズカップルーキーまでは所属場ごとの限定戦となります。同じ条件のレースが2つあるのはそのためです。
8月:ルーキーステークス@ソウル/嶺南 特別、ソウル/釜山1200m ※内国産馬限定
こちらは大賞(重賞)競走ではありませんが、まず2歳馬が一つの目標とするレース。日本でいえば函館2歳ステークスあたりに相当します。
9月:文化日報杯 L、ソウル1200m
江西区庁長杯 L、釜山1200m ※内国産馬限定
9月の重賞。ここはLなので一段階格が上がります。新潟2歳ステークス、中京2歳ステークス(昨年までの小倉2歳ステークス)に相当します。
10月:農協中央会長杯 L、ソウル1200m
金海市長杯 L、釜山1200m ※内国産馬限定
10月の重賞。基本1200mなので9月の2競走と位置づけは変わりません。サウジアラビアロイヤルカップか、京王杯2歳ステークス/デイリー杯2歳ステークスのセットが一番しっくりくる組み合わせです。
11月:果川市長杯 L、ソウル1200m
慶南日報道民杯 L、釜山1200m
ここだけが外国産馬が出走できる重賞となります。当然外国産馬が多数出走するのでレーティングも高め。東京スポーツ杯2歳ステークス/京都2歳ステークスのセットという感じでしょうか。
11月:ブリーダーズカップルーキー G2、釜山1400m ※内国産馬限定
内国産2歳馬の大目標。2歳馬のグレードレースはここしかないため、ホープフルステークスがオープンクラスだった頃の朝日杯フューチュリティステークスくらいと捉えて良いでしょう。2015年~2017年は3年連続で優勝馬が翌年のダービー馬(パワーブレード、ファイナルボス、エクトンブレード)となる程の出世レースでしたが、近年の勝ち馬は三冠路線であと一歩…というのも近年の朝日杯とイメージが被ります。
韓国の2歳重賞路線は距離が1200mに極端に集中している他、牝馬路線の整備も十分に進んでいません。その点で、まだまだ改良の余地を残しているのというのが私の感想です。