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【韓国競馬】Road to KOREAN DERBY~コリアンダービー2025への道 Vol.1
定期更新(かもしれない)・コリアンダービー2025への道 今回が第1回の更新です。
今年のコリアンダービー
今年は5月11日(日)に開催されます。昨年同様、賞金総額は10億ウォンで1着賞金は5億5,000万ウォン(約5,937万円)。ソウル競馬場・ダート1800mでの実施です。内国産馬限定のため、外国産馬は出走できません。
昨年のコリアンダービー
昨年は5月12日に開催され、15頭が出走(1頭取消)。10番人気の伏兵・은파사랑 (EUNPA SARANG、ウンパサラン)が中団から3~4コーナーで外をまくると、直線で横に広がった追い比べを制しました。
2歳時にはブリーダーズカップルーキーで14着と大敗を喫しましたが、3歳に入るとスポーツソウル杯2着→KRAカップマイル5着と実力を発揮。大舞台で人気を覆す勝利に結びつけました。
ダービーへのローテーション
王道を進むか、条件戦を勝ち上がって挑戦するかの二択なのは日本と一緒。
王道を進むなら、ブリーダーズカップルーキーで好勝負を演じた後、2月のスポーツソウル杯(L、ソウル1400m)or慶南新聞杯(L、釜山1400m)を一叩きして4月のKRAカップマイル(G2、釜山1600m)→ダービー というのが余裕を持ったローテ。
デビューや本格化が遅かった馬は、地道に条件戦を勝ち上がり、クラス4~クラス3勝ちを目安にダービーを目指すという進み方になります。
昨年のウンパサランはほぼ王道ローテ。一昨年のグローバルヒットは慶南新聞杯で大敗を喫したため、KRAカップマイルをパスしてクラス4勝ち→ダービー制覇というローテとなっています。
現時点の内国産3歳馬レーティング上位
ソウル
1位:대성스타 (DAESEONG STAR、デソンスター)RT55(C3)
6戦3勝 2着1回
2位:롱런불패 (LONG RUN BULPAE、ロングランブルぺ)RT54(C3)
7戦3勝 2着1回 果川市長杯4着
3位:원펀치드래곤 (ONE PUNCH DRAGON、ワンパンチドラゴン)RT53(C3)
4戦3勝 3着1回 3連勝中
3位:캡틴피케이 (CAPTAIN P.K.、キャプテンピーケー)RT53(C3)
6戦3勝 3着2回 ルーキーステークス@ソウル、農協中央会長杯1着
5位:거센강호 (GEOSEN GANGHO、コセンガンホ)RT52(C3)
5戦2勝 2着2回
釜山
1位:위너클리어 (WINNER CLEAR、ウィナークリア)RT62(C3)
6戦3勝 2着1回 釜山広域市江西区庁長杯、慶南道民日報杯1着
2位:판타스틱밸류 (FANTASTIC VALUE、ファンタスティックバリュー)RT55(C3)※牝馬
7戦3勝 3着2回
3位:벌마의엔젤 (BEOLMAUI ANGEL、ポルマエエンジェル)RT54(C3)
6戦3勝 3着2回
4位:드래곤닌자 (DRAGON NINJA、ドラゴンニンジャ)RT51(C3)
4戦2勝 2着2回 ブリーダーズカップルーキー2着
5位:빅뮤지컬스타(BIG MUSICAL STAR、ビッグミュージカルスター)RT50(C4)
7戦3勝 2着1回
5位:운주가이 (UNJU GUY、ウンチュガイ)RT50(C4)
8戦3勝 2着2回
どちらかというと、2歳時に重賞を制してキャリアが浅い馬よりも、古馬との混合戦でキャリアを積んでいる馬の方がわずかにRTは高くなります。そのため、昨年のブリーダーズカップルーキーを制した아쿠아라인 (AQUA LINE、アクアライン)はまだRT50のクラス4です。
しかし、現在3歳馬でRTトップのウィナークリアは別格。慶南道民日報杯で下した클린원 (CLEAN ONE、クリーンワン)は2歳の時点で古馬相手のクラス3を10馬身差で圧勝。先週行われた2000mのクラス2でも僅差の3着に入っており、それに勝ったのだからRT62も納得の数字です。
先週出走したクラス3では8着に敗れましたが、初の1600m、古馬相手に1.5キロ~4キロのハンデを背負ってのものなので仕方のない所。今後距離に対応していけば重賞戦線でもトップを張れる素質の持ち主です。
一方、ソウルのトップもどれも強豪揃い。デソンスターは年始に行われた1700m戦のクラス4を7馬身差圧勝、ロングランブルぺも同様にクラス4を圧勝して年始のクラス3を僅差2着、上がり馬のワンパンチドラゴンはクラス6~クラス4の3戦を8馬身、1馬身3/4(3着には11馬身)、4馬身で圧勝。その下に特別・重賞2勝のキャプテンピーケーが来ており、多士済々といった感じです。
釜山2位のファンタスティックバリューが牝馬では現在抜けたRT1位。年末年始も1600m戦のクラス4を2着・1着としており、現時点ではルナステークスの本命候補といったところでしょう。
今後も定期的に更新していきます。2月23日にスポーツソウル杯(L、ソウル1400m)と慶南新聞杯(L、釜山1400m)が開催されるので、その前後でVol.2を更新できればと思います。