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酒飲みの達人たちの所作

この note は「 ITやビジネスに関する情報を発信します。同じことで悩む人を少しでも減らすことができたら幸いです。」というコンセプトだった気がしますが、どんどん離れていっていますね。まあ、いいけど。

それはさておき、相変わらずよく飲みに行ってます。

5回も転職しているのに、有り難いことに前の職場の皆さまと関係性が続いており、お声がけいただくことが多いです。呼ばれたら喜んで行きます。
あと、それとは関係なしに、帰り道にふらっと一杯だけ飲んで帰ることもあります。昨年から、自宅の大阪から三宮(兵庫県神戸市)まで勤務していることもあって、帰り道に誘惑が多すぎるのが良くない。(三宮 - 梅田 - 京橋)
いや、良くないのは僕だ。ごめんなさい。

ひとりで飲むときは、その土地に昔からあるひっそりとした立ち飲み屋に行くのが好きです。もちろん、そのタイプの飲み屋は、常連さんがひしめいていて怯むことも多いのですが、勇気をもって足を踏み入れてみると、案外一見さんでも受け入れてもらえることが多いです。
気に入って何度も通っているうちに、そのうち常連枠に入っていたりするのですが、僕自身は店員さんと会話もせず、静かに飲んでいるタイプなので、他の常連さんの会話に耳を傾けることのほうが多いです。

これまで、数多くの酒飲みの会話を聞いたり、所作を見たりしていると、だんだんと分かってきたのです。この世には、酒飲みの達人が存在し、彼ら彼女らの所作には共通点があると。

そこで、僕なりに見出した「酒飲みの達人の域に達した人たちの所作」をまとめてみました。もし少しでも「あ〜わかる〜」と共感いただける点があったり、次に飲みに行った時に「あ…達人発見…」となったりしたら嬉しいです。

それでは、ゴー

生ビールではなく、瓶ビールを頼む

いきなりですが、これは本当に間違いない。達人は瓶ビールを頼みます。
僕が思いつく理由としては、「生ビールはサーバーの手入れ度合いによって味が落ちたりするが、瓶ビールは常に安定している」というのがあります。他にも、同じ量なら瓶のほうが実はお得、ガスの量が瓶のほうが最適化されている…など、諸説あるようですが、なんとなく達人は「グラスにビールをチビチビと注いで飲む」所作を愛しているようにも見えます。店員さんに「一杯どうだい?」とご馳走しやすいのもあるかもしれません。

厨房の様子を見て頼むものを決める

飲み屋は、急に団体客が入ったり、注文が立て込んだりすると、当然厨房もフロアもてんてこ舞いになったりします。達人は店の様子にも気を配っています。お店が忙しそうな時には「ポテトサラダ」「きゅうりの浅漬け」など、作りおきで手間のかからないものをオーダーします。間違っても揚げ物を頼んだりしません。
最初のうちは「達人たちはポテサラばかり頼むのか…?」と勘違いしていましたが、店に余裕があるときはちゃんと(?)アジフライを頼んだりもしていました…。

常連であっても、店員さんを過剰に拘束しない

達人は常連であることが多く、当然店員さんとも顔見知りなので、オーダー前に「いつもの瓶でいいかい?」と店員さんから言われたりします。だからといって達人たちは店員さんとダラダラ会話したりはしません。「最近暑いね」「今日はブリがあるんだね」くらいの会話を交わしたあとは、あとは一人静かに酒と向き合います。
中には、店の忙しさなどお構いなしに、店員さんを延々と拘束する客もいます。そうすると別のお客さんのオーダーが聞こえなくなったりして、店内が険悪なムードになることもあります。
達人は店を皆のオアシスとして維持するために微力を尽くします。

店のオペレーションに協力する

例えば、同じ飲み物を連続で頼むときは「同じグラスでいいよ」と伝えたり。食べ終わったお皿を下げやすいように整理しておいたり。隣の人のオーダーを取り終わったタイミングでついでにオーダーをお願いしたり。達人は店のオペレーション負荷を下げるためにさりげない協力をしていることが多いです。

さっさと帰る

これに尽きます。いわゆる長っ尻(ながっちり)はしない、ってやつです。そもそも達人はひとり飲みであるため、客単価も高くなく、長時間滞在して席を専有しても店に嬉しいことはあまりないからです。達人はそのへんをわきまえている気がします。

(上級編)支払いを計算しており、お釣り無しで渡す

「店のオペレーションに協力する」の究極版です。
何回か見たことがあるのですが、自分が頼んだものの値段を全部計算していて、お勘定をお願いする際にはお釣り無しで現金が用意されている…というものです。お釣り無しとは言わずとも、お釣りがややこしくない(例えば 2,320円の会計なら 3,020円を用意しているなど)現金を用意していれば、店側の負担も減ります。
キャッシュレス全盛の近年ではあまり意味は無いかもしれませんが、たまに見かけると「すげえ…」と思ってしまいます。

僕も達人の域に到達するべく、日々精進してまいります。呑み助の皆様、一緒に頑張りましょう(?)