プロダクト戦略の知識を深める11本│今週読んだ英語記事 Vol.5
この記事の目的:
前回の記事の中で、Itamar Giladさんのプロダクトロードマップに関する記事が学びになったので、彼の記事をもう少し読むことにしました。
以下の記事中で彼が紹介している、11本の記事を順番に読んでいきます。
プロダクト戦略の重点「DHM」(5/2)
いかに参入障壁を作るか?
DHMモデルでは、プロダクト戦略を立てる際は以下の観点を抑えておくべきと主張しています。
どのように顧客を大いに喜ばせるか
競合が模倣しづらくなるようなアドバンテージを作る
利ざやを広げる
この中で、記事の読者が一番ハイライトしてたのが2つ目の模倣困難性でした。
模倣を難しくするには以下の7つのポイントがあります。
ブランド
ネットワーク効果
規模の経済
カウンターポジション
独自性の高い技術
スイッチングコスト
プロセスパワー
権利による保護(特許など)
個人的に、特に意識して作りたいなと思ったのは独自性の高い技術ですね。世界最高品質のAIを積んでいるとか、情報の処理速度が常軌を逸した速さだとかそういうことではなく、自社の資産をアドバンテージとして、競合・市場に対して何を打ち出すかをよく考える必要があると思いました。
プロダクト戦略の仮説を立てる(Netflixの事例)5/3
Netflixでも、高度な戦略の半分は失敗している
記事では、プロダクト戦略を作る方針として、以下の内容で整理するとよいと紹介していました。
戦略を立てるステップとして、まずは「顧客を大いに喜ばせる」「競合が模倣しづらい」「利ざやを増やせる」この3つの原則を実現させるためのプロダクトの方針として、抽象度の高い仮説を立てる
戦略を1つ立てたら、その戦略に基づく目標(OKRのOに相当するもの)を2~3個設けるのが良い
戦略は複数同時に進行することもあるが、Netflixの場合は4~6の戦略を並行して進行していた
記事中ではNetflixが実際に実行した12の戦略を紹介していますが、そのうち半数は失敗したため現在は残っていないようです。
ここでいう戦略は、現場が取り組む施策案よりもかなり上位概念ですが、そのうち半数が残っていないのは少し意外でした。記事を読む限り、純粋な失敗というよりも、その時々の競合や市場の情勢と照らすと正解っぽかったけど次第に合わなくなった、という場合もあるように思いました。
戦術を戦略・プロジェクトに落とし込む(5/4)
小見出しの通り、上位概念となる戦略を立てたら、それを戦術に落とし込みましょう、という話でした。
例えば「リテンション」のような上位概念の戦略指標の改善は氷河のようにゆっくり進むので、例えば「初月の継続率」のような、計測しやすく改善が容易な、具体的な戦略目標に落とし込んで改善するのがコツです。
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