四半期と15年の目標を管理する│今週読んだ英語記事 Vol.7
この記事の目的:
こちらの記事の中で、Itamar Giladさんのプロダクトロードマップに関する記事が学びになったので、彼の記事をもう少し読むことにしました。
以下の記事中で彼が紹介している、11本の記事を順番に読んでいきます。
https://gibsonbiddle.medium.com/intro-to-product-strategy-60bdf72b17e3
「今週読んだ英語記事」マガジンの記事は、私の英語力向上を目的にしています。読まれることより続けることに重きをおいているので、文章の雑さなど何卒ご容赦ください🙇
#7 プロダクトロードマップ(5/8)
プロダクトロードマップは四半期ごとに変更される可能性が高いという前提を持つ
下の図が、Netflixのロードマップです。
列がクォーター(四半期)区切りで、行がハイレベルのプロダクト戦術目標になっています。
自分の感想ですが、かなりザックリじゃないですか??ロードマップというと、カレンダーにいろんな色のレーンが引かれたものが思いつきますが、クォーター×戦術目標のシンプルな格子型の表しかありません。しかも記事中では、「次のクォーターの内容は変わり得ることをチームメンバーに伝える」としていました。
ロードマップはあくまで3ヶ月でやることと、その次に何をするかを見渡すためのツールとしているようです。
以前の記事でもItamar Gilad氏の記事を紹介したことがあるのですが、彼が推奨しているGISTという、プロダクト戦略をアジャイルに動かしていく思想の一部として機能しているのだと思います。
#8 プロダクトビジョンを作るGLEモデル(5/9)
10~15年単位の成長指針となるプロダクトビジョン
記事中では、プロダクトビジョンを掲げる理由として、プロダクトが順調に育って来たときに、以下の3点が問題として浮上してきてしまうと紹介していました。
チームメンバーが、各プロジェクトについて理解していても、その全体像を把握できていない
投資家は、プロダクトビジョンが小さいことに不満を漏らす
プロダクトチームの視点が短期によりすぎている
この課題を軽減するための手法がプロダクトビジョンで、10~15年の長期にわたって変わらない、大きな指針になります。
GLEモデルを検討する際に取り入れるべき視点は以下の3つです。
大きく考える
長期視点で考える
「宇宙をへこませる」ようなプロダクトの構築を実現するための、段階的で段階的なアプローチを説明している
2006年頃のNetflixでは以下のプロダクトビジョンを掲げていました。
DVD業界で大きな企業になる
ダウンロードサービスをリードする
世界的に拡大する
そして2012年頃から、「オリジナルコンテンツ」という新しいビジョンを取り入れたそうです。GLEモデルはハイレベルのプロダクト戦略と同様に、同時にすべてを実行しなくても良いし、状況によって変わっていくものだと説明されています。
たしかにプロダクトを運営していると、半期単位とか、本当に短期間の視点に陥ってしまいがちだと思います。Netflixほど大きなプロダクトでなくても、新規事業のような小さな、スタートしたばかりのプロダクトでも、状況によっては超短期視点に陥ってしまうケースも見たことがあります。
長期的な競争優位性を構築するためにも、"段階的で段階的なアプローチを説明している"プロダクト戦略はとても重要だと思います。
#9 施策・戦略の優先度をつけるGEMモデル (5/10)
マネタイゼーション・グロース・エンゲージメントのどれを優先するかを強制的に決めておく
GEMモデルは、
Grwoth :成長
Engagement:顧客との深いつながり
Monetization:利益創出
の頭文字です。施策を数多く打っていると、施策の内容がエンゲージメントVS利益創出などで衝突することがありますよね。
そうなったときに、どちらの施策を優先するかを事前に考えておくための観点がGEMモデルです。
GEMをどの順で並び替えるかは、組織のフェーズによります。Netflixでは、組織やプロダクトが立ち上がったばかりで利益確保が優先ならMonetizationを、それができて長期的な目線で利益確保が求められるようになればGrowthを優先してきました。
このモデルを導入するなら、プロダクトのキックオフや年次ごとの振り返り時などでチームで合意を握っておくことが重要だと思います。PdMの間だけで握っておいて、エンジニアやデザイナーが施策を持ってきてくれたときに「Growthを優先するのでその施策はあとでやります」と突然言われるとちょっと納得感低くなっちゃうので。
今回の記事はここまでです。読んでいただきありがとうございました!
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