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私の好きな解説者①武田一浩さん

解説者の方の話のおかげで野球の見方が変わったり、
グッと面白くなった経験が私には何度もある。
その中で、「少しずつこの人の解説また聞きたい!」もしくは
「今日の解説はこの人か!早く帰らなきゃ!」と思うほどに、
私には解説はかなり重要。

基本的にNHKのメジャー放送を見る私には、
特に好きな解説者さんが何名かいます。
その1人が武田一浩さん。
おそらくとんでもなく引き出しが多い。
先発、リリーフ、クローザーも経験したという点でどの目線からも語れる
面白さがある。

武田さんのリリーフについての解説や
「この投手はこれをやるとぐっと良くなる」みたいな、
前向きな話がすごく興味深い。
プロ野球という厳しい世界において、
それでも未来志向なお話をしてもらえるのは聞いていて嬉しくなります。

他にも試合の流れについて、
例えばHRの後の四球は大量得点になりがちという話の後、
ガチ予言してて驚いた。
そういうところから、一試合全体を掴んで理解するのが楽しくなり始める。
(いつか野球に「流れ」はあるのか問題をもっと詳しくなって考えてみたい。
今のところ私としては「流れ」というのはは断然ある派。)

あと何より武田さんのしゃべるテンポ感がいい。
ずっと喋られると「情報過多」という感じがして
「余計だな」と思う私には武田さんのテンポがとても心地よく嬉しい。
しゃべるスピードは速すぎない。そして黙っている時間もままあったり、
でも重要なチャンスの場面や、投手の踏ん張りどころについては、
しっかり解説する。この塩梅がベスト。
たぶん実況者の方も、それぞれどの解説BPMが適切かそれぞれの解説者に
合わせられるプロなんだと思う。プロすごい。

そして私は武田さんの話の中で、特にお気に入りがある。
クローザーをされていた時のこと。
クローザーの登板の時に観客の歓声が聞こえると、天にも昇る心地だったみたいな話をされていて、クールに見えがちな武田さんだから、
この話聞いたら当時のファンの方は嬉しいよなあって思った。
この話を聞いて私は、野球観に行った時はしっかり歓声を送ろうと思えた。

前に工藤公康さんがNHKのレジェンドの目撃者に出た時。
巨人に移籍するタイミングで「移籍しないで!」と引き留めるファンから
届いた大量の手紙の枚数をまさか1桁台まで覚えているという話は、
スターだなぁすごいなぁと感動した。

だから解説でも何でも、レジェンドがファンの気持ちを
大切にしていることを知るとジーンとするし、野球をもっと好きになる。
そういう話を聞くと野球って文化を愛したくなるんだと思う。

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