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プレイリスト「安達としまむら」を作ってみた。

 先日、新宿で開催中の「安達としまむら」ポップアップショップに行ってきました。原作の「99.9」と「SS」以来供給が途絶えているあだしまのオタクとしては、久し振りにあだしまの世界に浸れる最高の空間でしたね。
 私が行ったのは3日目だったのですが、Tシャツやらアクリルジオラマやらタペストリーやら、早くも完売してるグッズが結構出てて、あだしま民の気迫を感じました。Tシャツ欲しかった…🥲
 でもそれだけ「安達としまむら」という作品が多くの人に愛されているということですし、こうしてあだしまが盛り上がっているのは1ファンとして嬉しい限りです。


 ところで、私は漫画やアニメといったコンテンツの他に、音楽も大好きです。特にバンド系。なので「このキャラクターはこのバンドのこの曲っぽいな〜」みたいなことを、よく勝手に想像してます。
 という訳で、この度Spotifyでプレイリスト「安達としまむら」を作ってみました。どういうプレイリストかと言うと、私が勝手に「安達としまむらっぽいな〜」と感じた楽曲を集めたリストになります。原作のタイトルそのままのプレイリストだと、公式のアニソン集みたいな誤解を生みそうなのでちょっと変えてますが。
 このnote記事は、各楽曲を選んだ理由みたいなものを簡単に語ってみた記事です。こいつは安達としまむらをこんな風に捉えてるんだな、と思いながら、プレイリストと併せて読んでくだされば幸いです。なお、各見出しは「アーティスト名/曲名」という形式になっています。
 あとこれはちゃんと言っときたいのですが、このプレイリストはオタクが勝手に既存の曲をあだしまの世界に重ねて遊んでるだけのものです。作中に取り上げられた曲を集めたという訳では断じてなく、本来このプレイリストの曲と「安達としまむら」という作品は一切何の関係もないものですので、そこは誤解なきようにお願いいたします。それでは。


YUI/CHE.R.RY

 もうタイトルの時点でね、って感じです。1曲目はやっぱり安達み溢れる真っ直ぐ可愛いラブソングにしたかった。1曲目から全然語ってないのも恐縮ですが、まぁ最初はごちゃごちゃ言わずに取り敢えずキュンキュンしましょう。

チャットモンチー/ここだけの話

 なんかこう、何ともものぐさでゆるふわな感じの歌詞がしまむらっぽいですよね。いきなり「近道したい」ですから…。「鈍感だって笑ってね」「楽しいことだけ教えてね」からも、かなりしまむら成分を感じます。「おはよう 今日もよろしくお願いいたします」とか言ってみる感じとかも。
 個人的なイメージなのですが、しまむらとの一瞬一瞬を大事に切り取って心に焼き付けるような描写の多い安達に対して、しまむらは安達と一緒に居る時間が積み重なっていくことに愛おしさを感じているような描写が多い気がしています。安達は「点」で愛し、しまむらは「線」で愛するような。だからこういう「続いていく日々の愛おしさ」みたいなものが描かれている曲には、しまむらっぽさを感じますね。

閃光少女/東京事変

 この曲の焦げ付かんばかりに突っ走って生き急いでる感じ、もの凄く安達じゃないですか?「明日まで電池を残す考えなんてないの」「貴方の今に閃きたい」なんて、まさにしまむらに向けて突っ走る安達です。
 今この瞬間のしまむらを焼き付けようと駆け抜ける安達は、まさに閃光少女だと思います。

LOVE PSYCHEDELICO/Swingin'

 この何とも言えない緩さ、しまむらっぽい。しまむらはあんまり深く考えずに力を抜いて生きてる部分と、ごちゃごちゃとややこしく内省している部分が矛盾なく両立している不思議な人格の持ち主なのですが、この曲は適当モードのしまむらのイメージ。小難しいこと考えずに、ゆる〜い愛しさと心地良さに身を任せましょう。

L'Arc〜en〜Ciel/flower

 自らを花に喩えた切実な片想いソング。しまむらという太陽に照らされ焦がれている、片想い期の安達のイメージ。「叶わぬ想いならせめて枯れたい!」なんて凄く安達が脳内で言ってそうなワードじゃないですか?「!」が付いてるとこ含め。そんで後から「……何を言ってるんだ私は」となってそう。

ART-SCHOOL/BOY MEETS GIRL

 ART-SCHOOL、好きなんですよね…。このバンド、基本的にはドロドロに爛れた恋愛の曲ばっかで、あんまりあだしまの世界観とは合わないんですけど、この曲は真っ直ぐで爽やかで、何処となく安達っぽい。タイトルで「BOY」って言っちゃってるから、百合作品をイメージするにはちょっとチグハグだけど。
 でも安達の、激しく恋焦がれて、時にすっ転びながらも突っ走っていく様は、何処か男の子っぽいヒロイックさを感じます。と、同時に凄く女の子らしい部分もあって。そういうアンビバレントな激情の全てを「しまむらが好き」という気持ちが貫いているその真っ直ぐさが、安達というキャラクターの魅力だと思います。

Syrup16g/Your eyes closed

 「愛しかないとか思っちゃうヤバい」のぶっ飛び具合で安達の曲かと思いきや、実はしまむらイメージの曲です。ゆるふわしまちゃんではなく、考え事に耽ってる方のしまむら。
 「どうしてそこからそこに行く 行動が読めなくてドキドキする」とか、まさに慌ただしく七転八倒する安達を愛おしく眺めるしまむらっぽい。楽曲全体に漂う穏やかで素朴な空気も合間って、ふとした日常の空気のなかで「なんか愛しいなぁ」ってしんみりしてるような、そんな感慨に耽けるしまむらのイメージ。
 ここまでの曲は「安達」「しまむら」というそれぞれのキャラクターに沿った曲を選んできた感じですが、次からは「安達としまむら」2人の世界をイメージする曲、という感じのゾーンになっていきます。

スピッツ/ロビンソン

 まぁ、あだしまをモチーフにプレイリスト作ったらそりゃ入りますよね…。あだしまファンには2人がカラオケでデュエットした曲でお馴染み、スピッツの「ロビンソン」です。
 曲としての素晴らしさは言わずもがなですね。浮遊感のあるイントロのアルペジオから、自転車に乗って空に浮かぶ2人が描かれた、アニメのキービジュアルの景色が浮かんできます。
 実はもう1曲スピッツでこのプレイリストに入れるか迷った曲があって、それが「名前をつけてやる」収録の「プール」です。「君に会えた 夏蜘蛛になった」みたいな、なんだか訳が分からんようで何となく伝わる文章の感じ、凄くあだしまっぽい。ただ1つのプレイリストに同じアーティストから2曲選ばれてるのもちょっとあれなので泣く泣く削りました。

米津玄師/Blue Jasmine

 なんて真っ直ぐで温かなラブソングなんでしょう。余談ですが、1stアルバムの「diorama」から追ってた人間としては、米津玄師がこんな曲を歌うなんて思ってもみませんでした。
 「これから僕らは何処へ行こう?ねえダーリン何処だろうときっと 隣にあなたがいるならそれだけで特別なんだ」というサビの歌詞は、あだしま作中でも繰り返し綴られていた、「2人なら何処へでも歩いていける」という希望を感じさせます。

Every Little Thing/また あした

 プレイリストも終盤に近付いてきたところで久し振りに女性ボーカルです。
 1番の歌詞はしまむらのイメージ。「ずっと一緒に、いれたらイイネ。」の「イイネ」が片仮名になってる感じとか、妙にしまむらっぽくないですか?綴られるのは、2人の「今日」が続いていくことへの願い。やはり私は「安達が居ることが当たり前の日常」に愛おしさを感じる人として、しまむらを解釈しているようです。
 2番の歌詞は安達っぽい。「寒がりな君に僕がしてあげられるコトがあるといいなぁ」の部分なんて、とにかく何につけてもしまむらのことを1番に考えてばかりの安達に似合うと思います。

Plastic Tree/夢落ち

 このプレイリストのトリです。「99.9」のラスト、「安達としまむら」という旅路の果て。そんなイメージで選びました。
 光の粒のように儚く輝く日々を愛おしく振り返りながら、2人の旅は終わりを迎える。そしてエンディングへ向かう長い長いギターソロ、その先でまた2人が出逢う、そんな感じです。

最後に

 はい。如何だったでしょうか。私なりの解釈を交えながら、あだしなイメージのプレイリストを作ってみた訳ですが、皆さんのイメージと合う曲はありましたか?
 「自分はこんな曲があだしまに似合うと思う!」という曲があれば、是非コメントなり何なりで教えてくださいね。
 そう言えば、以前から「12巻で完結」宣言がなされていた「安達としまむら」ですが、先日作者の入間先生がご自身のブログで「やっぱまだ続けます」と撤回されていましたね。私はそれがマジで今年に入ってからいちばん嬉しい出来事でした。冗談めかして「『火の鳥』みたいなライフワークみたいになってずっと書いてるかも」なんて仰ってましたが、本当にそうなったらどれだけ嬉しいことか…。入間先生、何卒よろしくお願いいたします。
そんなこんなで、プレイリスト「安達としまむら」を作ってみた、でした。安達としまむらの2人に、いつまでも幸あらんことを…。


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