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S4+YOGIRIとMagicSpeed4結局どっち?

サブ4〜サブ3.5くらいのランナーがASICSのランニングシューズを選ぶ際に迷うのが、この両者の違いではないでしょうか。私もEvorideSpeed2で3時間半切りを達成した後、どちらを買うか(あるいはメタスピードか?)悩みました。

この記事をクリックしたということは、あなたもどちらを買うか迷っている、あるいは違いがよくわからないと悩んでいることでしょう。今回は、S4+YOGIRIとMagicSpeed4のASICSを代表するカーボンシューズの違いを解説します。

ミッドソール

素材の比較

MagicSpeed4は「FF BLUST+」を採用しています。衝撃を吸収する力が強く、接地の際に深く沈むことによって足への負担を軽減してくれます。
前足部の内側には高反発素材である「FF BLUST TURBO」を内蔵しており、足を蹴り出す時に反発を感じられるようになっています。

一方のS4+YOGIRIは「FF TURBO+」と「FLYTEFORM」でカーボンを挟む形状です。「FF TURBO+」は最新のメタスピードシリーズにも採用されている高反発素材で、「FLYTEFORM」は硬めですがその分着地時のブレを少なくし、安定させてくれる機能があります。

プレートはMagicSpeed4は平らに近い形状で内蔵され、安定感を得られるのに対し、S4+YOGIRIがスプーンのような形状で内蔵されているため、蹴り出しの時に邪魔をせずに推進力を生み出してくれる作りになっています。

厚みの比較

MAGIC SPEED4は43.5mmととても厚く、クッションで足を守りながら、ソールの傾斜で自然に前傾姿勢ができ、「FF BLUST TURBO」の力を借りながら蹴り出していく形状になっています。

S4+YOGIRIは39.5mmとなっており、より接地感を感じられる厚さです。足全体で安定感と反発を感じることができます。自分の足を使って走っている感覚を味わえるといってもいいでしょう。

S4+YOGIRIの方が前に転がり、進みやすいと感じるランナーが多いようです。

アウトソール

どちらも「ASICS GRIP」を採用していますが、配置に違いがあります。

MagicSpeed4の場合にはかかとの先端と小指部分には配置されておらず、軽量化に役立っています。中央部の大きなくぼみも軽量化に貢献していますが、これらによって安定感が犠牲になってしまっています。

S4+YOGIRIの場合には接地する面全てに配置されており、あらゆる路面に対応できるようにしているほか、安定感も出せるようになっています。土踏まずの部分と中央部には配置せずにスペースを開けることで軽量化しています。つま先よりもかかと部分を厚めにすることで耐久性アップにつながっていることも特徴です。

重さとサイズ

重さ

公式HPに記載を見る限りではどちらも同じ重さのようです。ただ、MagicSpeed4はほぼ全面が同じ重さなのに対し、S4+YOGIRIの方は素材の配置の仕方から、かかとの方が重く、つま先の方が軽くなっているという違いがあります。よって、走る時にはS4+YOGIRIの方が軽く感じられるかもしれませんね。

サイズ

サイズに関しては注意点があります。それは、MagicSpeed4はメンズとレディースの区別があり、WIDE幅も製造されていますが、S4+YOGIRIに関しては、ユニセックスのみということです。足幅が広い男性や足が小さい女性の場合にはS4+YOGIRIでは合うサイズがないという可能性が否めません。

まとめ

ほぼ同じくらいのレベルのランナー向けと思われがちな両者ですが、構造は全く異なっていることがご理解いただけたでしょうか?

MagicSpeed4は短い時間でスピードが出せることやクッション性が強い特徴があるので、サブ4〜サブ4.5くらいのランナー向けといえます。規定の40mmを超える厚底になっていることからも、レースで使う際には注意が必要です。練習で使う分にはスピード練習でもペース走でも活躍するので幅広く使えます。

S4+YOGIRIについては、他の投稿で詳しく解説しているので、シューズ選びの参考にしていただけたら嬉しいです。


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