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初恋の悪魔が終わった(鈴推しの感想)

土曜ドラマ「初恋の悪魔」ついに先週最終回を迎えてしまいました。

いやー、いいドラマだった。
今、ロスというより余韻に浸り中。

コメディなんだかミステリーなんだかラブストーリーなんだか、てんこ盛りすぎてついていけなかった人が大勢いるのは認める。

でも最高の脚本、演出、俳優、スタッフによってつくられた、そのひとつひとつがほんとに上質だったんだ。

できることなら有料配信サイトでもなんでもいいから20話くらいにして見せてほしい。
でもテレビで連続ドラマとして放送することによって多くの人に届くこともある。
地上波で伝えたいこと全部伝えるにはこれが限界なんだろう。

1シーン1シーン、かみしめながら繰り返し見た人にとっては、一生心に残る、大切な最高の作品になったと思う。

【ここからネタバレあり】
林遣都さんファンなのでここから終始、鈴之介大好き目線です。

どっちに転んでもこれ誰も幸せになれないだろうと思ってた2重人格が故の三角関係(四角関係)。
これが最終話、こんなにすっきりとした気分で終えることができるとは想像もつかなかった。

見てる方も、この時間は永遠に続かないとわかっているからこその、鈴之介と星砂の恋愛模様の切なく愛しかったこと。

初恋の悪魔ホームページの名場面集にまとめてあるけど

ショートケーキと無人島の話。
告白の安全地帯にうざいうざい。
りんごの剥き方。
あなたのことを好きになりました。
これからもあなたのことを想っています。
ありがとう僕はもう大丈夫です。

特に8,9,10話、歴史に残る名シーンが次々と。
(いや、5話、6話もすばらしかった。7話はちょっと苦しかった。)

最終話、借りてる体だから勝手に告白できないと言っていた星砂が、真っすぐ告白してくれる。
それ聞いて鈴之介が両手で顔を全部覆って号泣してその涙が指の間から流れるって、こんな泣きのシーン見たことない。
全身から伝わってきたよね。同じタイミングで涙がどばっと出たよね。(遣都さんすごい

泣き顔を人に見せない鈴之介らしい、子供のような純粋さを持ち合わせた鈴之介らしい、鈴之介だからこその泣き方。

でも悲しいというより、よかったねっていう温かい気持ち。

そこで思い残すことなくふたりの時間を過ごし、思いの通じた星砂は消える。またこれまでと同じ日々がやってくる。(あー、切ない。

きっと鈴之介はその日のことを何度も思い出してたんだろうね。
夢にも出てきたりしたんだろうね。
ふたりで過ごした日々を思い、机でそのまま寝てしまう夜が増えたのかもしれない。
目覚めて、あ、夢かと思った瞬間3人の友達が未解決事件を持ってやってくる。(私はこのシーンそうとらえた

行くぞ!マーヤーのヴェールを剥ぎ取るんだ!

なにもう、この大正解な終わり方。

もちろんすべてが上質なこのドラマ、悠日とお兄さんや星砂さん、小鳥さんと渚さんや署長や息子やリサや森園さん、他にも書きたいことはいっぱいあるけども、このペースで書いてたら終わらないので、きれいにまとめてくれた良質なレビューがいくつも出てるので読んでほしい。

いやーもう遣都さん。
鈴之介が鈴之介として成長していく様が見事で、どの段階をとっても全部鈴之介が鈴之介らしくカッコよく可愛らしく。

『人にできることって耳かき一杯くらいのことなのかもしれないけど、いつか暴力や悲しみが消えたとき、そこには僕の耳かき一杯も含まれているんだと思うんです。
大事なことは、世の中はよくなってるんだって信じることだって。』

『仲良くなれる人って、いて当たり前じゃない。今ここにいなくても別のところにいるかもしれない。その人もひとりかもしれない。大事なのはちゃんと自分のままでいることだなって。』

坂元さん、さすがでした。
すごいものを見せてもらいました。
素敵な作品をありがとうございました。
一生抱きしめて生きていきます。

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