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最適なパートナーの選び方

今回は、22年会社経営をしている現キッズライン代表の経沢さんが、最適なパートナーの選び方 についてお話しされていたので、パートナーシップについて考えてみたいと思います。ここで最初に考えるパートナーは、ビジネスにおけるパートナーです。

彼女は前置きとして、「良きパートナーに出会うと会社が成長する」と話した後に、選ぶ際の3つの ポイントをあげていました。

1. 人間として尊敬できる
2.同じくらいの実績や力がある
3.土俵が違う

の3つです。

まず、1つ目の人間として尊敬できる、ということですが、これはパートナーに限らず、長く付き合う 友達だったりにも言えることですよね。相手へのリスペクトの気持ちがないと、寄り添ったり、大切 にしなければならないという想いが薄れてしまうように思います。いかなる時も忘れてはいけませ ん。

次に、2つ目が個人的にはかなりポイントだなと思いました。確かに、実力や実績に差がありすぎ ると、そもそもリスペクトまでにも至らない可能性があります。同じレベル感で会話することも、同 じビジョンを目指すことも難しいのでは、友達としては良くても、パートナーとしては厳しいです。過 去、どのような経験を積んで、どのような結果を出してきたのかなど、ヒアリングすることはマスト になりそうです。

そして3つ目も、かなり納得できます。例えば経沢さんの場合は営業が得意なため、相手がめ ちゃくちゃ営業が得意だと、パートナーという感じではなくライバル、同志というポジションになって しまいます。また、「相手には相手のやり方がある」と捉えてしまいがちです。

だからこそ、営業が得意な経沢さんがビジネスパートナーとして組んでいるのは、苦手分野であ る経理や、知識が深くないコンプライアンスの管理ができる人だそうです。自分が持っていないス キルのある人が良い、というのは間違いないかと思います。パートナーシップに重要なのは、絶 妙なバランスでしょう。 アイデアマンの右脳派と、筋道立てて考えられる左脳派。0→1が得意な人と、1→10が得意な 人。年上との関係構築が上手い人と、後輩のマネジメントが得意な人、といったように。相手がで きないことを自分がカバーする、という意識が働き合うと、相手へのリスペクトも維持できて、良い パートナーシップが築けそうです。

経沢さんは最後に、「一緒にビジネスをやるなら、お互い背中と背中でタックを組んで、違う目線 でできるのが理想的」とまとめました。

では、そういうパートナーを見つけるにはどうしたらよいのでしょうか。3つの要素を満たしている 人を見つけるのは簡単ではありません。おそらく見つかるまでに、多くのお金も時間も費やすこと になるでしょう。

だからこそ、相手を探す前にまずは自分自身が何が得意で、目指しているビジョンに向かうにあ たって何が足りていないのかを、言語化しておく必要があります。自分のことが分かっていない と、どこでどのように探せば良いのかもわからないですし、相手にとって自分と組むメリットも示す ことができません。

パートナーを探す前に、パートナーに何かを求める前に、まずすべきことは、自らのスキルがど れくらいで、補うべきところはどこなのかを明確化しておくことだと、改めて確認できたように思い ます。

加えて、経沢さんが会社経営を長期にわたって続けてきた中で培った、マネジメントのコツについ ても述べていました。ポイントは3つだそうです。

1.その人が何になりたいのかを知っておく ただ会社に来てもらって、「こういう目標を持ってね」というのでは腹の底からパワーが出ないから です。本当に大切なのはその人のビジョンで、それを知っておくことが重要です。

経沢さんの場合は「日本にベビーシッター文化を」というビジョンを持っていますが、その人はそ の人で「ベンチャーから一流企業をつくりたい」であったり「キャリアアップしたい」などの別のビ ジョンがあります。自らの掲げるビジョンを目指す中で、一致している方向性や野心を確認してあ げるのが良いのだそうです。

社員にとっては「自分のこと分かってるな」と思えることが、一緒にやっていく理由になるので、そ の人が叶えたいことを本質で理解していることが必要です。

2.ある程度好きなやらせる 細かいマイクロマネジメントをすると、心がなえてしまいます。その人のやり方で自由にやらせて あげるのがポイントだといいます。

3.長期的な目で見る 人が育つのは3年単位と割り切っていました。ほとんどの人はゆっくり成長するのだから、あまり ディスらないんだそうです。相手が求めていないのにアドバイスをすると、関係性は壊れやすい からです。

人生においては、先輩から教えてもらう期間、目上の人から学ぶ期間より、後輩をマネジメントす る期間のほうが圧倒的に長くなります。だからこそ、常に下を長い目で育成していくんだ、という 意識は持っていなければならないと再確認できます。

また、最後にはビジネスではなく、プライベートのパートナーについてはどうなのかというお話もさ れていました。 プライベートでいうと、旅行や趣味などの好みが関わってくるのでまた難しいといいます。ただい ずれにしても、「尊敬できる人であるべき」というのには変わりないようです。 そして、我慢しないで長くやっていけることや、お互いを縛り付けない関係性がベストだと考えて います。

確かに、ビジネスパートナーとプライベートのパートナーはまた別の軸でみる必要があると私も思 います。それでも、足りない部分を補いあえる、リスペクトの気持ちを忘れないというのは同じだと 感じました。

他人と長期的な関係を築いていくことは、仕事でもプライベートでも簡単なことではないです。あ る程度自分を抑えないといけなかったり、伝え方に気を付けないといけなかったり、ちょうどよい 距離感を保ったりと、様々な労力を必要とします。 しかし、その過程で自分が人として成長できることは間違いないですし、自分一人では到底やっ ていけないんだということにも気付けます。 パートナーシップを築く難しさと価値について、改めて考えさせられる内容でした。

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