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NFTはどのように活用できるのか?

今回は5/24に更新されたNewsPicksの番組、「NFTでどう稼ぐのか?」の内容を取り上げていき ます。

「日本がNFTで稼ぐためにはどうしたらよいのでしょうか?」という問いかけの元始まる本回です が、最終的な着地は「稼ぐ」というのがゴールというよりも、活用例やその可能性、現状の課題に ついて知れる回だと思いました。

まだ一度も試したことのない素人が、稼ぐというフェーズまでたどり着くのはそう簡単ではありま せん。 ですのでまずは、先駆者たちがどのように使っているのか、その中でどんな課題が浮上している のかを理解するのがファーストステップです。

以下で要点をまとめ直しています。

1.NFTの活用例 by草野絵美さん


2021年に、小学3年生の長男が「Zombie Zoo Keeper」(ゾンビ飼育員)の名前でNFTアーティス トとして活動し始めます。

夏休みの自由研究として「OpenSea」にピクセルアートを出品したところ、イラストレーターのたか くらかずきさんや海外のインフルエンサーであるTrevor McFedriesらが購入したことをきっかけ に、面白がって購入する人物が増えました。
そして世界的DJの スティーヴ・アオキさんが240万円相当で作品を購入したことで、さらに人気 が高まります。

その後、アニメーション化し、世界最大級のメタバースであるサウンドボックスとコラボレーション したことでピコ太郎さんが楽曲提供をするところまで進展しました。

また、絵美さん自身も自信のNFTプロジェクト、『新星ギャルバース』をリリース。最終的には、取 引総額が13億円以上にもなりました。

2.NFTでの成功の秘訣


1コミュニティの活用 売上最大化の原因はコミュニティを巻き込んだことだといいます。

ただ高いお金を払ってJPEGを買うのではなくて、体験を買っているという実感をもたらすことがカ ギになるのだそうです。

絵美さん自身のギャルバースは、友達と二人でアニメづくりをしたいとなったのがきっかけ。その アニメづくりに賛同してくれた人が購入してくれている現状です。

『新星ギャルバース』の先行販売において、とにかく売りさばくフェーズでは、もうすでにNFT上で 高額取引をしたことのあるような人のいるコミュニティに向けて宣伝しまくりました。

2先々を見たプロデュース 創り出したアートのプロデュースに関しては、長期的に見ることが大事です。 プロデュースこそ重要なので、誰かに投げずに自分自身で新しいことをどんどんやって試してい きます。

3稼いだ分を次に投資する NFTの最大の特徴は、転売を繰り返すことで大きな資産になり得る点です。 前に儲かった分を、次へ次へと継続して投資ができるからこそ徐々に額が大きくなります。

絵美さんは自身のプロジェクトを、英語で解説できる人を新たに雇うなどして、先行投資によって プロジェクトを大きくしているのだそうです。

4日本独自の「ヲタクパワー」を活用 日本のNFTの二次創作はクオリティが高いと言われています。 実際、日本のアニメインスパイアの作品も多くつくられています。

日本人が日本の作品のヲタクパワーを極めていくことで新たな価値を見出せる可能性は大きい です。

3.NFTの可能性

1発展途上国の支援 すでに存在するNFTで、途上国の子どもたちがゲームをすることでNFT上のポイントが貯まるシ ステムがあります。

日本も、ブロックチェーンの仕組みをきちんと整えてあげることで、貧困地域の課題を解決するこ とができます。

2企業の参入 まず一つ目に、企業は長い目でデジタルアーカイブとしてコンテンツを残しておくことで、新しい切 り口になる可能性があります。

二つ目に、これまでリアルでダメになっていた、デパート、ワインや直営している農地がメタバース において強くなることがあり得ます。 このことを踏まえ、企業はアーティストとコラボすることでメタバース×NFTでぐっと参入しやすくな るのだそう。

これまでに「NFTってこんな感じだよね」とコンセプトもユーティリティもない適当な絵をつくって失 敗した企業もあります。

だからこそ、重要なことはWEB3.0に対して尊敬の意を持ち、NFTのネイティブで人気のあるコン テンツを提供することです。
この方法に関しては中小企業にも十分入れる隙があるのだとか。

3地方創生


コミュニティの力、誰でも参加ができるという点から、日本の小さな村が世界に注目される可能性 というのも今後十分あり得ます。

実際に韓国の限界集落『イ・ソンミン』が世界的に注目を浴びました。

4.NFTの課題


1言語の壁 NFTはまだまだ国内での使用人口が少ないため売上が立てづらい現状です。 そのため、必然的にグローバルを見ていかなければなりません。

すると、プロジェクトの説明を細かくするための英語が必須になってきます。

2規制改革が進まない 暗号資産の税制改正の進んでいない状況で、暗号資産の税はいまだ55%です。 NFTが再現性を持つには、整備に先行投資することが必須になります。

また、権利関係の整理も早急に進めたいものです。

規制改革を進めることで、日本から新しい会社が生まれていく未来もあります。 いずれにしても、どこかのタイミングではリスクをとって実験してみることが大事なのではないで しょうか。
トラブルがあるからやらないっていうことだと何も進みません。

5.結局NFTとは?
NFTは所有というよりもコミュニティに参加するという意図のほうが大きいです。

つまり、多くの人に認識されている以上に、モノよりもコトの要素のほうが大きくなります。コミュニ ティチケットのような感覚です。

▼本回のまとめ
「NFTは契約書みたいなもの。投票もPTAも帰省もできる。700年ぶりの大革命だから、まずやろう。」

以上の内容から、やはりNFTにおいてはまだまだ先行者利益があるのだと分かりました。 まずはやってみて、その時の自分の体感で活用の仕方を探っていく必要がありそうです。

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