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無理しないで、の無理ってどのくらいなんだろう

子育てでも、仕事でも、それ以外のいろいろな場面で、「無理しないで」「できる範囲で」「少しずつで」などと声をかけてもらうことがあります。自分自身でも、そう思う時もあります。でもその、無理しない範囲が難しい。もっと頑張ろうと思えばできる、でも結構つらい、という時、どうしたらいいか分からない。障がい児を育てていると、未来が想像しにくい。大体このくらいはできるようになるだろうとか、何歳になればこんな感じだろうとか。この子がどんな感じで成長していくかがつかめないから、尚更どう接すればいいのか、迷う。「だめなものはだめって教えないと」と、よく言われた。自分の親にも幼稚園の先生にも。すごく嫌だった。そうして厳しくして、この子の情緒がグチャグチャになったら?トラウマみたいになって将来自傷や他害が出たら?自分の子がどんなふうに世界を見て、感じているか分からないから、決めつけて、ルールを教え込むことに抵抗があった。もちろんルールは守って欲しいけど、こちらの言葉をどこまで理解して、受け入れられるのかも分からなかった。だから「命にかかわること以外は」やりたいようにやらせた。だいぶ甘やかしているように見えたと思うけど、心を安定させたかった。楽しくストレス少なく過ごすことがきっと有益なんだろうなと思っていた。息子が高2になった今、それは間違いではなかった、私頑張った、と思っています。必ずしも正解ではなかったかもしれないけど、まあまあ良いやり方だったとは思っています。

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