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じぶんとたいやきくんの生き方について


自己紹介

 普段はVRスタートアップで、視線追跡技術を扱ったソフトウェアエンジニアをやってます。プライベートではXRの作品制作をしたり、アートプロジェクトに参加したりしてます。自然と先端テクノロジーとアートが好きです。

脳波に関するプロジェクトでBMIを試している様子

生い立ち - 幼少期 -

 幼少期から卵アレルギーやアトピー性皮膚炎を患っていたこともあり、自分の身を守るという意識から、身の回りの当たり前とされる事物に対して、想像を巡らせたり、疑問を抱いたりする態度が自然と芽生えていたように思います。「この食べ物には卵が含まれているのだろうか?」「どんな原料で作られ、どこで生産されたのだろうか?」といった問いを日常的に考えながら過ごしていました。

 そうした経験を通じて、自己と外部世界との関係について敏感に意識を向け、想像を巡らせる機会が自然と多くなっていきました。この感覚は、自身のこちらの記事の冒頭であげている、『世界と新たな関係を築くための根本的な力』とどこか繋がっているように感じます。そのような背景が、現在のクリエイティブに生きることへの関心と繋がっているように感じます。

 また、小学生の頃から絵を描くことが好きで、素直に表現することや、物事を他人とは異なる角度で捉えることに楽しさを見出していました。また、モネやルネ・マグリットの絵画に触れ、未知の世界へと誘われたような感動を覚え、自分もそんな絵を描ける人になりたいと思うようになりました。しかし、その思いを親に相談した際、「稼げないからダメ」と否定され、心の中で「なんだよ」と思いつつも、その時は気持ちを抑え、真面目に勉強して普通(?)の大学に進学しました。

ルネ・マグリットに影響をうけて作成した自画像

生い立ち - 大学から社会人 -

 それ以来、どこか親の期待に応えるような人生を歩んできたように感じます。親の言動は、私を安全な道へ導こうとする優しさであると同時に、親自身の自己防衛でもあったのかもしれません。しかし、そのことに対して特に恨みを抱いているわけではなく、むしろ安定した生活を送れるだけの収入を得られるようになったことに感謝しています。

住宅課題の時のスケッチ

 大学と大学院で都市・建築デザインを学び、卒業後は不動産事業に携わり、上流から下流まで幅広い業務を経験しました。建築デザインにも関わる機会を得たものの、効率性や合理性が優先される環境の中で、大量の課題をパズルのように解決する日々に次第に疲弊していきました。その業務には一定のクリエイティブな側面もありましたが、都合よく労力として使われ、社会の仕組みに流されているだけのように感じ、また、自分の本心に嘘をつき続けるのが辛くなり、自らの新しい道を模索する必要性を強く感じるようになりました。

神保町の雑居ビル群を設計したときのパースとドローイング。
建築計画よりもドローイングや写真をほめられることが多かった。

ターニングポイント

深夜ジーズ校舎前にて

 そんな中、会社でAIによる自動設計プロジェクトが発足し、そこに設計担当として参画させていただくことになりました。正しく目の前の自分の仕事のあり様が変わるかもしれないという危機感を少しだけ抱きつつ、同時にそれ以上のワクワクした感情を抱いていたのを覚えております。そして、自分もプログラミングを習得し、建築領域で新しいことにチャレンジしたいな、という気持ちが芽生えていきました。

 そんな中、SNSの広告でG’s ACADEMYというスクールを見つけ、興味を持って即座に申し込みました。そのスクールでエンジニアリングの基礎を学びながら、新しいことに一緒に挑戦していく仲間たちと制作・開発に励んだ末、約3年前にエンジニア職へキャリアチェンジすることができました。

 現在は、スタートアップで世の中にまだないものを企画・設計・開発する毎日を送りながら、先端テクノロジーに触れながら成長を実感できる、とても恵まれた環境で充実した日々を過ごしています。

『およげ!たいやきくん』にみる生き方

 『およげ!たいやきくん』は1975年に発表された子ども向けの楽曲ですが、その歌詞には現代社会や日本人の生き方を象徴的にとらえられる要素が含まれております。鉄板の上で焼かれる「たい焼き」を擬人化して、逃げ出して海の中を泳ぎ始めるという、ユーモア溢れるストーリー展開もさることながら、現代社会人が思わず自己投影してしまうような引力を秘めた楽曲なのではないかと思います。

ストーリ構成と現代における意味合い

 楽曲の展開と現代的な意味解釈について、上の表のようにまとめてみました。自分の中では2ndパートに移れたことを実感しており、好きなことに取り組みながら自由に楽しく毎日を過ごせて幸せである。可能な限り長くこのパートを生き続けたい….

 こちらの記事で述べている「クリエイティブに生きる」ことは、この楽曲のなかの2ndパートから3rdパートへ移行することを回避することに繋がっていくと考えています。つまり『自己を表現し、世界と新たな関係を築くための根本的な力』を身につけることで、既存社会の流れに取り込まれ過ぎず、生きられることに繋がっていくんじゃないかと考えております。
(2024/12/31時点.)

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