📝空の王国と秘密のカギ　(加筆中)

作者、西野みーが
設定を忘れないための！
記録。

☆

☆自作です(2021)
☆西野さんがオルゴール木箱と曲を作ってくれるらしい。

完全なる魔女っ子ファンタジー。

空の空間に突如あらわれた巨大な門扉。
カギは魔女の命。
魔女の身体そのものがカギとして機能する。

空の王国の地下には魔法の泉が眠る。
古代都市の秘密を突き止め、王国と魔族を救え！
女の子が主人公。

近道をするつもりで入り込んだ裏道には見慣れぬアンティークショップがあった。シックな外観。ショーウィンドーには木箱が並ぶ。アクセサリーが並ぶ。衣服や書籍、ぬいぐるみもある。目を引いたのは木彫りの小箱。オルゴールだ。変わった石もはめ込まれている。小さな球がたくさん入っていて、淡く光っている。クラシカルだが凝った作りのゼンマイが重鎮さを感じさせる。．．．時間を貯金できる魔法の箱。店主はいう。人のために使った時間の一部がここに蓄積されてゆく。君が何か必要な時の助けになるだろう。

一定量ごとに流れるメロディの変わる仕掛けがあるという。こうも言っていた。いいかい、お嬢さん。だれかのために何かをするということは大切なことだ。ただし、限度というものがある。君の人生は君のものなのだから。ここをごらん。どんなに楽しくても、このリミットを超えてはならない。君自身が、幸せであるためにね。そのかわり、かけた時間、想いの深さのぶん、君には奇跡が訪れる。よく考えて使うことだよ。特別に、一日だけ貸してあげよう。また明日おいで。

次の日、その場所にその店はなかった。というよりは、何処であったのか。あるはずの場所ですら見当たらない。返すはずのオルゴール。とぼとぼと歩いていると聞いた音が聞こえてきた。かすれたような深い音。オルゴールの曲だ！音のもとは書店のようだった。電気もついていない。お休みだろうか。窓からのぞくと奥のほうに鈍く光る小さな光がいくつか。ノックをしても反応はない。ドアノブに手をかける。そっと引っ張ってみた。とたん、サーカス小屋のように鳴りひびくからくりおもちゃの音！ひっ。危うくオルゴールを取り落とすところだ。出てきた男性はいった。いい目覚ましをありがとう。時間ぴったりだね。