オランダでピルを処方してもらった件
Goededag! がっきーです。今回は少し踏み込んだ話題。オランダで低用量ピルを処方してもらった経緯や日本との理解の違いについてお話ししようと思います。これは私個人の経験ですので、悪しからず。
さて、日本ではまだ普及が進んでいないピルですが、オランダではもっと気軽にお医者さんに相談できます。というのも婦人科に行かなくていいからです。オランダにはGPという、基本的に何かあったらそこにまず行き、症状が酷ければ専門医を紹介してくれるというようなお医者さんがいます。いわば何でも屋さんです。家庭医とも呼ばれています。
日本にいると若い女性が産婦人科に行くハードルって少し高い気がします。生理なんてみんな苦しんでるのに、とか、保険適応外になるかもしれないな、とか、妊婦でもないのに、とか色々考えるんです。でもオランダだとGPに予約を取っておしまい。気軽に相談に行けました。
私の場合、相談に行く直前の生理が人生で1番辛いと言っても過言ではないもので、お腹が痛くてベッドから出られず、ご飯も作れない、トイレにすら這って行くような状態で、どうにかしたいと思ったのがきっかけで相談に行ったのですが、いざその時が来て私がそのGPと話したことは
・タバコ吸ってる?
・家族に乳がんの人とかいない?
・血栓できたことない?
などなどでした。そしてGPの反応は
「飲まない理由がないね」
でした。この考え方には実はすごく驚かされました。というのも、日本にいるとピルって問診やら下手したら内診も血液検査もしてやっと処方してもらえるもの。しかもピル=ビッチのイメージが強くて、生理が辛くてもピルが飲みたいなんてなかなか親やに言い出しにくかったり、友人にピルの服用を明かすことができなかったりするわけで。ましてや、ピル使用者だから生でセックスしてもいいなどと勘違いするバカもいるわけで。ピルへの理解の低さからか、ピルの日本での普及率は4パーセント。対してオランダは約40パーセント。その差は歴然でした。
GP曰く「とりあえず1番無難なものを処方するね。PMSも軽くなるし、生理痛も和らぐよ。生理日のコントロールができるから大事な試験と被らないようにできるし、女性主体での避妊が可能。リビドーは感じにくくなることもあるけれど(どストレートにこう伝えられてビックリしたのはまた別のお話)、副作用はリスク管理(禁煙など)ができている限り、心配しなくて大丈夫。体に合わなければ使用を中止してくれればいいし、また相談してくれれば別の薬に変えるよ。」
とのことでした。安心。
ちなみにコストですが、オランダの保険に入っている方はカバーされてるかどうかをチェックしてください。18歳以上21歳以下だと政府がお金を出してくれると聞いたのですが、20歳でAON student insurance Complete +という保険に入っている私は残念ながら実費でした。しかし費用は日本の1/3程度で、3ヶ月分で2000円前後。思ったより大きな負担ではありませんでした。
追記
この間半年分貰った時は6ヶ月分で約1200円でした。違うブランドの中身が同じものを処方されたらしいです。ピルの空箱を薬局に持っていくだけで処方してもらえるのもありがたいかところです…ありがとうオランダ。
日本でピルの副作用が誇張されて書かれた記事を見ました。周りにユーザーもいなくて、使用するとなると不安なことがたくさんあるかもしれません。しかし、どんな薬にも副作用はあります。生理は病気じゃないけれど、辛いものなのだから、楽になるなら薬を飲めばいいじゃない。ピルの使用が風邪予防のビタミンCくらいハードルが下がればいいのになって思うがっきーでした。