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凡人、一級建築士を目指す♯21「勉強時間の取り方〜内勤編〜」

前の記事で、現場監督の勉強時間について私の実体験を紹介した。
(▶凡人、一級建築士を目指す♯19「勉強時間の取り方〜現場監督編〜」|miy #note)


内勤とは、現場監督=外勤に対して、会社の中で働く社員をいう。
ゼネコンは、現場監督以外にも設計や積算、品管などその他も多くの「技術職」社員がいる。

私は一級建築士の2次試験当時から現在まで内勤の仕事をしている。

当時の私

先程内勤と言ったが、細かく言うと、1次試験に受かった年の2次試験はまだ現場監督をしていた。

当時2次試験は、1次試験が受かってから「3年以内」に取らなければ、また1次試験から受け直し…といった試験方法だった。
1次試験は7月、2次試験は10月とものすごく短期間で「設計製図」の勉強をすることになる。

つまり、私は1年目→現場監督、2〜3年目→内勤で2次試験を受け3年目で合格した。
本気で試験に受かるために、1年目が終わってから内勤に異動申請したのだ。(現場が嫌だったのもある)

ここでは、試験勉強もあまりできずボロボロだった1年目の話はさておき、本格的に設計製図の勉強をスタートした2年目からの私の勉強時間について紹介する。

平日のスケジュール

仕事がある日のスケジュールは、だいたい下記の通り。

6:20 起床
9:00 仕事
12:00 昼食
12:30 勉強30分
13:00 仕事
18:00 終業・帰宅
19:00 ごはん
20:00 勉強2時間
22:00 休憩、お風呂、洗濯
24:00 勉強1時間
25:00 就寝

だいたいこのような感じだが、仕事ややる気によっては夜1時間くらいしか勉強しない日もある。
また、運動をしないとストレスがたまるし、試験勉強の効率も良くなるため、週3はジムに行ったり近くをジョギングしたりしていた。

昼の30分は、要点記述の勉強として、解答例の転写をやっていた。

夜は専ら復習とエスキスの練習。
あとは「間違いノート」を作り、毎回課題でミスをした所を書き取る。(これは私の担当講師の指導だが、毎回どこでつまずくかわかるようになる。)


勉強時間の取り方

2次試験は、設計製図の試験。
A3用紙1枚にお題が出され、条件を全て満たした
・平面図+断面図
・要点記述
・面積表
を6時間半かけて完成させる。

建築基準法、建築計画、設備設計の理解はもちろん、製図、プランニングを指定時間内に仕上げるスキルが必要になる。

私は2次試験も引き続き総合資格学院に通った。
毎週日曜日、9時半から夜の20時まで授業をし、帰ったら復習をして寝る。
(製図の授業の詳しい内容についてはまた今度。)

家での勉強は、基本的には宿題。
ただし、毎週
・1課題(読み取り〜製図、要点完成まで)
・エスキス練習
・要点記述
・‪間違いノート
・+α
‬の宿題が出され、ちゃんと予定を組んでやらないと終わらせることが出来なかった。

特に、課題については基本6時間半の時間を確保しなければならないので、土曜日にしかできない。(内勤になり、ようやく土曜は休みになった。)

家にいるとだらけてしまう事もあり、2年目は特に課題の完成度も低く、明らかに周りと差がついた。
3年目は背水の陣でもうあとが無かったため、土曜は学校に行って集中して課題に取り組んだ。

2次試験は勉強時間を確保出来てもキツい

内勤になり、現場監督をやっていた頃よりは格段に勉強時間が確保できた。
しかし、設計製図の試験勉強で大切なことがある。

それは、体力集中力だ。

小さなミスが命取りになるこの試験では、6時間半集中して完成させなければならない。
そして、猛スピードで「作図」をすること。

この試験では、1歩間違うと描き終わらない、いわゆる「未完」となってしまうことがままある。
これでは一発不合格だ。

作図のスピードは、基本スキル。
平面図3枚、断面図1枚を2時間半で仕上げないと厳しい。
(これが如何程か、試験時間の内訳についてもまた次回。)

また、私は集中力が無い方だったので、読み落としや勘違いで大きなミスをすることがよくあった。

ひとつミスをすると、エスキス(プランニング)が永遠に終わらない。
読みながら要点を記憶し、整理し、知識を総動員してプランを作る。

学科試験のように「ひとつひとつの問題の集合」ではなく、「たったひとつの課題」を6時間半かけて解くのだ。
終わるまで気を抜くことなどできない。


まとめ

これらの苦痛があるのがわかっていると、勉強に取り掛かるのも億劫になる。
「よし、これから6時間半、必死に課題をやるぞ!」
と毎回意気込まないといけない。
泣きたくもなる。

時間を確保しやすい環境にいられるのであれば、もちろんそれが1番良い。
たまに、現場監督で試験に合格する強者がいるが、本当に体力も集中力もすごいと思う。

2次試験勉強のポイントは下記の通り。
まとまった時間を必ず確保するために、きちんとスケジューリングする。
集中して課題ができる場所を確保する。

時間の使い方については、1次試験と違い隙間時間での勉強では不十分
長時間集中できる時間と場所を確保することが、試験合格の第1歩と言える。


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