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凡人、一級建築士を目指す♯5「資格学校の選択と、私の覚悟について。」

つづき。(前記事▶凡人、一級建築士を目指す♯4「他人との比較は不幸のはじまり。しかし。」|miy #note)


一級建築士ってどんな試験?
情報とは年々更新されるものであるが、国家資格としては上位に入る資格であることは変わらない。

上位といっても、他の司法書士や公認会計士など、超難関資格と比較するとそこそこに留まる。また、こういった順位って何で比較しているのか…と思うと、だいたいは偏差値だったり必要勉強時間だったりで順位付けされている。
サイトによって多少の入れ替わりがあるが、受験者にとってはわかりやすい。



「考えててもわからない。受けよう。」
前回書いた、どうすれば認めて貰えるか…この答えの行き着いた先が、誰から見ても、明らかに特別とわかる一級建築士だった。

言うまでもないが、ライオンくんの一件(▶凡人、一級建築士を目指す♯1「同期のライオンくん」|miy #note)はずっと頭にあった。
同期が1次試験を突破したという報告は、資格の重要性というか明確さを、体感出来たという意味でとても大きかった。

幸いなことに、大学では所定の単位を獲得出来ていたため、すぐにでも勉強を始められる状態にはあった。
そしてもう1つ良かったことが、このときの私のいつに無い「行動の早さ」だった。

思い立った日の夜だった。
セールスの電話も多かったため、資格学校の営業マンの電話番号は登録してあった。

「フルカワさん、今からでも受験勉強間に合いますか?」
12月の頭だったと思う。
受験をしようとしている方なら知っていると思うが、1次試験は7月。

10月から事前講義は始まっていて、すでに勉強を始めている受験生は多いとのことだった。

「12月から本格的な講座が始まるから、間に合わないことはないけど…」

あれだけ営業していたのに、断られそうになったのには正直驚いた…が、まぁそれだけ勉強を始めるのには遅かったということらしい。

「無理しないで、2年後の受験を目指す講座もありますよ?」

そんな余裕は無かった。
それに、モチベーションはそんなに長く続かないことは当時の私でもわかっていた。

「大丈夫です。講義の詳細、教えてください。」

私はその日に申込書を書き、ボーナスが入ったら初期費用を払うという契約の元、総合資格学院に入学した。


私の入社した頃は、建築士試験については日建学院と総合資格学院が二大資格学校だった。
私も数人の営業マンにいろいろ説明や案内を受けたこともあったが、毎度資料を貰って帰るだけで自分事として考える日は永遠に来ないだろうと思っていた。

それらの資格学校の特性は全然違っていて、
日建学院→オンライン授業(録画配信)、受講料が安い
総合資格学院→対面授業、受講料が高い
といったイメージだ。(あくまで個人の見解と当時の仕組み)

私が学校を選んだ理由だが、
・オンラインでは怠けてしまう
・1人では続かないため周りの目が欲しい
・1次試験はとにかく今年受かりたい
この3つがあったため、授業方式であれば総合資格学院しかないな、と思ってはいた。

また、「受講料が高額」であることも、総合資格学院を選んだ理由だ。
は?なんで?
と思うかもしれないし、これをモチベーションにする人は、私が聞いた中ではいなかったが、私の制約としてはかなり強度が高いものだった。


日建学院と比較すると3倍近く…国立大なら2年くらい通える授業料。
実績や対面授業というのを差し引いてもかなり高額であることは間違いなかった。
逆に言えば、入社数年目の若い社員がそうそう出そうと思える金額ではなかった。

頭の良い人なら、条件と金額、それに資格が取れたときの将来のリターンを比較し、最も自分に見合ったものを選択するのだろう。

私もそこまで言えればかっこいいのだが…全くもってそんなことは無く
「落ちたら次は無い。(払えない)」
なんとも間抜けのようだが、ここに私の覚悟を据えた。


次回(▶凡人、一級建築士を目指す♯6「試験までのスケジュールを立てたら」|miy #note)へつづく。

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