凡人、一級建築士を目指す♯21「設計製図試験ってどんな試験?その1〜」
一級建築士試験は、1次の「学科試験」、2次の「設計製図試験」で構成されている。
今回は2次の「設計製図試験」について、どういった試験なのかをごく簡単に、そして私の考察を交えてゆるっと説明する。
受験資格
まず、基本的な受験資格。
よくある、1次の「学科試験」を合格した人が2次試験に進める方式。
次が特殊。
1次を合格すると、その年を含め、5年以内に3回まで2次試験を受けることが出来る。
学科免除というやつだ。
(私が受験してた時は、1次合格した年を含め「3年」間(3回)だった。)
つまり、「今年の課題は難しそうだから来年!」なんてこともできる。
しかし、皆が嫌がりそうな難しどころの方が狙い目な気もする。
風邪をひいたり何かあった時のために受けておきたいかもしれないし…。
まぁどちらにしろ、課題発表されるのは試験の3ヶ月弱前なので、やる、やらないを決めるのは課題発表より全然前になるはず。
学校の勉強は2月くらいから始まるので、やるならそれなりの意気込みと時間が必要だからだ。
この受験方式によって、合格レベルが上がりそうだし余裕ができたと思う。
反面、受験生を惑わす悪手だなぁ…と少し思った。
受験スケジュール
①4月上旬 受験申込みスタート。
②7月上旬 受験票が手に入る。
③7月下旬(1次試験の直前) 設計製図試験の課題発表。
④10月第2日曜日 設計製図試験。
⑤12月下旬 合格発表。
R4年の情報を参考に書いたが、だいたい毎年決まってこのような感じ。
「設計製図試験の課題発表」とは言葉のとおり、その年の課題の内容が発表される。
以下のような項目である。
・課題名 … 「事務所ビル(R4)」「小規模なリゾートホテル(H29)」など、大まかなお題。これにより勉強内容がガクンと変わることもある。
・要求図書…1階平面図、断面図、計画の要点など、要は製図の内容。
・計画にあたっての留意事項…環境に配慮し、適切な構造計画、設備計画としてください。みたいな当たり前なこと。
・注意事項…しっかり問題読んで理解して解いてください、みたいなこと。
大元の「課題」については、よく世の中のイベントや問題を反映したりする。
オリンピックが決まった翌々年なんかは、「小規模なリゾートホテル」だったり、「健康づくりのためのスポーツ施設」だった。
また、課題発表日は製図試験受験者や資格学校にとってはお祭りのような日。
予想が当たっただ外れただ、難しいだ、初めてだ、ようわからんだ、なんだかんだ。
ここから一気に本気モードに突入する。
そして試験本番は10月。
暑いんだか涼しいんだか絶妙な季節で、体調管理は本当に大事。
私が受験したときは、直前に手首を怪我した人とか、当日に高熱出した人がいたな…(どちらもその年に合格した)。
そして合格発表は、良いクリスマスプレゼントとなるのか、バッドなプレゼントとなるのか、残酷な時期だなぁと毎回思う。
受験スケジュールについてはこのような感じ。
次回は、試験内容と合格基準について。
次回リンク▶凡人、一級建築士を目指す♯22「設計製図試験ってどんな試験?その2〜」|miy #note
※試験について、詳しく知りたい方は下記URLからお調べ下さい。
▶建築技術教育普及センターhttps://www.jaeic.or.jp/smph/index.html
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