タイーラオス国際列車の旅
タイーラオス国際列車について
この旅をした2019年8月の時点で、タイーラオス国際列車は、タイのノンカイ駅とラオスのタナレン駅の間を1日2往復走っている。(コロナのせいでしばらく止まっていて2022年9月16日に再開したそうだ)タイ側ノンカイ駅からは、7時30分発と14時45分発の2本。
7時30分発の朝の列車に乗るには、バンコクから夜行列車に乗り、ノンカイ駅で乗り継ぐか、ノンカイの町に1泊するしかない。ノンカイの町は、ラオスへの鉄道が開通する前に使われていた旧ノンカイ駅(下のグーグルマップのノーンティン公園のメコン川側あたり、灰色の線路を表す線がまだ出ている)からもそれなりに離れていたが、新ノンカイ駅はさらに離れているのであまり便利でない。
14時45分発の午後の列車は、バンコクからの列車で間に合うのは、夜行列車のみで、バンコク(この時はフアランポーン駅発)を一番遅く発車する20時45分発の夜行列車でも、ノンカイに着くのは7時55分で、乗り換え時間が7時間近くある。ノンカイの町を見物したり、メコン川を眺めたりができる。
今回は、旧ノンカイ駅があったころに一度訪ねているノンカイの町の見物は無しにして、バンコク(フアランポーン駅)20時発の中国製の新型寝台に乗ることにした。
バンコク駅で寝台列車の切符を購入
フアランポーン駅の窓口で切符を購入。2等寝台上段で898バーツだった。タナレンまでの通しの切符を購入できるか聞いたができなかった。
車内では、フアランポーン駅のデザインの水が配られる。
ノンカイ駅
ノンカイ駅にはほぼ定刻に到着(定刻は6時25分)
駅の窓口でタナレン駅までの切符を購入。タナレン駅まで20バーツ。
駅の外に出るとトゥクトゥクが何台も止まっている。ラオス国境やノンカイの町方面へはこれに乗る。今回は鉄道で国境を超える。
タナレン行きは、バンコクからの寝台列車の着いたホームと同じホーム上のタナレン側の端から出る。
そのホームへは、途中にある窓口でタイ出国手続きの後に行くことができる。
タイ出国
出国手続きをしてホームに向かうと、タナレン行きがバックで客車を先頭にホームに入線してくるところだった。
タイでよく見る色の3等客車2両にディーゼル機関車4301。
制服を着た駅員(?)が、機関車の乗務員にタブレットを渡している。
事前にWEBで調べた情報では、ディーゼルカー2両編成のはずだったが、客車だった。後で調べると「ラオスとタイ間の鉄道による初の越境貨物輸送が8月1日に開始さ」れ、「通常はディーゼル機関車に2両の客車と貨車を接続して運行される」というJETROのニュース(以下リンク)があった。
8月にこのように変わったばかりらしい。貨車は連結されていなかったので、貨物輸送はなかった様子。
タナレン行き定刻発車
7時30分定刻に、機関車の警笛とともに発車。乗客は10人くらい。
タイ側をしばらく走ったあとメコン川にかかるタイラオス友好橋を渡る。
橋を渡り終わったら、15分程度の乗車で終点タナレン駅に到着。到着するとすぐに機関車が外され、はるか前方に。
線路を渡って駅舎のあるホーム上に入国審査の窓口がある。
到着したホームの方では、ノンカイ方向に機関車を付け替えている。この列車は10時にノンカイに向かう。
ラオス入国
入国審査の窓口の先の小さな駐車場に何台かのバンが止まっていた。WEB検索での情報によるとこれらのバンがビエンチャン方面に行ってくれるらしい。
タナレンまでの車窓をどうぞ
タイトル写真はタナレン駅のノンカイ側にある最初の踏切付近からタナレン駅を撮ったもの、写真右奥あたりに中国からの高速列車の駅(ビエンチャン南?)ができる(もうできてる?)のだと思う。
同じ踏切からノンカイ駅方面を見ると雑草生い茂るジャングルのような感じ。
現在(2023年7月)のグーグルマップによるとこの踏切のあたりに国境からの新しい道路ができて、線路の上を立体交差しビエンチャン南駅方面へつながっているようだ。
タナレンから先も線路の建設が進んでいて、もう少しビエンチャンに近いところにカムサワート駅ができるらしいので、その時には再度訪問してレポートしたい。
歩いてバス乗り場へ
何もないタナレン駅からは、ビエンチャンへのバスの出る友好橋のたもとまで歩くことにした。グーグルマップによると4km弱くらい。
ビエンチャンまでのバスはこんな感じ
線路沿いを歩ければもっと歩く距離が短くなりそうだが、踏切のところから見た線路沿いの様子は、さきほどの写真の通りジャングルのような感じ、舗装道路はグーグルマップの示す道しかない。
道中の写真はこの後
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