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フランスで人気No.1シングルモルト『ABERLOUR アベラワー』とは?

みなさんこんにちは。本日もお酒に関する豆知識をご紹介していきましょう。

今回ご紹介するお酒がこちら

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『ABERLOUR』アベラワーと読みます。

スコッチの一大産地、スペイサイドのアベラワー蒸溜所が造るシングルモルト「アベラワー」

アベラワーを特徴づけるのは、「ダブルカスクマチュレーション」という製法にあります。

ダブルは2、カスクは樽、マチュレーションは熟成という意味で、直訳すると「2つの樽で熟成する製法」となります。
アベラワーを熟成させるときに使用する樽は、南スペインでワイン樽として使われていたシェリー樽とアメリカ産バーボン樽2種類です。それぞれの樽で熟成のピークを迎えるまで寝かせた原酒を、バランスよく合わせて仕上げるため、エレガントで複雑、そして豊かな風味を持つシングルモルトが完成します。

ウイスキーの個性は、蒸溜後も熟成樽の材質や状態、過去にその樽に入っていたお酒の種類などによって変化します。スコッチの熟成に使われる樽は、おもにシェリー香や果実香を生みだすシェリー樽や、木香やバニラ香を生みだすバーボン樽など。古樽がほとんどで、新樽は使われません。

アベラワーでも、厳選した2種類の古樽を使って熟成させています。
また熟成樽を寝かせる年数も、ウイスキーの味や香りに大きく影響します。スコッチの熟成期間は最低3年間。一般的には10~20年ほどで熟成のピークを迎えます。アベラワーが瓶詰めされるのも、12~18年の熟成ピークを迎えてからです。

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ハイランド地方北東部に位置するスペイサイド地区は、スコッチウイスキーの6大産地のひとつです。スコットランドの全蒸溜所のうち、約半数にあたる50近い蒸溜所が、スペイ川流域のスペイサイドにあります。アベラワーのほか、グレンフィディックやマッカランなどの有名蒸溜所があるのも、ここスペイサイドです。
スペイサイドは、冷涼な気候で、良質な湧き水が豊富にあり、大麦の収穫が盛んであるなど、ウイスキー造りに適した環境が整っています。自然環境に恵まれたスペイサイドで生まれるスペイサイドモルトは、世界中のファンを魅了しています。
特に日頃から上品で質の高いワインやブランデーを好むフランスでは永らくこのアベラワーは高い人気を誇り、評価に厳しいフランス人の舌を唸らせてきました。

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スペイサイドで造られるモルトの特徴は、華やかな風味とバランスのよさにあります。フルーティーでフローラルな香りを持つスペイサイドモルトは、初心者でも親しみやすく、スコッチ愛好家を増やすきっかけを作りました。アベラワーも華やかな香りが印象的です。
また、バランスのよいスペイサイドモルトは、ブレンデッドウイスキーの軸となるキーモルトとしてもよく用いられます。たとえば、「カードゥ」は「ジョニーウォーカー」に、「ストラスアイラ」は「シーバスリーガル」に使われています。アベラワーも、「ホワイトヘザー」に使用されています。

スペイサイド地区のほぼ中心に位置するのが、アベラワー蒸溜所のあるアベラワー村です。アベラワーとはゲール語「ラワー川の落ち合い」や「せせらぐ小川の川口」という意味。その名のとおり、アベラワー村はスペイ川に注ぐ美しい小川、ラワー川の流域にあります。
1879年にジェームス・フレミングが創業したアベラワー蒸溜所も、このラワー川沿いに建っています。見学ツアーに参加すれば、製造工程を見ることもできます。

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アベラワーは、2種類の熟成樽で寝かせた原酒をバランスよく合わせたスコッチ。リッチなテイストなので、食後酒としてもおすすめです。熟成期間によって香りや味わいが異なるアベラワーを、飲み比べてみてはいかがでしょう。

⇓⇓こちらのオンラインサイトではご紹介したABERLOURの40年以上前に流通していたボトルを購入することが可能です。
貴重なオールドボトルと現行品の飲み比べは正にタイムスリップしたかの感動をおぼえる事でしょう!


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