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#けしからんフロウワンド とはなんだったのか

こんにちは、みーです。
2023年12月16日に開催された第2回紅白ジャグリング大会に、気の迷いでフロウワンドで挑みました。
そこで披露した #けしからんフロウワンド について、忘れないうちに何であったのかを書き記しておきます。

参考:けしからんくなる前のフロウワンド

※出演 2:01〜

※出演 1:51〜


#けしからんフロウワンド とは

だそうです。

たまたま自分には他人よりは海外のフロウワンドに知見があったり、変なことを考えるのが好きな性格もあり、ちょっと面白い技作ってみるか〜っていうのが始まりでした。

使用しているフロウワンドについて

9-10月で18本くらい作りました。

使用しているフロウワンドは自作のものです。
flowtoysで販売されているフロウワンドとは異なり、棒の部分が太くグリップがあるのと両端に重りの役割をするシリコンノブ、太めの紐と紐の先端にもノブが付いているようなタイプです。
2016年ごろにEtsyでwizard wandというものを売っていて、おおよそそれを参考にしています。(なのでこのフロウワンドの原型自体は今から8年前にはできていたのです)

今回、紅白に向けてフロウワンドの技を作る過程でもっとこうした方がいいんじゃないかと言うのを思いついたので、改良を重ねていきたいなと思います。

既存の枠をどう壊すのか

#けしからんフロウワンド を行うにあたり、2パターンのアプローチを行いました。

①逆に何も考えずインスピレーションの赴くまま楽しそうなことをやってみる
②他道具の既存の技やジャグリング界隈で面白いという技を形式的にパクる→フロウワンドでそれをする意味とは?を見出せるところまで落とし込む

①インスピレーションの赴くままに楽しいことをしてみる

一旦、フロウワンドはこうあるべき、と言うのを捨てて、はちゃめちゃな技を作るところが始めました。
できた技としてはこんな感じでした。

天才的な閃きが要求されるため、このアプローチはなかなか苦難の道になります。(1つ目の技はHYSさんより天才的な派生のアイデアをいただいているのでいつか形にできればと思ってるかも…?)

②既存の技・要素をパクる→フロウワンドに落とし込む

天才的な閃きが出てこない人はやはりこちらのアプローチが無難です。
ジャグリングには様々な道具があり、その中で様々な"良い"とされている要素がすでにたくさんあるので、それらを拝借してフロウワンドに落とし込むのが手っ取り早いです。

なので1st stepとしては、かなり敷居の低くく、しばらくはフロウワンドでやる意味とかは一切考えず、フロウワンドでもできることをひたすら試しました。
例えばこんな感じ。

そしてこれらは今現状、2nd stepのフロウワンドでやる意味、と言うところには落とし込めなかったものになります。

落とし込めなかったからダメな技だったのかと言われたらそうではなく、こういう要素が実現すれば面白くなる、こういう要素がランダムで制御できないからダメ、力量の問題なのかそもそも偶発的要素が高すぎるものなのか、というのを感じ取って、現実的にどうすればいい落とし所に辿り着くのか、逆に夢物語としてこれとこれが力量のゴリ押しでこう実現できたらこんな面白い技になる、の両側面で試行錯誤を行うことを考えていました。

上記の技で言うと、1つ目のスタッフ的なカスケードは、投げることはできることは検証できたが、フロウワンドである意味は見出せていない状況でした。
ただし、スタッフとは違う要素として紐があり、例えばトスの際に紐と棒がT字を作ることができたり、棒と紐がアンチスピンの関係になることを制御することができればフロウワンドの要素を取り入れることができた、ということができると思います。
しかしそれは叶わず、現状の力量・持ちうるアイデアではそれを実現することができないため、ボツということになりました。

また、ここでT字アンチスピンという用語を出しましたので、それについても解説を。
T字とは、棒から出ている紐が、常に棒に対して垂直方向になっている状況を指しています。
参考は以下の動画の感じです。

この技自体には難易度があるわけではないですが、その技をパッと見た際に、その技がどうなっているか説明ができると思います。
おそらくこういったものには人間の脳には心地よく映るようにできているような感じがします。
そういう意味で、T字が保たれていることはフロウワンドの要素として数えるには十分な内容になると思います。(実際後述する技に含まれてきます。)

また、アンチスピンについても同様で、視覚的な効果が大変高く、他の道具でも多用される素晴らしい要素です。

フロウワンドでいうところのアンチスピンは、棒と紐が互いに同時に反対の回転軌道を描いている状況と勝手に定義しました。
ある意味ではT字の定義の逆ですね。

では実際に、他の道具の技をパクり、なおかつフロウワンドの要素を取り入れることができたと思っている技を紹介していきます。

けしからんフロウワンドで作ったフロウワンドらしい技の紹介

1.True Fishtail

スタッフ・ポイのfishtailの良いところ(悪いところも)を取り入れ、T字の要素も含めた技です。
この技ができた時フロウワンドでも火力技はfishtailになるのか…って思いました。
スタッフとポイのfishtailを合体したような技で、これはフロウワンドだからこそ!と言える技になったかと思います。
フロウワンドの火力技の一角を今後担ってくれることを期待しています。
ただ、スタッフでもポイでも起こり得ない紐が棒に絡まってミスるという事故が多発するところが悪いところも取り入れちゃったなぁ、と言う感じですね…

おまけ:紐持ってるって言われたくなかったから1本指でもできるようになったの図

2.オブジェクティブ フロウワンド

クラブやスタッフでいうクラウン(冠)をベースにした技で、フロウワンドらしく?回転したり、紐の保持の仕方を工夫して、形を作ったりという挑戦をしました。
手順覚えるゲーなので、難易度はそんなにはないのですが、コレもまた新たなフロウワンドの可能性を広げることに貢献できたのではないでしょうか…?

3.プロペラ→アンチスピントス

プロペラは上記動画の前半のフロウワンド本体を回転させつつ、手に巻きついた紐を持つ技で、後半のアンチスピントスは前述の通りです。
プロペラはけしからんフロウワンドをやるか~ってなった時に1番最初にできた技なので、思い入れがありますね。
棒→紐への持ち替え移行としても自然で、棒への回転をかけられるということで、次の技への展開にも使える、けしからんフロウワンドのキーとなる重要な技の一つと言えるでしょう。

そういえばutmのフロウワンドの動画のツイートでも使ってもらいました。

これから「けしからんフロウワンド」はどうなっていくのか

紅白も一区切りして、フロウワンドメインでもないので、これからどういう熱量でフロウワンドと向き合うかは未定ですが、多分こんな感じでやっていくと思います。

①すでにアイデアのある技を形にしてみる

今現在、できてはいないがこうしたいという技はいくつかあるので、それを形にしていきたいな、と考えています。
2連フィッシュキャッチ、ワンハンドキャッツアイ、紐を左右に持ち替えつつフロウワンド本体の加速をかけれる謎の技など、なんか色々あるので実現していきたいですね。

②既存技をパクり、フロウワンドの要素に落とし込む作業

すでに取り組んでる内容ですが、まだ3ヶ月程度の探求しかしていないので、まだまだ掘れる技がたくさんあると思います。
また今日に至るまでは、スタッフ・バトン・ポイの技からの派生がメインでしたが、棒という要素で見れば、デビル・フラワー・マグネティックバトンが、紐という要素では、ディア・ヨーヨーが、またフロウアートの要素など、探究すべき内容は尽きないと思っています。
技をパクるにはパクるための技を知る必要もあるのでいろんな動画も見ていきたいですね。

③けしからんフロウワンドの布教

一人で探求するのはやはり限界があるので、色んな人とこの取り組みを行っていきたいなと思います。多分一人でやるとそのうち飽きるので
一人で思いつくにはやはり限度がありますし、不意に無茶振りされる話が実は新しい技開発のキーになってることも多々あるので、フロウワンドの技開拓をいろんな人でやりたいです。
まだまだフロウワンド技開発はブルーオーシャンな領域。今からフロウワンドを始めて、「○○の技は私が作った!」と言えるようになろう!

フロウワンドをやらない方からの無茶振りも歓迎します。(実際、これってできそう?っていう声にはこれまでかなり助けられました)

読者の声を代弁していくスタイル

おわりに

内容以上になります。
せっかくちょっと触った道具なので、今後はいろんな人がフロウワンドの技を開発して、まだ見ぬフロウワンドの世界を作ってくれると嬉しいですね〜
フィッシュテールなどの、新しく作った技は聞いてもらえれば教えますので、練習会とかでぜひお声がけください!(フロウワンドを持っていかないこともあるので触りたい方は事前に言ってもらえるとありがたいです。)
それではまたどこかでお会いしましょう〜

※フロウワンドで作った技できるようになった技はここにあげてるので、よかったらフォローしてください。

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