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スパイ女の屈辱 -黒いレオタードの復讐譚-
昭和の高度成長期の東京、霧が立ち込める夜の街を一人の女が音もなく駆け抜けていた。彼女の名は陽子、密かに知られる女スパイである。彼女の仕事は、企業の機密を盗み出し、高値で他の企業に売り渡すことだった。この夜、彼女は黒いレオタードのようなボディスーツをまとい、ある巨大企業の資料室に忍び込んでいた。
薄暗い資料室には重厚な金庫が鎮座していた。陽子は手際よく道具を取り出し、慎重に金庫の錠を解こうとした。だが、その瞬間、金庫から無色のガスが噴き出し、陽子は咄嗟に口を覆ったが、逃れられなかった。意識が遠のき、彼女はその場に崩れ落ちた。
次に陽子が目を覚ました時、彼女は硬い木の椅子に縛り付けられていた。頭が朦朧とする中、目の前には黒い背広を着た体格の良い男たちが立っていた。彼らの鋭い目つきは陽子を射るように見つめていた。中央に立つ一人の男が、冷ややかな声で言った。
「ようこそ、女スパイさん、今から君に雇い主や目的を全て話してもらおう」
陽子は一瞬の混乱の後に冷静さを取り戻し、皮肉を込めた笑みを浮かべた。
「そんなこと、できるわけないでしょ」
男はため息をつくように肩をすくめ、「そうかね。仕方ない。では、その身体に聞くとしよう」と呟いた。背広の男たちは一斉に上着を脱ぎ捨て、陽子に迫ってきた。
夜が明けるまで、男たちの責めは続いた。陽子の身体は耐え難い痛みと快楽と屈辱に晒されたが、彼女の意志は折れなかった。男たちは様々な手段を試みたが、陽子は一言も秘密を漏らさなかった。
薄明かりが差し込む頃、男たちは精の出し過ぎで疲れ果て、ようやく陽子から離れた。陽子の目には闘志の光が消えなかった。彼女は密かに心の中で誓った。必ずこの屈辱を晴らし、この企業を壊滅させると。
その後、陽子は奇跡的に脱出し、再び闇の中に姿を消した。彼女の復讐の物語は、やがて都市伝説となったという。
[おしまい]