PLO PreFlop編 1部
◇PLO Preflop編
PLOを学習しようとする人の傾向として、やはりメジャーなNLHからの方が多いと思います。本記事運営の筆者もNLHからの転向をきっかけにPLOへの学習をはじめました。
最後まで見ていただけたら嬉しいです。
オープンサイズの違い
まず、NLHとPLOではオープン額に違いがあります。
NLHでは基本的に、2.5x程度を使います。Onlineなどのプラットフォームでは、レーキの関係上、2.2xなどを使いますね。
しかし、PLOはリミットゲームのため、NLHなどに比べるとレーキが高い特性があります。そのため、基本的にオープンサイズを大きくし、レーキキャップを目指すことが大切です。では、オープンサイズはどのくらいがいいのでしょうか。
▷PLOは3.5bb openを使う。
3.5bb オープンでのメリットとしては、
◇プリフロレンジについて
では、本題のPreFlopに関して触れていきましょう。
NLHでは、「プリフロが一番エッジが出る」と一般的に言われています。
一方、PLOではお互いのハンドのEQが非常に近いことから
「ポストフロップでの技量で決まる」
と思われがちです。当の筆者もこの考え方でした。しかし、PLOのPreFlopの考え方・思考フローほど大事なものはないということを痛感しました。
つまり、、、、
「NLH PreFlop」=<「PLO PreFlop 思考フロー」
という形になっていることに気づいたのです。
思考フローとは?と思った方も多いでしょう。
PLOのPreFlopでは、
「ポストフロップ以降にやりたいプレイラインがPreFlopに表現されている」
と言えます。
これは、どういうことなのでしょうか?具体的なハンドを交えて解説します。
あなたはUTGで AK76dsを持っています。
あなたは、「どういうボードが開かれると嬉しい」でしょうか?
このハンドでしたら、まずはFushでしょう。
・スペードのFD or Flushボード
・A〜KのSD/SD完成ボード
・あまり嬉しくないですが(・7〜3の上SDボード)
でしょうか。
そう、ここで必要な思考フローとしては
「Madeハンドした時に捲られにくい役」を狙うことです
この「Madeハンドした時に捲られにくい役を」を狙うということをプリフロップから意識することでオープンレンジが変わります。自分がこのハンドに対してどのようなストーリーで戦っていくのかを考え、オープンするかどうか決定することが大事です。
さらに、このことからMadeハンドしやすいポジションということがさらに重要なファクターとして挙げられます。
In Positionであるとき、特にBTNという存在です。
PLOではお互いに「EQ」は近いです。しかしmEQが近いからといって、そのEQが実現できるとは限りません。
IPは、OOPと比べて、EQを実現できる確率(EQRealization)が非常に高いという特性を有しています。
つまり、プリフロップにおいて重要なファクターは
①ポジション(確定情報)
②ポストフロップ以降に有効なプレイラインを取れるか
(ハンドからの準確定情報)
③オープンサイズ
と言えるでしょう。不完全情報ゲームにおいて、確定している情報は一番の価値があります。よって、①>②>③の順で大切でしょう。
では、具体的にPLOのプリフロップレンジをみていきましょう。
▷プリフロップ具体的なレンジ
今回のPreFlop想定としては
次の環境を考えます。
PLO、6max 100bb
ポジションごとのオープン頻度を表しました。
ポジションがLateになるほどオープンレンジが広がり、BTNでのオープン頻度は45%にも達します。BTNの頻度はUTGと比較すると約2倍です。
このことより、PLOにおけるポジション優位の重要度を伺えます。
▽UTG openレンジ
PLOのハンドを分類するにあたって
①ペア系と②アンペア系
の2種類に分類することでより理解を深めることができます。ペア系とアンペア系と分けてUTGより表にまとめながらみていきましょう。
①ペア系 UTG
レンジ全体、レインボー、シングルスート、ダブルスート
と4つのパラメーターに分けオープンレンジを表にしました。
表から読み取れる情報としては
AAxx〜KKxxでのシングルスートでのOpen率が高いです。一方、QQxx〜TTxxでのシングルスートのOpenレンジは前者に比べて半減しています。このことから、Nuts/2ndNutd FDの評価がかなり高く、MiddleFDハンド以下はMadeハンドしたとしても期待できないことがプリフロップレンジより読み取れます。
さらに、Nuts/2ndNuts FDが狙えないTTxx〜55xxでのWスートのOpen率が一定ラインより上の理由は、ペアでSet、FullHouseを狙いつつSmallFlushを形成しPotLimitを生かして安くショーダウンまでいくというプレイラインを取るのであろうと予想されます。