特異なバイトをしたい 3/3


特異なバイトをしたい。今後、仮に創作をするとしよう。社会で自分の話題を振られたとしよう。凡庸な、ありきたりな接客だとか飲食の話を、誰が聞きたがるだろうか。上司らは僕より人生経験が豊富な分、耳にタコができるほどその手の話は聞いてきたはずだし、創作だって、なにか特別なことに活かせるようにも思えない。少なくとも今は。僕は今飲食のバイトをしているけど、唯一誇れることと言えば、ゴキブリを見すぎたあまり、抵抗感がなくなってしまい、触れることくらい。そもそも誇れるのか...これ?とにかく僕は、無殺虫剤でゴキブリ退治できる希少な人間なのかもしれない。お仕事、お待ちしてます。

そうだこれくらい尖ってたほうがいい。FateUBWのキャスターだって「完全な万能より、不完全の特異のほうがいいもの」という返答している。直近の人生観に影響を与えたことランキングの上位に食い込んできそうだ。これを取り上げてるのもそれが原因。じゃなきゃ、今頃僕はたぶん、駅員か塾講師のバイトでも探していると思う。だって、無難に給与高いし、あんまり負担なさそうだし。でも、そもそも塾講師は人と目を合わせないといけないから厳しそう。引きこもりのカスにも、社会は無情で現実を突きつけてくる。

今は葬儀屋にもバイトに興味があります。人の死と向き合う経験は、そう何度も得られない貴重なものだし、そういうのに携わる人たちがどういう気持ちを持っているのかも気になる。それは恐れるべきものなのか、はたまた救いであるのか。僕は...怖いなあ。だから心の底で、自殺という勇気ある行動に踏み出せた人を少しばかり尊敬しているんだ。

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