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続報、週刊文春のレオパレス法令違反「疑惑」


どーも、おっちーです。

先日、週刊文春における、レオパレスの新たな法令違反「疑惑」について解説した記事を発表しました。

色々ありましたが、おかげさまで多くの方に読んでいただき、「わかりやすい」といったお褒めの言葉もいただきました。改めて拝読いただいた皆様、まことににありがとうございました。

前回の記事の中で「続報がありましたら、また続けさせていただきます。」と最後に残したのですが、今週発売の週刊文春でまたレオパレスに関する記事を取り扱っていました。今回はオンラインで閲覧できる記事は無く、また本来購入するべき雑誌の記事の内容をここで公表することはできないので大枠に関して新たに解説いたします。

また前回の記事の後、得られた情報がありますので、追記という形で書いていきたいと思います。


●前回記事の「防火区画処理」の違反疑惑についてのその後


前回のnoteの中で「防火区画処理の不備が果たして「違法」とされる建物なのか?」にフォーカスして、防火区画と要求される建物の構造を解説し、疑惑と呼ぶには調査が不十分すぎるのではないか?(実際、すぐ判明する内容であるため)、
また不十分な時点で「疑惑」として報道し、不安を煽る雑誌および解説した一級建築士に対する姿勢について言及しました。 

そして今回の新たな週刊文春の記事の中では、続報や新たに判明した事実などはありませんでした。
前回の記事でもお伝えしましたが、建物の基本構造、階数を見ればそもそも防火区画が必要な内容はすぐ判明できます。その範囲であれば続報はできるのでは無いか?記事の文字数の都合かもしれません。詮索はいたしませんが、違反の有無に関する明確な結論が早急に出ることを期待しております。

また私は改めて写真を眺めたり、同業の人とも相談してみたのですが、そもそも証拠写真が「防火区画が必要な床や天井の部分なのか?」という事にも疑問が湧きました。


 写真を見る限りだと石膏ボードの様な板に穴が空いているように見えます。つまり「写真は天井または上げ床の下地の部分であり、防火区画が本来必要である床では無いのではないか?」これはもっと鮮明な写真や見解がない限り断言はできませんので、私も「疑惑」という形で止めさせていただきます。しかし、何度も申し上げてますが、図面や仕様書を見ればすぐに判明できます。また雑誌内で掲載できなければ自分で発信することも可能なはずです。明確な証言が得られる事を期待して待つばかりとなります。

●新たな疑惑?外壁の石膏ボードの未施工


これは雑誌の記事にのみ記載されている内容なので全容までは記載できませんが、「外壁における石膏ボードの未施工の箇所が新たに発覚した」という内容が新たに発表されてました。これは記事の内容を読む限り、内容が事実であれば「準耐火構造」「防火構造」の基準を「違反」している内容です。またレオパレス側の回答も「メンブレン工法を採用しており、防火被覆を設ける必要が無い」と述べていますが、これも現状では資料も不十分で正しい回答の様に思えません。
そもそも壁に石膏ボードなどの火に強い壁材を適切に施工しないとそもそも壁の防火性能、耐火性能などが成立しません。

レオパレス側の回答にある「防火被覆を設ける必要の無い箇所」つまりは構造に直接関係の無い柱や壁である。もしくは外壁の屋内側に石膏ボードを設ける必要の無い構造としたら、その内容を適切に説明する必要があると思います。
 しかし、この記事の中ではレオパレスにおける「コングラツィア」シリーズにおいて外壁の石膏ボードの未施工と発表していますが、この商品の構造を見る限りは石膏ボードの施工が不可欠です。

レオパレスHPよりhttps://www.leopalace21.jp/lineup/old/congrazia/structure.html

 ただし、唯一不要であるとしたら、この商品の注記に「耐火構造の場合使用が異なります。」とあります、確かに耐火構造の場合、石膏ボードによる被覆が無い可能性はあります。しかし、何度も言ってますが、建物の耐火構造は図面を見ればわかります。その場合は構造や仕様を確認し、「疑惑」で終わらせないでいただきたいです。詳しくは記事の内容に触れるので記載できませんのでここまでとさせていただきます。ご了承願います。

●追記、一級建築士の森山高至氏の発言と用語の定義について解説

最後に先日記事を投稿し、また違反を指摘している一級建築士の森山高至に疑問点を問いかけたところ
次のような回答をいただきました。
(ツイートは消去される可能性があるのでツイートをスクリーンショットした画像を添付します。)


つまりレオパレスの仕様書は見せてもらっているという事です。
そして記事内のコメントは「なんと無く発言した際のいわゆる雑誌の「素材」であり「真意」では無いという事です。

また仕様書を見ているのなら森山氏自身の中で違反であるか否かは判断されているのでしょう。(前回も述べた様な内容なので判断が難しいとも思えません。)

前回の記事の中のコメントは私自身も誤解をしてしまいましたし、他の方も誤解しかね無い内容なので追記という形で紹介したいと思います。
(しかし、お尋ねした内容に対して「直接レオパレスに聞いてください」という回答もあまり腑に落ちませんでした。仕様書を見ているのなら直接判断できる内容なはずなんですけど)

また森山高至はその後別に以下のような呟きをしております。


私はどうやら、森山氏の言説における「用語の定義」を理解しておらず真意を汲み取ることができなかったみたいでした。
つまり
森山氏が「調査開始というものは調査済み」であり、「疑いがある時はもう断定されている」とのことです、
ですので、前回紹介した記事というのは森山氏自身にとって「調査完了」し「違反が明確」であるがゆえに発言をしたということになります。これは雑誌という記事の性質上、細かい発言や本人の用語の注釈までは掲載できなかったのだと思います。また私自身も普段から森山氏の活動や言説を追っている訳では無いので先ほどの用語の定義のような森山氏における「不文律」の理解が不足しておりました。改めて今回の追記とさせていただきます。

●後記

今回は新たに大きな進展もあまり無くて続報とししてあまり機能いたしませんでした。しかし、私としてこの件に関しては可能な限り情報を集め、なるべくわかりやすく伝えていくことは継続していく所存です。拙い記事ではありますが、続報が入り次第また拝読していただければと思います。

ではでは

動画も含め、建築を「伝える」「教える」コンテンツ、場を作る事を目標としております。よろしくお願いします。