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【ライブレポ】渋谷が極まる (UNISON SQUARE GARDEN 20th anniversary SPECIAL LIVEpowered by VINTAGE ROCK std.)

全国各地イベンターがUNISON SQUARE GARDENのために企画したツアー「○○(地名)が極まる」
ファイナル公演、渋谷が極まる

今回は唯一のスリーマン公演で、People In The Boxa flood of circleと、盟友が勢揃い。

渋谷O-EASTで熱いライブを繰り広げた。


People In The Box

19:00ちょうどに暗転し、開演。
上手にドラム、下手にギターボーカル、奥にベースという、普段ユニゾンを多く見る自分にとって特殊に感じる配置にメンバーが登場し、一曲目に演奏されたのは螺旋をほどく話

ピープルが好きな友人から個人的に教えてもらったオススメに入っていて事前に聴いていたものの、音源と生演奏が別に感じるほどのクオリティ。凄まじい。

特に低音の響きが凄く、曲に関しても3人で奏でられているのが信じられないくらいの完成度。
音楽の知識は全くない自分でも、演奏力の高いスリーピースだなと感じる。

2曲目は歌詞冒頭から天国と地獄やカオスが極まるを彷彿させるような歌い出しから始まる町A

ここは天国ではない
まして楽園でもない
でもだからといって地獄ですらない

People In The Box - 町A

特に言及は無いけれど、想定しての選曲だとしたら面白い。
今回のライブでUNISON SQUARE GARDEN20周年に対しての言及はこの後も無かったけれど、お祝いの言葉の代わりに演奏で応えるという姿勢はユニゾンに通ずるものを感じる。

ひとしきり演奏を終えるとMC
あんなに静かにアツいライブをするのにMCは陽気なので、急な笑みが溢れる。

「チューニング終わるまで喋りますー!」
「あれ、もうチューニングできた?」

本当に同一人物かと疑ってしまうなようなMCでした、もっと聞きたかった。

個人的に一番聞きたかったほど好きな曲、旧市街は途中に複雑なリズムパターンが挟まる曲。
本当にこれを3人で完璧に合わせているのが衝撃的で、この日最も忘れられない光景になった。

最後はヨーロッパ

ギターをかき鳴らし、それを支えるリズム隊の演奏も凄まじいものになっていく。

君の胸騒ぎが本当になるといいな

People In The Box - ヨーロッパ

本日の主役であるUNISON SQUARE GARDENに向けてのメッセージにも、この場に集まったファンに向けてのメッセージにも思えた。

19:09 終了


セットリスト

  1. 螺旋をほどく話

  2. 町A

  3. 水晶体に漂う世界

  4. 聖者たち

  5. 旧市街

  6. ヨーロッパ


a flood of circle

約15分ほどの転換が終わり、メンバー4人がSE無しでステージに登場。
フロアも明るいままなので「最後に本人たちが音出しをするのかな?」と思いきや、そのまま本気の演奏が始まり佐々木さんもフロアに降りていく。

19:24 ライブ開始

1曲目はBlack Eye Blues
一曲丸々フロアで歌い尽くし、上手から下手、後方まで縦横無尽にフロアを駆け巡る。

ライブ定番曲Dancing Zombiezではさっきまで演奏していたピープルの雰囲気を塗り替えてステージ上で暴れ尽くし、最新曲キャンドルソングHoney Mooe Songと続いていく。

ちなみにフラッドとユニゾンは2月にツーマンライブをしており、その際は提供局やカバーなどユニゾン側に寄り添った選曲がされていたものの、今回はそうした曲は一切無し。
MCもユニゾンについてはあまり語らず短めに切ったり、バチバチの真剣勝負を感じるセットリストとなっていたように感じる。

「俺たちとあんたたちの明日に捧げます」とお馴染みの口上で始まったのはシーガル

特にこの日のDancing Zombiezとシーガルはフロアがカオスで、ダイバーこそいなかったものの前方中央エリアの圧縮が物凄い。

そしてピープルのヨーロッパの後に聞いたからか、佐々木さんのアカペラで始まる月夜の道を俺が行くも普段とはまた違った印象に聞こえたのも、この日の特徴。

最後に披露した白状は、苦難を乗り越えて今も音楽を続ける3バンドに響く選曲にも思えた。

これが生きる理由だ そんな無邪気な歌で
たったそれだけで どこまでも行けると思っていた
これが生きる理由だ 本気で信じたんだ
たったそれだけで 恐るものなど一つもなかった

a flood of circle - 白状

若かりし日の3バンドがこの曲を聴いたらどんなことを思うのだろうか。
余韻に浸りつつ、次のUNISON SQUARE GARDENにバトンが繋がれていく。

19:59終了



セットリスト

  1. Black Eye Blues

  2. Dancing Zombiez

  3. キャンドルソング

  4. Honey Moon Song

  5. シーガル

  6. 月夜の道を俺が行く

  7. 白状


https://www.instagram.com/p/C9QICw8SzyN/?igsh=MTBlMnpyZXNzaHcwNQ==


UNISON SQUARE GARDEN

20:16 ライブ開始

SE絵の具でステージに登場し定位置につくと、1曲目に奏でられたのはover driver

驚きの選曲に歓声が上がり、続くのはマスターボリューム
実はover driverはマスターボリュームのセッションとして制作された楽曲。
制作過程を知っていたり、この流れが収録されたライブ音源を何度も聴いた物好きにとっては、感無量の出来事。

それでもここまででまだ2曲目。
久しく披露していなかったリニアブルーを聴きながらでは最後のキメで貴雄さんがドラムスティックを前方に飛ばしてしまうなど、演奏者側もハイテンション。

鈴木「今飛ばしちゃったそのスティック、近くにいる方にあげますよ」
(拍手)
斎藤「今の時期お鍋とかに使えるからね…ってそうじゃなくて、今日時間無いから!」

珍しく鈴木さんが喋ったものの時間がなく、そのまま今回のライブについての趣旨を紹介。

・今回のライブはイベンター主催
・イベンターに「20周年のお祝いとして相手も場所も誰でもいいからライブを企画してほしい」とお願いした
・斎「濃い味のラーメンとカレーとハンバーグが一斉に来たようなスリーマンライブ」

「今夜、渋谷が極まります!」との一言でライブは再開。
今回の◯◯が極まるで定番のセレナーデが止まらないアンチ・トレンディ・クラブパンデミックサドンデスを立て続けに披露。

パンデミックサドンデスでは上手くドラムのセッティングが合わなかったのか、何度かスタッフを呼んでドラムの位置を変えていたりなどもあり。

この3曲の流れだけでも凄まじい勢い。
ツーマン時はこの後にゆったり曲ゾーンがあったけれど、今回のスリーマンは持ち時間が短いためかこの日はカット。
休む間もなく徹頭徹尾夜な夜なドライブ、今回のライブの名称となったカオスが極まるへと続いていく。

夜な夜なでは斎藤さんはギターソロで下手まで走り、田淵さんはメンバー二人に向けて歌うようマイクスタンドを曲げ、鈴木さんは曲中でシャウト。
おまけにこんなにドラムの手数はこれだけ多かっただろうかというほど、ドラムのアレンジ。

カオスが極まるは、不意に冒頭で演奏されたマスターボリュームの歌詞を思い出してしまった。

混沌の一言じゃ すべてを片付けられないだろ
でもそれに変わる言葉は 誰も知らないんだよな

UNISON SQUARE GARDEN - マスターボリューム

ぶちかましてくれ
見たことがなけりゃないほどドラマチックだ
やばすぎんだろ
カオス極まる行きもできないくらい

UNISON SQUARE GARDEN - カオスが極まる

ラストはライドオンタイム
混沌の空間を突き破るかのように、明るい照明が場内を照らした。
田淵さんもステージを駆け巡り、斎藤さんのエフェクターを操作するなど、楽しそうにしている様子がこちらにも伝わってきた。

20:58 終了
…したものの20秒くらいで再度ステージに登場しライブ再開。

楽器を再び手にすると再び喋ることもなくそのままアンコール曲のイントロ。
ラストはガリレオのショーケース

田淵さんは背面弾きや斎藤さんの前で謎のステップをするなど(ツイート2枚目)、終始ハイテンション。
最後はツイート1枚目のようになぜか後ろで手を組んでフロアを見回し、最後のキメをばっちり決めてライブ終了。

次にこの3人の演奏が聴けるのは武道館だと思うと、とても感慨深い。
7月24日が本当に楽しみです。

21:04 アンコール終了


セットリスト

  1. over driver

  2. マスターボリューム

  3. リニアブルーを聴きながら

  4. セレナーデが止まらない

  5. アンチ・トレンディ・クラブ

  6. パンデミックサドンデス

  7. 徹頭徹尾夜な夜なドライブ

  8. カオスが極まる

  9. ライドオンタイム

    アンコール

  10. ガリレオのショーケース




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