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いま幕が降りて。

全79公演、全68日間のひとつの長い長い旅の締めくくりに「いま幕が降りて 今日が終わる」と歌うとき。宮近くんの、トラジャの皆の目にはどんな景色が映っていて、その心にはどんな想いがあったんだろう。座長として79公演を走り抜けた7人にしか見えない、分からないものなんだろうな。目に涙を浮かべて、ぎゅっと肩を組んでTogether Nowを歌う7人の姿を想像して、胸がいっぱいになった。

79回もあれば、‟完璧な日”ばかりではなかったかもしれない。思い通りに行かない日だってあったかもしれない。だけど、誰一人欠けずステージに立ち駆け抜けた皆のこと、私はとてもかっこいいと思う。日に日に心も身体も強く逞しくなっていく、仲間を思い遣る優しさに満ちた皆のことを誇りに思う。他の誰かと比べるわけでは決してないけれど、一番かっこいいと思っている。

ずっとずっと幸せでいて欲しい。大好きな人たちと一緒に舞台に立ち、横並びで演じたり歌ったり踊ったり。笑ったり泣いたり、また笑ったり。肩をぎゅっと支え合ったり。そうやって、ずっとずっと幸せでいて欲しいと強く願う。

10月18日。初めてステージに立つTravis Japanを見た日のこと、あの日の興奮も感動も衝撃も、絶対に無くさない。高鳴る胸の鼓動を必死に抑えていた開演前も、放心状態で「凄い…本当に居た…かっこいい…」と壊れたロボットのように同じ感想を繰り返し言い合った帰り道も、絶対に絶対に忘れない。私のたからもの。
ステージに生きる貴方たちに出会えて、ファンになれて、本当に幸せ者だと思った。また絶対に、ステージに立つ貴方たちに会いたいと思った。叶うことなら、来年も再来年も十年後もその先も、貴方たちのエンターテイメントが続く限り、ずっとずっと観ていたいと思った。(と、ここまで書いて、またあの時の感動を思い出して泣き出しそうになっている。笑)

今日のお昼頃に更新してくれた『ちゃかまる』に、大千穐楽の最後の挨拶に、やっぱり私は宮近くんが紡ぐ言葉が好きだと、じんと来て泣いてしまった。感謝という2文字。Travis Japanという11文字。その重さや、込めている想いの丈。常日頃、宮近くんが世界をどんな角度から、どんなフィルターを通して見ているのかを少しだけ感じられる気がして、とても嬉しくなる。
「頑張って」と言ったあとに「頑張れない時は…」と付け加えてくれるその優しさにも。よく「ちゃかは優しい」と言われる宮近くんだけど、そんな言葉選びから、普段、宮近くんが近くにいる人たちにどんな形の優しさを持って接しているのかが垣間見える気がして、とてもとても嬉しくなる。

上手く頑張れない日があっても良いし、泣いてしまう日があっても良い。色んなことをトータルして、今日も元気で幸せでさえ居てくれれば、それ以上に願うことは何もないと言い切っちゃうほど、皆には幸せでいて欲しいんだ。その幸せのために私が出来ることは、何だってしたいな…不確かな世界だからこそ、後悔なんてしたくない。この79公演、準備期間も合わせればもっともっと長い時間を掛けて、命を懸けて積み上げてきた努力の数々は、Travis Japanを一回りも二回りも大きく強く優しくしてくれたんだろうな。そんな努力たちが大きく幸せいっぱいに咲き誇るのを、また明日から一つ一つ丁寧に生きながら、追いかけていこうと思う。

最後になっちゃったけれど。虎者-NINJAPAN-2021大千穐楽、本当に本当におめでとうございました!そして、お疲れさまでした!誰一人欠けず無事に79公演駆け抜けられたのは、他でもなく、カンパニーの皆さんの努力と気力と気合とチームワークの賜物だと思います。
トラジャの皆のスケジュールの詰め込み加減は相変わらず全く読めないので、少しはゆっくりできるのかな、とか全く分かんないんだけど。頑張った身体と心はしっかり癒して、また素敵なステージを見せてね。