見出し画像

もしこの世界がモノクロだったとしても、7人のダンスで色付けられるんじゃないか。

2021年8月25日午前0時。日記を書きあげて、ベッドにダイブして、(こんな時間に珍しい…)と思いながらインスタの通知を開いて時が止まった。間違いなく私の知っている7人なんだけど、見たことのない7人の姿。(えっと、何これ)と思って一旦Twitterに戻るあたり、私も立派な”現代っ子”なのかもしれない。ストーリーも更新されていることに気付いて、そこからYouTubeにアップされた47秒のTeaserに辿り着いた。瞬きも、息継ぎも忘れて、画面に噛り付いていた。

『+81 DANCE STUDIO / Travis Japan』、見覚えのある数字と耳馴染みのある楽曲な気がする。けれど、自分の頭の中の記憶を辿る余裕なんてない。走馬灯のように目に飛び込んでくる素敵な写真たちと、踊っている姿と、一瞬挟まれた「さんせ~~~い!!」と聞こえてきそうな7人の自然な笑顔と。視覚と聴覚フル活用で情報を整理しようにも、真っ先に、本能的に、直感的に感じ取った「最高」の二文字が頭の中埋め尽くしていて、ドキドキを抑えきれなかった。少し落ち着いて、見覚えのあった”+81”と、聞き覚えのあった楽曲の正体に気付いた。また、「最高」の二文字が頭を占拠する。

これだ。私、こういうの見たかったんだ。これまで見たこともなかった映像なのに、そう思ってしまうほどの、あらゆる思考や感情を一気に吹き飛ばしてしまうくらいの衝撃だった。色々あって、ほんの少し、心に刺さっていた言葉の棘も一瞬で溶けた。まだ具体的な内容は微塵も見えていない。だけど、この47秒間に込められた、少年隊の楽曲を引っ提げて、日本から世界に発信するような演出。なんというか、”アイドルの王道”ではなく、”ジャニーズの王道”や”ジャニーズの伝統”を、これまで磨いてきたダンスで突き進んで、磨き続けて、魅せ続けていく。そんな覚悟を見た気がした。

アイドルもジャニーズも、多様な時代だ。グループの色一つとっても、十人十色、色とりどり。楽曲のジャンル、ダンス、魅せ方、得意分野。みんな違ってみんな良いのだと、私は思う。その中で、令和の今、ステージ(ショー)生まれのステージ(ショー)育ちのジャニーズのDNAをダンスで受け継いで世界に発信しようとしている彼らの姿に、とてつもなく惹きつけられている。どんな明日が、どんな未来が待っているのだろう。のえまるでさえ、詳しく触れられていなかった辺り、まだ言えないことも多いのだろうと推測する。7人の目にはどんな明日が、未来が、夢が、目標が、映っているんだろう。こんなにもポジティブな意味合いで「先が見えない」という言葉を使いたくなったのは生まれて初めてかもしれない。Travis Japanだけじゃない。YouTubeやSNSを使って、いつでも世界に発信できる、今のジャニーズJr.のみんなはきっと、私に想像できないほどの大きくて広い可能性を持っているんだと、改めて気付かされた。

たった47秒を飽きもせず何度も見ては、何度も(本物だ…)と呆気にとられ、興奮し、感動し続けた一日だった。こんな最高を目の当たりにして、バラードのように眠れるわけがない。ダンサーネームという言葉を知った。そうか、彼らはジャニーズアイドルであり、ジャニーズダンサーなんだと胸いっぱいになって天を仰いだ。特技は「Travis Japan最高音頭を踊ること」、そろそろ本気でプロフィールに追加しても怒られない気がする。母にも朝いちばんに見せた。私と同じテンションで驚き、盛り上がってくれた。嵐、NEWSと続いて、また一つ母娘揃って応援できるかもしれないグループに出会えたこと、個人的にとても嬉しくて堪らない。こんなにもシンプルなのに、こんなにもかっこいい。ロゴ一つとっても、どんな意味が込められているのだろうと考えるだけで、愛おしさが溢れてしまう。挙げだしたらキリがない。ANEVERの時と似た感情かもしれない。だけど、また違った不思議な感動。

もしこの世界がモノクロだったとしても、7人のダンスで色付けられるんじゃないか。2021年8月25日午後23時55分ごろ、私は本気でそう思っている。