音を操るあなたはきっと魔法使い。
朝のバイトから帰って、ガラスの十代を見ながら、お昼ご飯を食べた。それから、研究続きの気分転換に部屋の掃除をした。クローゼットの中も掃除機かけようと思って、パッと顔を上げると、パッと宮近くん(※ハンガー)と目があった。「ちょっと~~早く服着なきゃ風邪引くよ?鎖骨なんか見せちゃって~~」なんて。一人心の中で唱えて、必死の照れ隠し。なんか、照れちゃうね。そこに置いたのは私だし、そこに居るのは分かってるんだけど、やっぱり照れちゃう。だって、ほら、ついさっきかっこよく踊ってるところ見たばっかりだし。手の動きも足さばきも、顔や頭の使い方も、緩急の付け方も、ぶれない軸も、軽やかなステップも、キレのある音ハメも…あと最後の絶妙に控えめなピースもさ…あまりに大好きが詰まった動画見たばっかりだし。そりゃ照れちゃうよ。
ダンスは”ド”が付くほどの素人だけど、宮近くんのダンスを見ていると、いつもワクワクするんだ。宮近くんのダンスは、”音にハメる”というよりは、”音がハマる”みたいに見える。音の方が宮近くんの動きにハマり来てるみたいな、文字にすると尚更不思議な感覚。ダンスの上手さって、上半身の使い方、足の使い方、頭の使い方、音の取り方、リズムの取り方、他にも色んな要素があるんだろうなと思っていて。その全部が好みのところにドストライクに入ってくると、ピタッていう効果音が聞こえてきそうなほど、見ていて圧巻の気持ちよさを感じるの。パズルのピースが綺麗にはまったときの、あの感覚。
ダンスの知識がほとんどない私には、ガラスの十代を踊る宮近くんは、全ての動きと音を自由自在に操る魔法使いみたいに見えていて。それでいて、好みのど真ん中にシュパッと猛スピードで飛び込んでくるもんだから、もう手の施しようがなくて。言語化しようにも私の持ってる言葉じゃ追い付かなくて、両手を上げて「最高です!!好きです!!」しか結局言えないの。そして、案の定、開いた口も塞がらない。
画面越しでもこうなのに、生で観たらどうなっちゃうんだろう。もし万が一何かの拍子に、貴方の瞳に映ることがあるなら、出来る限り綺麗な姿で映りたいなと思うのに、きっと、初めて踊っている宮近くんを生で観た私は、相当間抜けな顔してると思う。照れて、驚いて、嬉しくて、圧倒されて、感動して。大忙しなんだろうな。
虎者まであと3週間だって。その前に、宮近くんのお誕生日まであと1週間を切ったね。あんなにも待ち遠しかった日が、もうすぐそこまで来ている。沢山食べて、体力つけて、心も体も健やかに。残り少ない23歳の宮近くんが、毎日幸せな忙しさの中で、たくさん笑えていますようにと願う。