人生の終わり方を考える「終活」に必要な準備って?

はじめに

 桜の花が各地で開花していますね。
桜は「精神安定剤」になるとも言われているそうです。満開の期間はとても短いですから、三密に気を付けながらお近くの桜の名所に足を運んだらどうでしょうか。

 さて、本日は私にとってnote5記事目になります。
今日も「終活」に焦点を当てて考えてみます。
結構重い話が続いているかもしれませんが、
今回は【人生の終わり方を考える」「終活」に必要な準備】について考えていきたいと思います。
もちろん、このテーマはおひとり様でも、おふたり様でも、ご家族が遠くに住んでいて自分の「終活」を任せられない、または「家族に負担をかけたくない」という方にも当てはまるように書いていきます。
ご自分の「人生の終わり方」の参考にしてください。

また、「まだ自分の人生の終わり方より親の人生の終わり方を知りたい」という人のためにも参考になるように書いてきます。
項目の最後にはそのことにも触れていますので是非ご覧ください。

なお、「終活」とは、「人生の終わり方を考える」だけではなく、「残された人生をどう生きるか」など前向きな深いテーマです。
「終活」についての前向きな捉え方については、前回の記事で以下のようにまとめています。


「終活」とは一般的には「人生の終わり方を考えること」とされています。「人生の終わり方」を考えていく過程で、「残された家族に迷惑をかけないように」や「自分の医療や介護、そして死についての思いを家族に知っておいてもらいたい」という思いが生まれ、その準備も含めて総合的な捉え方が広がっているようです。
でも私は「自分の人生の終わり方を考える」つまり「死」を迎える準備だけではなく、
「自分の今までの人生を振り返り、これからの生き方を自分自身で問い直し、やっていくことを確認し、そして、最終的に、自分の人生の終わり方を考えること」
と捉えたいと思います。
 「終活」にネガティブなイメージを持つ人も多いのですが、「終活」こそ、「ポジティブ」な取り組みだと考えて、前向きに取り組んでいきたいものです。

しかし、今回の投稿では、「終活」を「自分の人生の終わり方を考える」、つまり「死」を迎える準備として捉えて書いていきます。

「人生の終わり方」について自分自身で考えておいたほうが良い理由

「人生の終わり方」を進めていくためには、自分自身で自分の気持ちを整理したり、まとめたり、また自分の思いを家族に伝えておいたほうがいいことが沢山あります。

なぜ、自分の思いをまとめておく必要があるのか。それは

① 大切な家族に迷惑をかけないために
② 自分の医療、介護、死などについて自分の思いを知ってもらうために

が挙げられると思います。

「人生の終わり」を迎えるまでには、様々な事柄が起こります。
思いが伝わっていれば、家族は悩んだり、後悔したり、争ったりしないで済むこともあります。
自分はいつまでも大丈夫だと思っていても、人生は何が起こるかわかりません。
思いを伝えたくても伝えられない場合(事故、病気など)だってあるのです。だから何歳であろうと考えておくべき事柄なのです。

人生の終わり方を考える「終活」に必要な準備について 5選

【人生の終わり方を考える「終活」に必要な準備】は沢山ありますが、その中でもテーマを5つに絞り、それぞれの項目で詳細を考えていきたいと思います。

これらのことは、エンディングノートに書いておくと良いものですので、まずは自分自身で自分の思いをまとめておくとよいでしょう。

① 医療について

事故や病気で突然入院をすることもあります。
そのため自分の病気について告知をしてほしい、治療はここまで、など自分の思いをまとめておきましょう。
健康保険証やお薬手帳の保管場所、通院している病院名、飲んでいる薬、などはわかるようにしておくことも大事です。
普段から伝えておくことも大事ですが、エンディングノートに書いてあれば、家族はできるだけ思いに沿って実行することができます。
また入院には連帯保証人、身元引受人などが必要になります。
家族がいる場合はすぐに頼めますが、いない場合については事前にどなたかに依頼をしておくと良いかもしれません。依頼する人がいない場合について、どう対応したらよいのかも今後書いていく予定です。

② 介護について

介護が必要な状態になった時は、介護認定を受けることをお勧めします。
介護認定を受けることで色々なサービスを受けられます。


介護申請の手順としては、
1、 市町村の担当窓口または地域包括支援センターへ
2、 要介護認定の申請
3、 主治医の意見書
4、 訪問調査
5、 要介護度の決定
6、 認定結果の通知(自立、要支援1,2、要介護1,2,3,4,5)

家族は、自宅で介護するのか、老人ホームを選ぶのかなどを考えなければなりません。そのためにまずは本人の考え方を知る、あるいは知らせる必要があります。
介護が必要となる前に、自分自身または家族と一緒に近くの介護施設などの見学をしたりネットで調べたり、自分が入っても良いと思う施設を決めておくなどをすると必要な時に必要な行動がとれるようになります。
今は、入所も待機待ちが何人もいるという現実があります。
元気なうちに気に入ったところに「仮申し込みをしておく」などの工夫も必要です。「仮申し込み」をした時は、家族に伝えておくことが大切です。

③ 相続について

仲の良い家族であっても、相続の問題でもめたり、仲たがいをしたりしてしまうことは多いようです。
遺産分割や相続については、特に丁寧に考え、必要に応じてエンディングノートだけではなく、遺言書や公正証書を作成するなど、自分がいなくなった後にもめることがないように準備することが必要です。必要に応じて、専門家に相談することも良いと思います。遺書がない場合は、遺族が「遺産相続分割協議書」の作成が必要になります。
自分の遺産は小さいからと言ってそのままにしておかないほうが良いとされていますので、遺族が後々困らないようにしっかり言葉で伝えておくとともに書面(遺言書など)での作成をしておくことをお勧めします。

相続については、準備しておくことがたくさんありますので、今後あらためて書いていけたらと思っています。
とりあえず、私のnoteの3記事目で相続に関しても記事を書いておりますので、とっつきとして参考にしてください。

④ 葬儀について

葬儀の在り方、葬儀社、なども事前に調べておくと良いでしょう。
最近は、葬儀の在り方も変化が見られています。
一般葬だけでなく、家族葬、直葬、などもあります。特にコロナ禍では家族葬が増えているように見受けられます。また事前に葬儀費用についても調べておくことと慌てなくて済みます。
今は、事前相談もできますので、家族と一緒に葬儀社などに相談して準備をしておくことをお勧めします。

葬儀は突然になることが多いです。遺族は亡くなった後、悲しむ間もなく、しなければならないことに追われます。
遺影の写真の決定、葬儀社との打ち合わせ、住職や牧師、司祭、神主の方との打ち合わせ、葬儀日程、お返しの決定、お清め場所の決定、新聞社への掲載の有無、などはすぐしなければなりません。
葬儀後も役場への提出物などがあります。
今後、葬儀の後にしなければならないことなどもまとめて書いていきたいと思っています。

⑤ お墓について

お墓についても最近は以前と様変わりしています。
代表的なお寺の檀家としての先祖代々の墓地、他には公営墓地、民営墓地などがあります。
また墓石は建てずに「納骨堂」「樹木葬」「散骨」「手元供養」など供養される方の思いのスタイルが広がっています。
また「墓じまい」を希望するなど、お寺との関係も変わってきています。
お墓の問題は、自分一人で決められるものではなく残される遺族の考え方も知る必要があります。どのようなお墓に入りたいのか、そのあとのお墓の管理はどうするかなど、家族でよく話し合っておく必要があるでしょう。

家族として「親の終活」を考える

ここまでは、「自分自身の終活」について考えてきました。「終活」を考えるのは、いつからでも早いということはありません。それはいつ自分が病気になったり、事故に遭ったりするかわからないからです。とはいえ、まずは「親の終活」から考えたい人もいるでしょう。

上記の①~⑤について親に考えてもらうことが必要ですが、それをどのように切り出すのかは難しいかもしれません。
でもいつかは必ず必要な時が来ます。
きっかけは何でも良いと思いますが、切り出しやすいのは、身近な人が亡くなった時や終活に関する記事やテレビなどを見た時かもしれません。

「終活」の話のしやすさは、それまでの親子関係も影響してきます。
「親孝行、したいときに親はなし」・・そうならないためにも元気なうちに後悔しない関わりを考えていくことも必要ではないでしょうか。

最後に

今回提案した【人生の終わり方を考える「終活」に必要な準備】は、わが家ですべて経験したことです。
一つ一つの項目についても今度細かく書いていけたらと思っています。

「終活」に必要なことは沢山ありますが、今回は特に「人生の終わり方」に焦点をあてて考えていきました。
まだまだ、と思っていても、人生の終わりは誰にでも平等に訪れますし、そこを避けて通ることができません。
どうせ考えなければいけないことであるのなら、自分の思いがしっかりしているうちに、エンディングノートを書いたり、家族と話し合ったり、行動することが大切ではないでしょうか。
特に「おひとり様」や近くに家族がいない場合などは、公正証書を作って自分の思いを正式に残しておく、また生前事務、死後事務などを委任するなど、仕業の方やサービス業者に相談することも必要になるかもしれません。専門家はやっぱりすごいですよ。
いろいろなことを学ぶことも出来るので、不安にならずに相談することをお勧めします。

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