2018/09/07 「良いお葬式だった」
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昨日の葬儀には、たくさんの人が来てくれた。
その範囲は小学校の同級生から仕事やサンディエゴ時代と多岐に渡った。これだけたくさんの人に愛されている奏くんを、私はひとりじめしてたんだ。
「良いお葬式だった」
義父母が、そして隆が、そう言ってくれた。大きな安堵感に、「重さ」を背負っていたんだなと気づく。
“You make me want to be a better man.“ 映画「恋愛小説家」の有名なワンフレーズを思い出す。「君がいるから、もっとましな男になりたいって思うんだ」。
You’ve made me want to be a better woman.
奏くんには、数えきれないたくさんのことを教えてもらった。たくさんの愛。いつも携えている大きな優しさ。大好きな価値観。大好きな生き方。出会ってからの一〇年の日々の中で、気がつけば私はこんなにも変わっていた。みんなに愛されている奏くんに愛されて、私も、こんなにも愛される人に変わっていた。この日々で、そのことに気がついた。不幸のどん底だけど、幸せなんだな、と思う。