2018/08/10 支え

今日が終われば、週末、そしてお盆だ。仕事のことを心配することなく、亮くんと、自分と、ビッケのことだけを考えてれば良い日々が来る。

23:08

チカさんが来てくれている。
お肉を食べるとエネルギー湧くよね、という話になり、茂原の名店、緑川肉店へ向かう。ステーキ用のランプ肉を2人分で160g。チカさんがお金を出してくれた。産直で野菜を買い、その足で剃金海岸に行く。いつか、亮くんと3人で、ここで同じようにビッケの散歩をして、チカさんがクジラの骨を拾ったことがあった。そんなことを話しながら、長い影伸びる夕焼けの海岸を、チカさんとふたり歩いた。

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ステーキは真剣に焼く。

室温に戻したランプ肉の両面に塩コショウをしてから、鉄製フライパンに入れたサラダ油とバターの各大さじ1を中火でよく熱し、バターがうす茶色になったらお肉を入れる。お肉は決して動かさない。これが要だ。じっとお肉を注視して30秒。いよいよ手をかける時間が始まる。お肉をトングで少し持ち上げて、お肉の下に油を入れる。と同時に焼き目をチェックし、良い焼き色になったらお肉を返す。お肉を入れてからここまで2-3分だ。フライパンの小さく飛び跳ねるバターをすくいお肉にかけながら、こちらの面をまた2-3分焼く。同じように良い焼き色がついたら、フライパンから取り出す。
中の肉汁が落ち着くまで3分ほど置いた後に、今日はふたりで食べるのでカットをしてすぐにサーブする。ミディアムレアの、最高の仕上がりだ。

ステーキの仕上がりを待っていた。テーブルの上には、すでに準備が整った産直の野菜たちが待っている。
旬のイチジクには生ハムを乗せオリーブオイルとバルサミコ酢に塩コショウ。同じく旬の万願寺とうがらしはナスと軽く炒める。ぶつ切りにしたきゅうりと薄切りのナスには味噌マヨを添えた。
旬の野菜は極力シンプルな調理で素材の香りと食感そして味を楽しむのが好きだ。

チカさんとふたり、よく食べた。
すべて、美味しかった。
ここまでしっかり、しかもお肉を食べるのは、あれ以来初めてのことだった。

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午前中にナホ(とナホのママ)から、葉山日影茶屋のお菓子とカツオご飯の素が届いた。その心遣いがありがたくて、朝からわんわん泣いた。

本当に、いろんな人に、いろいろな物事に支えられて、私は生きている。

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