2018/08/08 台風「避難準備」
22:02
台風13号が房総半島に接近している。
この地域にも「避難準備」が出て、テレビでは近くの公民館が避難所として読み上げられる。そもそも、ビッケがいるのだ。避難所には避難できない。
心細いことこの上ない。
念のため、非常持ち出し袋を準備する。すぐ出れる服装を、枕元に置いて寝ようかな。
踏んだり蹴ったりとはこのことだ。
24:28
今日の午前中は、仕事へ向かうハナを成田近くの駅に送り届け、その足で11時15分の面会に行った。
病院へ向かう道中に、パン屋さんでコロッケパンを買った。大好きなコロッケパンも、ひとくち食べ、ふたくち食べ、でもそれ以上は進まなかった。
午前中の病院は外来で混雑。駐車するのも少し待つ。
夜にかけての台風予報だから今日は仕方ないけれど、行くならやっぱり、よりストレスの少ない夕方だ。
W先生が(手術後っぽい格好で)お話しの時間を取ってくださった。以下メモから。
悪性高熱症
やはり15万の値というのはCKのこと。クレアチニンキナーゼ(CPKとも)の意。今日の時点で1万まで減少。半減半減で来ている。採血データは良くなっている
筋弛緩剤は10:40に切った(!)。通常なら1時間ほどで切れるが、他もいろいろやっているし(たぶん人工透析などのこと)、なので切ったからといって、そんなにすぐは出てこない
ダントロレン:最初は使っていたけれど、状況が状況なのと、現在はもっと強いやつがあるのでそれを使った
腎不全
尿の色は、悪い時はロゼワインくらいだった
透析液と血液は現在半々。血液の取り込みが落ちているので、130ccの尿を外に逃がす。量の変化はなし。「時間がかかるもの」
その他
肺炎の菌が痰からから検出された。人工呼吸器を長く続けたくない。合併症のもと。なので肺炎の対策を始めた
脳:画像上は変化なし
平熱が数日続いたことで、冷却装置は外され、寝巻きも着ていた。顔色はずいぶん良くなり、「寝ている」とも言えるほど。見た目が与える精神的なインパクトが大きいことを実感する。
肌の温もりも通常の範囲に入ってきた。手先足先も、湯たんぽのおかげか「ひんやり」くらいに回復。
むくみは相変わらずで、足は各所にチアノーゼ。腕にも所々青あざあり。
歯などは1日3回もキレイにしてもらっているとのこと。看護師さんたちには有り難すぎて頭が上がらない。
床ずれ対策に、大きなクッションが左上半身の下に入っており、亮くんの体は面会者が入れる方とは逆を向いている。「あっち向いちゃっていてごめんなさいね」と、看護師さんが気遣ってくれる。
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面会から帰宅する。
「これなら食べられそう」と道中のスーパーで買った小鯵の南蛮漬けに、冷凍うどんの半分にミョウガとあさつきを入れ卵でとじたうどんを作り、ランチにする。
食後に疲れを感じて少し眠った。仕事ができる感じが全く無かった。1時間弱寝てたかな。起きるのにも、結構ながんばりが必要だった。
なかなか気力が出ない。仕事がんばらないと。背中を押してもらいに、実父に電話をする。父の、「うんうんうん」という話しの聞き方がとても好きだ。
電話のおかげで勢いがついたけど仕事はせずに、亮くんのご両親に電話する。
義母が少し食べられるようになってきたようで、一安心する。今日の面会での様子を伝える。できるだけ元気なトーンで、少しでも不安にさせないように。明日は夕方の面会に行くと言い、「仕事があるんだから無理はしないように」と、私を気遣ってくれた。
電話を切り、ビッケがワンワン言うのでごはんにする。よく食べている。
ちゃんと毎食良く食べる。食後にまたワンワン言うので、おかわりを少し入れる。見向きもしない。
ここしばらく、いやもうずっと、仕事が忙しい私は在宅ワーク100%の亮くんに、ビッケのことを任せっきりだった。
ビッケはまだワンワン言っている。
食後のおやつ、私はあげないよ。亮くんはビッケに甘々で良くおやつを上げていて、そのせい(だと私は思っているのだけど)か、ビッケはごはんを食べないことが度々あった。
ビッケの食習慣を知る日々。ビッケとの付き合いの再構築だ。