2/11(土) 人の話を聞くこと
ご無沙汰してます。
あなたは人に話をする派ですか?それとも、人の話を聞く派ですか?昔は人に話をする派だったのですが、成長する過程で人の話を聞く派に変わりました。
余談ですが、人という言葉には、「他人」という意味がちゃんとあるそうです。また、他人と書いて"ひと"と読むのは、「他人事」のときだけだそうで。この間まで、自分の文章で他人と書いて"ひと"と読ませたことが何度かあったなぁと、間違えていたことに気づきました。
人の話をじっと聞くというのはなかなか難しいものです。話を聞いている間に、「私だったらこう思うな」や「それは~~ということだよ」と口をはさみたくなるのがフツーだと思います。同時に、そういう話を相手が受け入れてくれないのも定型です。「でもさ、~~でさ」や「違う違う、~~で」と相手が自分の話を続けるというのは、みなさん経験したことあるんじゃないでしょうか。
誰もアドバイスなんて求めてないんですよ。話し手は、ただ黙って、自分の話を聞いてほしいと思っています。それが、解決しなければならない問題や悩み事であっても同じです。聞き手の意見なんて、参考にもされません(話し手がアドバイスを求めてきた場合を除く)。
幼少期の私は、非常に自己中心的な考えをしていることが多かったです。自分の話ばかりをし、人の話を聞かず、なんなら「俺だったらこう思う」と相手の話を奪ってしまうのです。地元の友だちは、私のこの癖に対し何度も指摘してくれたものです。私が、その指摘が正しかったと気づいたのは、高校でいじめにあってからでした。同時に、私はいじめにあったことで人と話すことに抵抗を覚えるようになります。一番酷かった時期は、自分の思っていることや、考えていることが言葉にできませんでした。また、話している相手の目を見ることもできませんでした。吹奏楽部に入り、先輩方に面倒見てもらう中で、少しずつコミュニケーションを取れるようになったことで、今の私がいます。私が人の話を聞く派に変わったのは、このタイミングなんだろうなと思っています。単純に、自分が話せなくなって、話を聞くことが増えたということです。
加えて、私は恋愛経験が著しく少ないです。そのため、YouTubeの恋愛心理学の動画を見て知識を得ることで、経験の少なさをカバーできないかと動画を見漁っています。その中で、度々登場するのは"共感できる男はモテる"というものです。女性の話を聞き、共感の言葉を伝えることで好感度が上がるとか。自分の意見や考えをすぐに言ってしまう私にとってなかなか難しいことでしたが、少しずつ実践する中でその感覚が掴めた気がします。まぁ、女の子の心は掴めませんが。
恋愛心理学の話になると、話が広がってしまうのでこの辺で。とにかく、そういった経緯で、私は人の話を聞く派に変わったのです。
人の話を聞く派に変わり、いろいろな人の話を聞いていく中で思うことは、やっぱりみんな自己中心的であるということです。「自分の話をしているのだから、自己中心になって当たり前じゃん」と言われてしまえばおしまいなのですが、話し手は、やっぱり聞いてほしいだけなんだろうと感じます。ですから、どんなに中身がなくても、間違ったことであっても、私が気に入らない意見であっても、耳を傾けます。彼らはそれを求めているのですから。自分の意見を言いたくなっても、口をはさみたくなっても「そうだよね」「その通りだよ」「それは~~だね」と思ってもない、中身のない返事をするのです。私にとって中身がなくても、彼らにはその言葉が必要ですから。
そして、自分の話をすることが無くなっていきます。みんな話を聞いてほしいと思っているので。彼らには人の話を聞く余裕なんてないんでしょう。その気持ちは、かつて話し手だった私には分かります。しかし、誰も自分の話を聞いてくれないとなってくると話が変わってきます。私は、人の話を聞く派に変わったとか言いながら、自分の話を聞いてくれる誰かを探しているのかもしれません。
自身が完璧な聞き手だとは思ってもいませんが、私の話をちゃんと聞いてくれた人は少ないと思います。まぁ、人間そんなもんだよなとは思っていますが。
どうせ話を聞かなければならないのならば、うたさんの話だけ聞いていたいものです。
最後に余談です。いじめられる人に非はないと言いますが、あれは嘘です。いじめる側にもいじめる理由はあります。いじめによって、精神病や死に繋がってしまうから、そのような綺麗事が叫ばれますが、いじめられる側にもいじめられる理由はあります。それが、また、正しいかどうかは別として。
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