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デング熱、届出数が153件に、昨年同期の1.8倍

 デング熱の届出数の推移です。2024年は第35週(8月26日~9月1日)までに153件となりました。昨年同期(85件)の1.8倍となっています。

 図1は、月ごとの届出数を見たものです。毎月、前年実績を上回り続けています。


図1 月ごとに見たデング熱届出数の推移(国立感染症研究所等のデータを元に作成)

感染地域は全例が国外

 国立感染症研究所の感染症発生動向調査(2024年第34週、8月19日~8月25日)によると、報告のある自治体は27都道府県で、昨年同期の21都府県より増えています。

 累積報告数が最も多いのは東京都で40件(23)で、愛知県が13件、千葉県と大阪府が11件、神奈川県が10件で続いています。昨年同期と比べると、東京都は23件から40件に増加しています。愛知県は7件から13件、千葉県は6件から11件、大阪府は6件から11件、神奈川県は6件から10件に増加しました。

 感染研によると、2024年第34週までの139例は全例、感染地域が国外でした(第35週までのデータ未公表。★感染症週報・通巻第26巻第35号によると累積報告数153例の感染地域は全て国外でした)。
 
 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の対策が緩和され、海外との人流が活発になることで輸入感染症が増えると懸念されていました。デング熱に限らず、輸入感染症に遭遇する機会が増えることに留意すべきです。

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