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『高齢者の慢性疾患における緩和ケア』

 『高齢者の慢性疾患における緩和ケア QOL向上を目指す包括的ケアーホスピスケアから緩和ケアへ、そして、その先へー』が届きました。

 日本臨床倫理学会 の「高齢者の慢性疾患における緩和ケア」 ワーキンググループがまとめたものです。私もメンバーの一人として携わらせていただきました。私は、長らく取材してきた心不全の緩和ケアを軸に、議論に参加しました(実践・心不全緩和ケア)。

『高齢者の慢性疾患における緩和ケア』

 2020年から始まったWGでは、毎回、医療現場の苦悩あるいは医療者としての倫理的モヤモヤ感に触れることができました。皆さんは何とか答えを探し出そうと、真摯にそして粘り強く、目の前の患者に接していたのでした。

 そのような実際の現場をお持ちの先生方は、本書の各論で、実例に基づいた事例検討を執筆されています。高齢患者に関わる緩和ケアはどうあるべきなのか、目の前の患者にできる緩和ケアは何なのかーー。その答えを導くヒントが、随所に描かれています。

 高齢化が進展する日本では、高齢患者に対する緩和ケアがますます重要になっていきます。医療者だけでなく、患者家族にも手に取ってもらいたい本です。

 

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