ヤバい野球、あります
スポーツを見ていて身体が熱くなったり、胸が熱くなったりしたことは皆さん経験があると思います。
私はある夏の日に見た野球で脳の奥からジンジン痺れたことがあります。
その野球の大会は都市対抗野球大会。
皆さんは社会人野球というジャンルを聞いたことはありますか?
ざっくり言ってしまえば学校以外の組織で作られたアマチュアの硬式野球のジャンルの名称とぼんやり認識できれば大丈夫です。
「学校以外?なにそれ?」
社会人というネーミングから真っ先に思い浮かぶのが企業に所属しているチーム。ドラフト会議などで大阪ガスとかホンダ鈴鹿とか出てくるかと思いますが、そういったチームを「企業チーム」と呼んでます。
他にも学校卒業しても硬式野球を続けたい人達を中心に結成された「クラブチーム」と大きく二つの形態のチームによって社会人野球というジャンルが作られてます。
これらの社会人野球チームの全国オープントーナメントを都市対抗野球大会と言います。
都市対抗野球大会は高校野球と同じくトーナメント形式で行います。
トーナメント戦を見ると「負けたら終わり」のヒリヒリとした緊張感を味わうためか、日本の文化風土にフィットしたものと呼ぶ方もいます。
「だったら高校野球でいいじゃない?」
当然のことながら、レベルが違うんです。
まず選手個人のレベル。強豪企業チームほど大卒の選手が多く占めます。大学の同期のトップがプロ野球に指名され、同じスタメン張っていた選手が社会人野球にやってきます。ベースとなるポテンシャルが高い!
個人のレベルが高いと複雑なプレーも可能になります。そうなると本気を出した大人の怖さを野球でみせつけるようになります。
社会人野球の試合の醍醐味は、大人の野球の凄味であると思ってます。
都市対抗野球大会は高校野球で言えば夏の大会に相当します。そうなるとスタンドの応援も本気になります。大人の本気は野球そのものだけではありません。
強豪企業チームの場合、企業がちゃんと応援活動に予算をつけて応援団を編成します。この応援であらゆる観客を熱狂の渦を作るために、各チーム工夫を凝らしています。
この応援サウンドが凄い。グラウンドにすっかり取り込まれてしまう効果を持っているんです。
・ヒリヒリとした緊張感
・個人のポテンシャルの高いプレー
・団体としての凄味
・熱狂を呼び起こす応援
これらの4つが一度にやってくると、どうなるか。
皆さんはサウナで水風呂に入ったことがありますか?
サウナで広がった血管を水風呂で一気に収縮させると「ととう」「キマる」となります。
それに近いことが野球を見ながら起きたのです。
負けたら終わりの一発勝負の大ピンチ&大チャンス、扇動的な応援サウンドでこちらもグッとグラウンドに引き寄せられます。
140km/h後半の速球を投げ込む投手におよそ考えられるエゲツない作戦で崩しにかかる攻撃陣。
出てくる大人が全員本気で野球と向かい合っている!
あらゆる面で凄いことが一気に我が身に降り注ぐと、脳がジンシンと痺れてきたのです。
大人の本気は美しい
大人の本気は面白い
大人の本気はYAVAY
これからこの社会人野球の世界をご紹介していこうと考えております。
ヤバい野球、あります。